北沢秋 著 「哄う合戦屋」を読みました。
天文十八年(一五四九年)。
武田と長尾に挟まれ、土豪が割拠する中信濃。
山深い名もなき城に、不幸なまでの才を持つ孤高の合戦屋がいた―。
「もはや拙者には、富貴も要らぬ、栄華も要らぬ。願うはただ、殿を天下人にすることのみでごさる」。
領主を担ぎ勢力を広げる一方で、不幸なまでの才能と抑えきれぬ天下への大望が、それぞれの運命の前に立ちはだかる―。
「石堂一徹」は武勇に優れるだけでなく、戦略にも長けた人物であった。
しかし、彼の一段高い視点とその孤高の生き方は周囲に理解されないばかりか、反感さえも持たれてしまう。
唯一の理解者は姫である若菜。
明るく天衣無縫、人心掌握術にすぐれた彼女は、一徹の本質を理解し互いに魅かれあうようになる。
そんな中、ついに武田の侵略の手が迫る・・・。
読みやすくて、スピード感溢れるストーリーは時代小説だという事を忘れさせてくれます。
まるで映画を観ているように情景が浮かび一気読みでした。
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