お昼のピーク前に 仕込みをし終わって
ホッとしていたら どこからともなく
春を思い起こさせる香りが・・・
その正体は 常連さんが差し入れてくださった水仙の花束でした
梅の花や 水仙の花の香りは
この寒さが ただ厳しいだけじゃなく
春の芽吹きの為に 欠かせないものなのだと
いつも気づかせてくれます
そして 冬は沈黙の美学とでもいいましょうか
澄み切った空気感を 味方につけて
言葉ではなく 吐息で伝えられる素敵な季節でもありますね
そう思うと 体感温度もグンと上がりそう
なんでも キモチからなのです
なんでも 気の持ちようなのです
今日読んだ 短編小説「ネロリ」の
大好きなフレーズ
「あたしは目を閉じて祈った
もうこのままでいさせてください、神様
これ以上何も 与えたり
取り上げたりしないでください
ありふれた言葉ではありますが
時間を止めてください神様
あたしたちは とろとろにあったかいです」
そんな言葉が 薄氷のように
ココロに ピンと膜を張る
ひんやりしているのに あたたかな膜を
春が待ち遠しいと ココロに抱きつつも
冬が 終わらなければいいのにと願う
ずっとずっと 終わらなければいいのになと