オトコとオンナの間に在るのは
時差である
近年
感じているコトだけれど
此方の一冊を読了し
改めて
頷いた
五十路を歩み進め
更年期とやらに
差し掛かったからか
あまり
男女の機微を考えぬようになった
それだけでなく
四方山
深く考え進め無い方が
生き易いのだなと
確信めいた気もする
(深い思考は、
つい自身の肩を持ってしまうから)
好む本も
ベタベタ
ギトギト
したモノじゃなく
ツルリ
フワリしたモノへと
移行しているような
タイトルコールでもある
ー女たちは二度遊ぶー
オトコの中には
過去形でしか
オンナは存在しないのだろうか
そう想わせる内容だった
現在形のオンナ
は
全くもって
異国のヒト
オトコを
ただ
日々
欲情させたり
ただ
不可思議な問いを投げかけるばかり
オンナは
打っても響かぬ
現在形オトコに
ではなく
届かぬ返信に
枯渇していく自身に
嫌気が差し
手品みたいに
ワン・ツー・スリー迄
数えぬうち
その関わりを
過去形に変える
オンナの不在
こそ
オトコにとっては
最大のヒントであり
最高の熟考タイム
そう
識っているから
過去ならば
それ以上
謎が増えぬ分
想い出せる気もするし
答え合わせが出来る気がする
オトコとオンナの間に在るのは
大きな川である
そう想い込んでいた
若かりし頃に
此方の一冊を読んでいたら
違和感を感じていたかもしれない
此方と対岸では
見える景色が真逆で
ヒトツになるには溺れなければいけない
そう
想っていたから
ほんとうは
時差も
ましてや
川も
無く
性質や環境が異なるモノ同士
互いを
知るほどに
興味が湧き
自身の持たぬモノ
足らぬモノを
欠けたピースのように探し
当てはめ
成就したと悦ぶ
オトコとオンナ
というのは
たった
それだけのコト
かもしれない