印面を整える・椿材
最初に整え終えた印材のビフォーアフターの写真です。
(ほぼ同じ大きさのもののペーパーをかけ
る前と後です。)
久しぶりに印作成の依頼がありましたので、印材を選んで、早速印面を整えることからはじめます。
今回は、伐ってから30年以上寝かした椿の枝です。
椿材は堅い木ですが、石印材の様には刻せません。
ちょっと面倒ですが、木ならではの温かみが好きです。
これは、太さが直径4cm程の楕円形です。
これをサンドペーパーで印面を整えていきます。
最初は荒い目のペーパーからかけて、段々と細かくしていくのが早くきれいにできる方法ですね。
これは木工作業の常識です。
まずは木工用の普通のサンドペーパー#80から、そして#120、#240、#400と両方の印面にかけてから、水ペーパーに替えて#600、これで側面も汚れを落として、最後に#1200で仕上げです。
なぜ両方の面かというと、この段階ではどちら側に刻すかまだ決めていなかったからです。
印材によっては、最初から決まるのですが、この材はどちらでもいけそうなので、手に持った時にしっくりきて、押印しやすいことを考えて、印面を決めようと思います。
まあ、二面とも刻してみて、良い方を選び、反対側はまた削ればいいだけです。
これだけの作業ですが、ちょっと汗をかきました。
印が出来上るまではまだまだですが、とりあえず、まず一歩前進です。