先日、とうとう71歳になってしまった。
これを当然と考えるか、生き延びていると考えるか? 疑問がある。
私は40歳前後の頃、仕事のピークを自身で感じていた。「我ながらすごーい」なんて思ったころもあったような記憶がある。その割りに、その頃はそれを感じないでいた。
そのため、人の人生というものは30代後半から40代までがMAXだと思うようになっている。
しかし既に71歳だ。ピークと思っていたころは「70を過ぎたら人生のんびり」と言えばカッコいいが、何もすることがない、ぼんやりと毎日を過ごす年代で、終った年代だなという感を持っていた。
なのに今のところ、あちこちに綻(ほころ)びがあるのは事実だが、まだそれほど深刻ではなさそうだ。あと何年かは元気でいられそうな感じがしている。
あちこちから誕生日のお祝いがやってきた。しばらく前に息子から勤務先と関連があるお酒が届いた。「古稀」終了の祝いではなかろうと思っていたが、実際、飲み始めたのはこの日本酒。
一圓融合は「いちえんゆうごう」と読む。
北海道米の何代目かの酒造用のきたしずく。空知管内の峰延(みねのぶ)という町で育てられた酒造米から作られた。
製造は栗山町にある北の錦(きたのにしき)で知られる小林酒造。
精米歩合は45%。アルコール度16%。
一口含むと、いかにも純米大吟醸だけある、濃厚な(感じがした)一方、逆にさっぱりしていて、重みと軽みがミックスした飲み応えのある飲み口。
香りも自然体。刺激はまったくなく、4合瓶を自制を効かせないと一気に飲んでしまうのでは?と思わせるスッキリ感だ。
酒造メーカーと農業団体のコラボがうまく行った結果なのかもしれない
ただ、試験製造のためか、価格が問題。販売価格を考えないで製造し、少量生産なので、量販できるかどうか不明なようだ。
他の道内産の日本酒は高価で、全国酒には到底かなわない。
例えば白鶴の大吟醸は税込950円、純米大吟醸は1,200円を下回る。
恥も外聞もなく、アップしたこの写真。よくまぁ、ここまで生きていたなぁと感じる。私の希望で一番小さいケーキにしてほしいと、家内が選んだケーキ。古稀のときはそれなりの感動もなくはなかったが、今回は正直、ただの通過点。やはり家内に改めて感謝。
そんなこんなで、今年は特に嬉しい誕生日を過ごせました。