海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.423 山頭火石碑案内 小郡、防府 その1

2014-05-23 | 山頭火
 今回から5回にわたり「山頭火 小郡、防府の石碑案内」と題して、山頭火の句碑を巡りながら、山頭火の石碑とその魅力について記してみます。この文は、ある研究誌に発表したものを、ブログ用に編集しなおしたものです。カラーの写真となったので見やすくなりました。

山頭火 小郡、防府 石碑案内 その1
 俳人種田山頭火、根強い人気があります。自由律俳句の魅力、そして、現代のような放浪したくても、できない時代に、それを見事にやってのけた放浪の旅人に魅力を感じるのでしょうか。山頭火のようにはいかないので、せめてその足跡でも追って見ようと思い、句碑めぐりの旅に出かけてみました。ドライブもいいですが、たまには列車の旅もいいものです。日頃から運動不足で歩いていない方、ちょっと頑張って散歩してみてはいかがでしょうか。




小郡
 まずは、山頭火の住んでいた其中庵のある小郡へ。小倉から山陽本線新山口駅まで約二時間。新山口駅から徒歩二十五分で其中庵があります。下関市の近木圭之介氏(あのうしろ姿の山頭火の写真を撮った人)の見取り図のもとに復元されたものですが、身の回りの物、書、石碑、隣接して資料館と休憩所があり、山頭火を知るよい場所だと思います。




石碑は3基
母よ うどんをなべにわたくしもいただきます (山頭火自筆)
はるかぜのはちのこひとつ(荻原井泉水筆)
へうへうとして水を味わふ (自筆)

他に、
掛け軸 ○ 空へ若竹のなやみなし (山頭火書)
書   ○ 訪ねてくださる方に 庵主のねがひ (山頭火書)
扁額  ○ 其中一人(荻原井泉水書)

 小郡には、山頭火を知るための施設、山口市文化資料館、他がありますが、今回は防府へ急ぎます。


(続きは明日)