「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」を観ました。
カナダの小さな港町で叔母と暮らすモードは、絵を描くことと自由を愛していた。
ある日モードは、魚の行商を営むエベレットが家政婦募集中と知り、自立のため、住み込みの家政婦になろうと決意する。
幼い頃から重いリウマチを患い厄介者扱いされてきたモードと、孤児院育ちで学もなく、生きるのに精一杯のエベレット。
はみ出し者同士の同居生活はトラブル続きだったが、徐々に2人は心を通わせてゆく・・・
カナダの女性画家、モード・ルイスの半生を描いています。
超有名な画家なんだそうですが、知りませんでした。
映画はカナダの片田舎の自然の中で淡々と進行します。
身体が不自由でも何とか自立して生きようとするモードと孤児院育ちで学もなく無骨なエベレット
二人が電気もガスも通っていない小さな小屋で同居生活を始めます。
衝突しあいながらも、やがて夫婦となりますが、貧しい生活は続いています。
そんな中で、モードの唯一の楽しみが絵を描く事でした。
その絵がニューヨークから来た女性の目に留まり絵の制作を依頼されるようになります。
やがて、その絵は評判を呼び、マスコミでも紹介されて最初は1枚25セントで売っていた絵が最後は1万ドル以上の値が付いたそうです。
それでも彼女は夫婦で過ごした小さな小屋で生涯を終えました。
「小さな窓に、その幸せが。 喜びが。 世の中には、そんな幸せが散らばっている。」
しみじみと心に染みる映画でした。