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台風の
余波が
(余風⁈)
ビュインビュイン
入ってくる
守られた部屋で
これを
綴っています
どちらにも
どなたにも
被害など
ありませんように
昨日
友人と
話していて
久しぶりに
読みたくなった
吉本ばななの
「キッチン」
すっかり
ストーリーは
忘れてしまって
いたのに
懐かしさや
刹那さは
冒頭の一行を
見た瞬間
ブワーッと
想い出してしまった
ほんとうに
多感な
あの頃に
出逢った一冊
だったものねぇ
台所って
オンナの城よ
そんな台詞を
耳にしたコトが
あるけれど
まさに
そうだと
思う
美味しいモノを
生み出せるし
やるせない時は
皿をジャブジャブ
洗うコトに
没頭して
救われる瞬間が
大いにあるし
床や
コンロの
ベトベト感が
生きてる証し
みたいに
感じられたりする
生と死に
とても
近い場所
そんな
気すら
するから
特に
ひんやりとした
床の質感は
絶妙で
残っていないはずの
母胎の記憶を
教えてくれる
ヒトは
二足歩行の
イキモノ
勇ましく
チカラ込めて
保とうとする
日々
だからこそ
足を投げ出して
ひんやりとした
床に
横たわる瞬間
すごく
弱くなったような
あきらめたような
キモチになって
安心する
いつも
シアワセなんかじゃ
なくて
いいから
瞬間を
見逃さない
術を
授けてください
そんな
祈りを
胸に抱えたりして
生み出すと
いうコトは
いつか
手離すと
いう覚悟を
表裏一体
手に入れると
いうコト
でも
あるのかな
その逆も
然り
オトナの
夏休みの
読書感想文は
自身の人生の
回想に
ひとしく
みなさん
読書は
こんな
風の強い日に
風音と
本のセカイに
気を取られ
自分のココロの
ザワザワなんて
これっぽっちも
感じないで
すみますよ
できたら
ひんやりとした
床に
甘えるように
横たわって
みては