旅を終えて
いちばんの楽しみは
家でご飯を作るコト
この頃
好きな
鰈の煮付けに
旅先で購入した里芋を
炊き合わせて
先日
観流していた
料理番組で
『煮物は冷めていく過程で
味が沁み込んでいくんです』
そう
講師の方が
おっしゃっていて
知識としては
何となく理解していた筈の
そのコトバに
もっと
深くて強い印象を持った
仕事にせよ
趣味にせよ
人間関係にせよ
自分自身にせよ
昂り
や
興味
の
頂
を
登り詰めた後
には
守りたいモノ
や
大切にしたいコト
などが
見えてくる
即ち
其れが
沁み込んでいる
か
そぐわなかったのか
は
熱を失いかけた頃から
が
気付き時
なのだろう
自身
に
環境
に
と
沁み込んだモノ
は
その後には
ごく自然に
寄り添ってくれる
あとは
愛でて
撫ぜて
慈しんであげればいい
人生前半
は
過程を愉しむコト
が
醍醐味ならば
きっと
人生の後半
は
其の
過程を経て
手にしたモノを
じんわり
磨いていく
ひととき
と
なるのだろう