このところ街中へ行くことも、特に文化的な行事に出席することもなくなってきている。
こんなことでは世の中に遅れをとってしまいそうで、ある意味、不安を感じている。
そんなことで、今回はクラシックギターのリサイタルに行くことにして、事前にチケットを購入していた。
JRさっぽろ駅に近い北4西6にある六花亭のビルで、6階に恐らく300人ほど収容の小ホールがあって、「ふきのとうホール」という名前の会場だ。初めて行くところ。
私は中学生のころから、20代の若い頃まで、教室に通ったり、大学では部活もやったほど、ギターが好きだった。それも、仕事が忙しさを増すにつれ、次第にギターから遠ざかってしまった。苦い思い出だ。
開演の日は、3分の2程度の入場者で、7時開始8時半ころ終演。いかにも難しそうな曲がずらりと並んでいる。
文字が欠けているが、一番下のアランフェス協奏曲が唯一知っている曲だった。
演奏はマリア・エステル・グスマンという50歳くらいのスペイン人ギタリスト、女性だった。
私は過去に何回かギターのコンサートを聴きに行ったことがあって、開演が7時、開場が6時半であれば、6時には会場に着いてないと後ろの席になって、マイクは使わないのでよく聞こえないということを知っていた。
そのとおりだった。6時ころ着いて一番前の席ではなく、2列目の真ん中だった。ステージ上の奏者もよく見えたし、音もよく聞こえた。
アンコールは3曲、アルハンブラ宮殿の思い出、グラナダなど親しみのある曲で満足だった。
交響曲などはもちろん、カルテット、クインテットなど協奏曲は普通は2時間ほどかかる。ギターは繊細ながら、長い曲を弾くには相当な体力を要するので、1時間半というのは妥当なものだと思う。
それにしても久しぶりに芸術に触れた思いで、少し興奮気味だったのか、夜の寝つきが悪かった。