朝の散歩路
路傍に
小さな
丸い
ガラス
を
見つけた
空にかざすと
鈍くとも
仄かに
光り
とても
綺麗
だった
カノジョに
見せたいなぁ・・
そう
想えた
もぅ
2度とは
逢えないかもしれない
カノジョ
に
1年前
ワタシと
カノジョは
フタリの
友情の集大成
とも云える
旅に出た
だいすきな
槇原敬之サンの
音楽を
イヤホン片方ずつ
分け聴きながら
旅の後半
疲れと
達成感と
虚無感と
個性の違い
が
禍して
大喧嘩してしまった
きっと
それすら
後々には
笑い話に
出来ると
自負していたけれど
見事に
修復出来ぬうち
この夏の終わりに
カノジョは
この街から
居なくなってしまった
ご主人の転勤で
シンガポールへ
旅立つという
報せは
受けていたけれど
住所は
教えてもらえないままに
カノジョの誕生日に
送った
LINEメッセージも
未読のまま
1年後の今日を
迎えてしまい
とても
とても
淋しく想う
恋愛のような友情
だったな・・
ワタシは
カノジョの太陽
で
在り続けたかった
照らし
あたため
のびのびと
リラックス
させて
あげられるような
カノジョは
ワタシにとって
月のようだった
やわらかく包み
ひとすじの光で
曖昧な
ワタシを
迷わぬよう
照らしてくれるような
でも
時には
ワタシが
月に
カノジョが
太陽に
なれたら
よかったのかな
と
いまは
想う
いや
ホントは
役割なんて
決めずに
ただ
ただ
それぞれが
其処で
輝ける
星だって
気付けていたら
よかったんだよね
もっと
早く
に
ね
カノジョも
遠い地で
憶い出して
くれるかな
1年前の
旅を
其処に
辿り着く迄の
月日を
いつか
逢えなくても
伝えられる
機会が
あったら
いいな
「ごめんなさい」
を
「ありがとう」
を
そして
「ずっと大切なともだちだよ」
と
カノジョが
ワタシタチみたいね
って
笑って
聴かせてくれた
この唄を
聴きながら
ほんの少しだけ
泣いても
いいかな
今日だけは
コインランドリーこそ
行かなかったけれど
あちこち
ふたりで
ドライブに
行ったよね
「目的地よりも
行くまでの時間が
もっとスキよ
まゆみちゃんと
ゆっくり
話が出来るから」
そう云ってくれた
カノジョの笑顔が
忘れられない
また
逢おうね
いつか
また
逢えるまで
元気でいようね
お互い
〜冬のコインランドリー〜 槇原敬之
洗濯物をかかえて君と
冬の真夜中散歩に出る
缶コーヒーを2つ買って
蛍光灯の明かり目指す
僕はダッフルとスエット
君は紺のピーコート
とりとめのない言葉を
白い息にかえながら
乾燥機がしばらく回って
いくらか暖かくなると
ポケットのコーヒーを出して
プルタブ引く音が二つ響く
洗濯物が乾くまでの
ほんの3、40分程の間
それが僕らにとっての
とても大事な時間だ
切り出しにくいことでも
ガラスに映る互いになら
素直な気持ちになって
なんでも話せるから
今日まで僕らこの場所で
いくつ話をしただろう
普段なら甘くて飲まない
缶コーヒー何本空けただろう
誰にも言ったことのない
夢をうちあけた雪の夜
その夢がかなうまで
一緒に頑張ろうと
言ってくれたのを覚えてる
洗濯物が乾くまでの
ほんの3、40分程の間
それが僕らにとっての
とても大事な時間だ
ふかふかになった気持ちと
タオル冷えないように二人
ぐるぐる巻きのマフラーで
歩く冬の帰り道
洗濯物が乾くまでの
ほんの3、40分程の間
それが僕らにとっての
とても大事な時間だ
ふかふかになった気持ちと
タオル冷えないように二人
ぐるぐる巻きのマフラーで
歩く冬の帰り道
今年の冬は少しくらい
雪が降るのかな
僕らの冬の帰り道に