久しぶりに
紅玉を
購入した
小ぶりながらも
酸味と甘みが濃くて
ジャムやキャラメリゼにすると
一気に贅沢な味わいになる
ずっと観たかった
『サイダーハウスルール』
美しく成り
上手く収穫された林檎
もともと
不恰好に育ってしまった林檎
熟す前に
落ちてしまった林檎
上手くもぎ取られず
価値が下がってしまった林檎
林檎に合わせて使途を変えていく術
林檎をモノとしてではなく
イキモノとして扱うココロ
林檎はきっと
登場する各々を投影した姿
ー時には規則を破っても間違いを正すー
真の倫理観とは?
そう
投げかけられた
きびしくも
あたたかい作品
時々
読み返したくなる
シェル・シルヴァスタインの
『大きな木』
時に
友だちのように
時に
良き相談相手のように
時に
生き様で体現する師のように
林檎の木は
少年の一生を見守る
唯一無二の存在
其れに較べ
与えられる愛を
当たり前だと想う
甘えや
愚かさ
見えるモノでしか
量れない
ヒトの拙さ
其れら
を
想い当たるでしょ?
と
占い師みたいに
突きつけてくれる
ワタシにとっての
指南書
余談だけど
作者近影に
驚き慄いた一冊
でも(笑)
目の前にある林檎
を
ぼんやり眺めているだけで
次々と
紡ぎ出される
林檎に纏わるエトセトラ
好きな果物は?
と
問われ
決して
真っ先には
想い浮かばないのに
ワタシは
結構
林檎が好きなのかもしれない
ワタシは
結構
林檎に救われてきたのかもしれない