~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

傷だらけの林檎

2010年12月18日 | 日々の出来事・想うこと
シングルで過ごした時間が長いから、それなりに恋も沢山しました。
でも今もシングルだということは、その沢山の恋は一つも実らなかったという事です。
そして恋に敗れるたびに、傷痕の上に傷痕が重なって行きました。
もう、ぼこぼこの傷だらけの林檎です。

最近思うのです。
60歳近くにもなると、人はそれぞれ様々な傷を負って、傷痕を刻んで、後遺症も背負って生きているんだなぁと。
そこが若い頃と違うところ。
それを許し、受け止め、受け流さないと異性と寄り添うことはむずかしい。

それから、あまり傷のない、傷らしい傷のない人っているんだなぁとも思います。
ご本人は、単調で平凡な人生と思っていらっしゃるかもしれないけれど、幸せな素晴らしいことだと思うのです。

58歳の誕生日

2010年12月17日 | 日々の出来事・想うこと
昨日は私の58回目の誕生日でした。

昨日の朝、長男夫婦から大きな花束が届きました。
私の大好きな百合のブーケ。
程なく、友人からも Happy Birthday の祝福のお花が。
ピンクのリボンが掛けられたシクラメンとベコニアの可愛らしいバスケット。
そんな風に祝ってくれる人がいるのに、それなのに、心塞いだ誕生日。。。

子どもが2年生と4年生だった時に離婚して、私、その後は懸命に働きました。
仕事が面白かったし。。。
子どもより自分を優先することも多く、必ずしも良い母親だったわけではありません。
息子達には沢山「ごめんなさい」を言わなければ・・・
でもその反面、子育てのくねくね道で迷子になり途方に暮れながらも、ほんとによく頑張って育てたと思います。

心配性で気が小さな私は、私自身が自立して生活できるように、子ども達の重荷にならないように、一生懸命考えました。
「あなた達はあなた達の人生を歩きなさい。
私は私で楽しむし、あなた達が困ったら精一杯助けるよ。 
けれども私の体がどうしようもなくなって、一人暮らしができなくなったら助けて下さい。
たとえそんな時でも経済的なことはなんとかなるように考えてあるよ」
離婚したことでかわいそうな思いをさせた息子達への、せめてもの子孝行、罪滅ぼしだと思ってます。

ところが・・・
今、一緒に住みたいと言ってくれる男性が現れたのです。
妻と死別、子どもなしの63歳。
今年自己破産して、それこそ何もない。
おまけに持病持ち。
人間的にはとても味のある、面白い人。
お金なんか掛けなくたって、彼から受ける刺激は、心からの喜び。
彼といると楽しいけれど、このまま進むと、彼の今後の生活を背負い込む結果になるのではないかと怯えています。
もしかしたら息子にまで迷惑を掛けてしまうことになるかもしれない。
あと数年したら仕事を辞めてのんびりとした生活ができると計画していたのに・・・
逡巡しています。

夜も更けたので、今夜はこの辺で。