させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

カイガラマメと石垣りん

2009-12-13 21:31:06 | 日々のこと

静かな雨が降る 休日の午後

久しぶりに 喫茶ジジに行ってきました

湯気と冬の蒸気と そこで生まれるあたたかなコトバ達に

店内は包まれ ゆうるりと流れる時間が

ふと立ち止まる 心地よさを教えてくれました

師走の慌ただしさや 賑わいに湧く街の景色とは

一変して まるでこの季節を 

別の場所から 眺めてるような 不思議な感覚

週末に ネジ捲きが必要なワタシは とても救われました

例のごとく 研究室の主任のように 

正確に 丁寧に コーヒーを煎れてくれる

ジジくんがくれた 一粒の貝殻豆

いつのまにか 美味しい部分が 

抉り取られたような カタチになった

挽かれるコトのない 可哀想な豆一粒

でも薫り高い豆 命拾いした豆

大切な部分は 最初から無かったのか

はたまた途中で 何処かへ置き去りになったのかな

そんなコトを考えながら ネジを捲く

捲き終えた頃 すぅっとココロに

染み込んでいた 石垣りんさんの詩

「虹」

虹が出ると みんな教えたがるよ

とても大きくて とても美しくて

すぐに消えてしまうから

ためておけないから

虹をとりこにして

ひとつ金もうけしようなんて

だれも考えないから

知らない人にまで

大急ぎで教えたがるよ

虹だ!虹が出てるよ

にんげんて そういうものなんだ

虹が出ないかな まいにち

虹のようなものが 出ないかな

空に。

 

カタカタ カタカタ 

また一週間が流れだす

虹のようなものに 包まれながら

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新世界

2009-12-13 00:27:19 | 日々のこと

恒例の 今年の一文字 「新」だそうですね

新政権、新型、新素材、新記録・・・

人々の 期待とか 概念とかを

色んな意味で 覆す 一年の象徴

ワタシ自身の今年の「新」は

新たな出会いというのも ありますが

温めてきたものとの

今までの関わりから さらに一歩

踏み出したり 広がったりという

これまでの表情とは 一味違う

「新世界」という 意味が近いかな

ヒトは 奥行きのあるものに

惹かれたり 興味を抱くモノで 

ワタシの憧れのヒトや 場所は

たいていが そんな感じで

知れば知るほど しびれてしまう

もっともっと ほしくなる

このキモチには 終わりがないんじゃないかと

信じたくなったり コワくなったりの日々です

ただ呼吸をしているんじゃなく

ハッとしたり グッときたり(田原俊彦!?)

一喜一憂しながら 生を実感する

ワタシが見つけた 新世界

ワタシに与えられた 新世界

これからも広がっていくであろう

ワタシのかけがえのない新世界

暗闇の中の たったひとすじの光

凍えるような寒さの中の わずかな 

でも確かな温もり それが新世界を形作るモノ

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