みんなKK

家族のイニシャルが4人ともKKです。今もたぶんこれからもずっと・・

本の紹介

2012-02-18 | Weblog
 貧困地域の様子を知るのは、よく取材されまとめられているなあ、と思った一冊です。当時私は、そこの生活に慣れてきた2年目に自転車を購入し、土日はできるだけ町へ出掛けてみました。朝早く、夕方前だったり時間帯をずらしてみると生活の一端が見えました。そこで感じたり、聞き取ったりしたことが深くとらえられていました。(新潮文庫 ¥514)


 現地に行かないとかなり説明が難しいのは「臭い」です。兎に角、油の臭いがよくします。車の油と食用油が混じった臭いには慣れるまでかなり時間はかかりましたが。ところで、貧しいのに腹の肉やアゴの肉が余っているなあ、スラムでも実にいい匂いのする食べ物を作っているなあ(僕だけではなくおそらく殆どの人は同じく感じるはずです)、と気づきました。

 “火や油を通すのは鮮度の悪いものを食べられるようにするためです。やりすぎというぐらいに火や油を通すことによってばい菌を殺し、保存期間を延ばすのです。・・このような食文化の中から「貧困フード」というスラム特有の食べ物が生まれることがあります。・・一番有名なのはフライドチキンでしょう。(絶対貧困P44より)”

〈目次〉 路上生活者はどうやって出産するのか、いろいろな物乞い、路上の犯罪など

(食パンにカレーマサラのポテトを挟んだ揚げパン:30円:店主はなかなか渋い!)

(泥棒市場前のドウサ屋:買ったことはないので不明、結構売れている!)

 マスコミが作り上げる栄養失調の涙を浮かべる子どもだけが真実ではないですし、恒常的に支援が出来るかどうかは違うステージで考えればよいと思います。

コメント
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