海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.331 書 山頭火「ふくろうはふくろうで…」

2009-01-19 | 


書作品としては、今年の第一弾です。
山頭火句
ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない
この正月、ある展覧会に出品した作です。
最近の心境!?
さて、…。

三年ほど前から書いている山頭火のシリーズ四作目ですね。
もともと山頭火は好きで、学生のころからよく書いていましたが、
最近また、「定本山頭火」「山頭火大全」などを読み返してみました。
改めて感銘を受けることが多く、この冬は山頭火を求めて
旅に出ました。

まずは、熊本県の日奈久へ。(1月10日)
山頭火は日奈久に来た時の日記でこんなことを言っています。

『私は所詮、乞食坊主以外の何物でもないことを再発見して、また旅に出ました。歩ける
 だけ歩きます、行けるところまで行きます。温泉はよい。ほんたうによい。ここは山もよく海もよい。出来ることなら滞在したいのだが、いや一生動きたくないのだが(それほど私は疲れてゐるのだ)』

温泉好きの山頭火がここの湯を誉めたのがよくわかりました。
もちろん山頭火が泊まったという宿にも寄ってみました。
(ここは宿はやめて、資料室になっています)
この町は、時代に乗り遅れたような、ちょっと寂れた感じの温泉地ですが、
その辺が時代遅れの私にはとても居心地良くて、
タイムスリップしたような楽しい旅となりました。
最後に八代の「このみちやいくたりゆきしわれはけふゆく」の石碑に出会って
大満足。

次は山頭火の石碑を探しに山口県防府へ。(1月17日)
まずは小郡の其中庵に挨拶してから、山頭火の生誕の地防府へ。
なんと、30基の石碑を
地図を片手にオリエンテーリングの様に歩いて見て回りました。
所要時間5時間、日没のため打ち止めとなりました。
防府にはまだあるのですが、なにしろ歩きですから
駅から歩ける範囲ということになります。
隣町の大道を含めて周辺にはまだまだ残っていますので、
楽しみは続きます。
この日だけで計32基の山頭火の石碑を見たことになりますが、
圧巻は、山頭火の墓のある護国禅寺。
ここには11基の石碑が建っています。
自筆を元にした石碑が多いので気分が良かったです。
(せっかく探し当てても、どこかの書家の書いたものは
どうもいけません。)
そして、もう一つの収穫は、防府天満宮のお土産屋さん、
いや山頭火資料室を持つ「山頭火」さん。
ここのご主人、山下さんに山頭火のことをいろいろとお聞きすることができたこと。
山下さんは「ふるさと山頭火会」の青年部長さんです。
帰りに湯田温泉まで行って、もういくつか石碑を見て…。と思っていましたが、
暗くなっては写真も取れない。
それに帰りも遅くなりすぎる。
残念ながら、湯田温泉も次の機会にということになりました。

まあそんなこんなで、飲食も忘れて歩き回り、一句。
歩きつかれて日が暮れて帰ろかな

この冬のJR青春18切符、4つ目と5つ目の旅でした。
どこかでもっと詳しくお話できるかもしれませんが、
このブログは、私の創作作品をということなので、あしからず。