そう言えば、ここしばらく本を読んでなかった。
主に小学校の図書館から、一般開放図書を借りて来た本になった。地区センターでも図書館があるが、借りる人が多く、市の図書館ネットワークでも、特に新刊や人気の本なんかは申し込んでから忘れたころになって(1年もそれ以上も経ってから)連絡が来て、読めるようになる。
その点、小学校の図書館は、一般の人でも借りられるのだが、今の学校、出入りが厳重で簡単には入れないので、自然とふらりと来る人はほとんどいない。お陰様で新刊なんかはもちろん人気本でも、いつでも新品状態で借りられるのだ。とすれば、本屋さんまで出向かなくても無料で借りられるので、却って買うよりも便利なのだ。
10月の下旬から昨日まで、4冊の読書をした。
ちょっと古い本だが、現在もこの本のころも大した変化はなさそう。
読んでるだけで身の毛がよだつような北の状況だった。
三重県のとある山の中。林業で生業を営んでいる様を描いている。
古い風習も残っていて、お祭りや神様の描写が気味悪さを感じるほどだ。
「神去」はここの地名で、「かむさり」と読む。
百田尚樹は国粋主義者というか、右の人だが、小説ではそれらしさを
感じることはない。本離れ、特に小説離れの厳しいビジネス環境の中、ある出版社の
生き抜くための経営の実態を表現している。実に面白い。
桜木紫乃は釧路出身の直木賞作家。今は札幌の隣り町、江別市に本拠を置く。
家族関係が薄くなる時代のことを描いている。北海道在住の作家でもあり、
興味が湧いてくる。これで著者、何冊目かの読書となった。
歳とともに、長い時間、本を読んでいると、腰は痛くなるは、目はショボショボするわで、
疲労困憊する世代になった。無理してまで読書する必要もないので、ちょっと時間を
置いてから、また戻ろうと思う。