神戸旧居留地にあるオリエンタルホテルのことをずっと書きたいと思っていて、行くたびに撮っていた写真がたまってしまった。。17階のレストラン、ラウンジエリアは、神戸で私が一番好きな空間。自宅から徒歩数分で行けるということもあり、ラウンジはお茶に、ドリンクにと、よくお邪魔する。
1870年(明治3年)にオランダ人の手により開業した同ホテルは、居留地の中でロケーションやオーナーの変遷がありながらも生きながらえ、阪神大震災で取り壊された四代目が建っていたのと同じ旧居留地25番地に2010年、NYのデパート、バーニーズを併設して再開業した。↑ホテルの左手は、国の登録有形文化財の神戸市立博物館。
17階のロビーは神戸港が一望でき、山側にメイン・ダイニングルームとラウンジ・バー がある。天井から下がるファンや夏の晴れた日には天井と大きな窓が開放されるラウンジエリア。
何よりもスタッフの接客態度が素晴らしく、気持ち良い時間を過ごせる。ダイエーがオーナーだった時代にホテル部門の事業拡大で開業した新神戸やメリケン波止場にあるオリエンタルホテルとは名前こそ同じだが、今では全く経営が違い、スタッフの質は雲泥の差だといつも思う。
明治時代の同ホテルは素晴らしい食事を提供することで知られていて、神戸ビーフを世界に広めた施設の一つでもあるそうだ。今でもメイン・ダイニングのメニューには、開業当時からの名物料理のカレーライスや蟹クリームコロッケがある。ブレックファーストのメイン料理にもオムレツ、エッグベネディクト、エッグスラットといった流行りの卵メニューに並んでカレーライスがあり、その中から一品を選んで+ビュッフェというセミ・カスタムなスタイルを提供してくれる。
話題のレストランに行くのもいいけれど、時を少し巻き戻したような古き良き時代を彷彿させる空間でのゆったりとした食事は、ほっとする。それでも実はレストランで食べるのが堅苦しくて、私はもっぱらラウンジでカツサンドをほおばっていることが多い。会う時は飽きもせずにオリエンタルのラウンジでね、という連れがいて、年の瀬も押し迫った夜、二人で「今年最後のカツサンドを食べに来ちゃいました~」って言ったら「そうですよね」とイケメンのスタッフがにっこり。「いつもの赤ワインでよろしいですか?」なんていい気分にしてくれる。
↓バーニャカウダのソースにはハーブ、アンチョビが混ざっていて美味。ダイニングの前菜メニューにも登場する。
↓ランチからのショット
写真を整理してみたものの、あんまり前だったもので料理を忘れちゃったな~。。
↓糸島豚のグリル、は覚えてる。
高いイメージがあるホテルの食事だが、とんでもなくリーズナブルで、ろくでもないサービスにお金を払うぐらいならここに来た方が絶対に間違いない。神戸観光に来た人を私が必ず連れて行くとっておきの穴場。みんながたぶん求めている「神戸らしさ」が一杯漂っている。さて、これだけ褒めたんだからこれからはVIP扱いかな?
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