海外紙幣と硬貨の整理の次は日本の古紙幣と古銭の整理。
紙幣は時代や価値を特定できますが、厄介なのは寛永通宝や中国、朝鮮、琉球などの穴あき渡来銭。バリエーションが多すぎて素人には判別が超困難。いつまでかかることやら・・。
ちょうどいま、朝ドラの時代劇好きな主人公が、映画撮影所のバイト代として、江戸時代の100文緡(さし)のように、5円や50円の穴あき硬貨の束を受け取るシーンが話題になっています。1束で100文といっても両替商の手数料4文を引いた96文だったらしいです。硬貨の両替に手数料がかかることになった現代だと、さらに目減りしそう。
画像中央は江戸時代末期から明治初期にかけての加賀藩の100文藩札。左上は明治時代中期の改造1円札、肖像は武内宿禰(たけのうちのすくね)という大和朝廷初期に活躍したとされる伝説の人物。下はおびただしいバリエーションが存在する穴あき古銭。
冬季オリンピックのロシアチームのゴタゴタを思い出し、そのうちに・・と思いつつ放置していた古紙幣やコインの整理を始めてみました。
画像下は約100年前の帝政ロシア時代末期の25ルーブル紙幣と2コペイカ(カペイカ)銅貨。紙幣はロシア革命翌年の1918年製で、混乱期の極東臨時政府が発行したもの。記号にしか見えないキリル文字の判読は、カタチをヒントに根気よく一文字づつアルファベットに変換して、最後に日本語へ一括変換。とても面倒ですが「ロシア」などと翻訳されると暗号解読に成功した気分になれます。
ついでに当時の物価も調べてみました。当時の25ルーブルは現在の85000円くらい。労働者の平均月収が37.5ルーブル(128500円)らしいので結構な高額紙幣。小部屋を一部屋借りられるくらいの額。100コペイカ(カペイカ)が1ルーブルなので、2コペイカ(カペイカ)は68円に相当。今の50円硬貨みたいな感じか。
ついでに画像上は20年くらい前のウズベキスタンの500スム紙幣。日本円だと5.5円。