華僑っていう人種は、その土地で好みの中華料理店にしか代々行かないものだから、意外と行ったことがない店、知らない中華料理店がたくさんある。ま、私はリサーチと称して色々と行っている方だとは思っていたけれど、この店には全くアンテナを張っていなかった。
若いママ達に誘われて、苦楽園のヌーベル・シノア、'Vel Rosier ベル ロオジエ'、に行ってきた。関西の阪神間を知らない人に説明すると、阪急電車の芦屋と西宮の間、走っている車はほぼ外車、という夙川の北側エリアの高級住宅街に店はある。
gastronomic ガストロノミックとは、美食な、という意味。芸術的な食文化、っていうようなかんじ。
↑まずは始まりの一杯〜花しいたけのエッセンス。乾燥花しいたけにシャンタンスープを注いで。
↑↓炭石に乗って出てきた桜海老の団子。
↓サーモン、ブロッコリー、ウド、ベーコン、フロマージュには、レタスのシャーベットをかけていただいた。
↓春巻きの中身は、豚足を使った大根餅という意外なもの。竹の子や青梗菜の素揚げ、あさりのチャウダーとともに。
↑↓一番下に鼓油鶏、おこげ、金華ハムがのった一品。お茶漬けのようにスープをかけて食べた。
↓鰆に旬のアスパラやおかひじき、菜の花、一寸豆を添えてXO醬で。
↓雪姫ポークをグリルと酢豚風と、二種類の食べ方をバルサミコ・ソースで。
↓プーアール茶のゼリー、プティフールはゴマ団子、中華ドーナッツ、コーヒーマカロン。
そしてジャスミンとライチーのお茶。あ〜美味しい!
この一皿前にもデザートとして杏仁豆腐と白木耳、ブラッドオレンジのシャーベットが出たのだけれど、写真を撮り忘れていた。残念!
気がついたら2時間半、素晴らしいサービスで、実にゆっくりとおしゃべりしながらランチを楽しめた。しかもノン・アルコールで!なんて、私には珍しいこと。。これ本当にチャイニーズなの??とても artistic な、視覚的にも楽しめる、グルマンが喜ぶヌーベル・シノワだった。
芦屋で長年愛されているフレンチ、メゾン・ド・ジルを彷彿させてくれるプレゼンテーションだよね〜と話していたら、なんと、メゾン・ド・ジルは(もう何年も行っていないのだが)、高山シェフがルーアン(Rouenは、私が大好きなフランスの街!)の本店の提携レストランという縛りを解かれ、実はこの2月からメゾン・ド・タカとして再出発した、という新情報を耳にした。久しぶりにそちらにもまた行きたいな〜、って贅沢な気分に浸れた、美味しい昼食会だった。