海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.568 やっと咲いて白い花だった 山頭火句

2014-12-24 | 山頭火


丹精込めて育てた植物、
花が咲くのは楽しみです。

そんな気持ちがとてもよく伝わってくる句ですね。
よくわかります。

素直に書いてみました。

(画仙紙の切れ端)

No.538 蜘蛛は網張る私は私を肯定する

2014-11-06 | 山頭火


山頭火の句
「蜘蛛は網張る私は私を肯定する」

句集「草木塔」の中にある句。
自由律の真骨頂ですね。

よく蜘蛛の巣の張っている木々の間を抜けようとして、
ひどい目にあいます。
我が家の犬は、どこでも入っていこうとするものですから、
よくあることなのです。
今年はなんだか、女郎蜘蛛が例年より多い気がします。
おまけに目がよく見えないのと
犬の勢いとが重なって、何度顔に直撃したことか。
実は、犬の散歩中だけではなく、
公園や野原や小さな林の散策は大好きなものですから…。

確かに、私は私の存在を感じるのです。

(聯の切れ端)

No.537 月が昇って何を待つでもなく

2014-11-05 | 山頭火


山頭火の句
「月が昇って何を待つでもなく」

今夜は閏九月の十三夜出そうで、
名月中の名月です。
確かにすばらしい月が昇ってきました。
写真におさめようとしましたが、
全然うまく撮れません。

そこで、やはり書にしました。
山頭火の月の句は、たくさんありますが、
この句が一番ピッタリときましたので。

(葉書)


No.521 行く手けふも高い山が重なっている

2014-10-20 | 山頭火


山頭火の句
「行く手けふも高い山が重なっている」

俳句というのは、
いろいろな読み方ができるのがいい。
もちろん、山頭火は実際に歩きながら
眼前の山を見ている。

僕は今日、
書類の山に、
はて、どうしようかと、
思案している。

(葉書)


No.519 うれてはおちる実をひろふ

2014-10-18 | 山頭火


山頭火の句
「うれてはおちる実をひろふ」

いつもの庭のテーブルに
拾ってきた銀杏を並べて、
書を置いてみました。

山頭火の句、
はがき大の書と自然額縁とのコラボ作品も
これで、いくつ目でしょうか。

自然の額縁はきれいです。
写真が簡単に撮れるというのは、やはり便利ですね。

(葉書)

No.518 みんな生きてゆく音をたてている

2014-10-17 | 山頭火


山頭火の句
「みんな生きてゆく音をたてている」

朝の光の中で、
この大きな楠の樹が
何かを語りかけてくれているようで、
つい、近寄ってしまいました。

樹の肌は深いシワを刻んでいます。
耳をあてて音を聴きました。
水の流れるような音がします。
確かに生きているのです。

(葉書)

No.514 あの雲がおとした雨にぬれている

2014-10-13 | 山頭火


山頭火の句
「あの雲がおとした雨にぬれている」

台風の一日です。
昼過ぎてから、風がとても強くなってきました。

家の中にいる愛犬は、
台風が来ているのを、知ってか知らずか、
とにかく、散歩に連れていけ、と
うるさいのです。

午前中のまだあまり風の強くないうちに、
散歩に行ってきました。
二人(?)とも雨合羽を来て、雨の中を30分ほど
歩いてきました。
本犬としては、まだまだ行けるというところを、
雨風強くなってきたので、
あきらめさせて、連れて帰りました。
元気有り余ってます。

足元はぐしょぐしょですから、
今日はこれで勘弁してもらいます。

そんなわけで、今日はこの句です。
背景は窓ガラス。

(葉書)