映画「コッホ先生と僕らの革命」を観ました。
第1次大戦前、反英感情の高まる帝国主義ドイツに、初の英語教師としてイギリスからコンラート・コッホが赴任してくる。
コッホは、イギリスや英語に対する偏見を植えつけられていた生徒たちの心を開かせるため、授業にサッカーを取り入れるが、イギリス発祥のサッカーは反社会的なスポーツだと非難される。
しかし、子どもたちは次第にサッカーの虜になっていき、抑圧されていた自立心を取り戻していく。
100年以上前のドイツの物語です。
今では世界有数のプロリーグを持ち、W杯の常連国で優勝候補に挙げられるサッカー強国ドイツ。
しかし、コンラート・コッホと云う一教師が居なければ現在のドイツの姿はなかったのかもしれません。
当時のドイツでは学生は秩序と規律を守り、親や教師への絶対服従が当たり前でした。
そんな国でコッホはイギリスの国技のサッカーを授業に取り入れて生徒たちに自由を与えようと奮闘します。
教育の本質とは何か、貧富の差など関係ない友情とは、フェアプレーの精神とは
サッカーを通じて、大切なことをたくさん教えてくれます。
ラストのサッカーの試合が感動的でした!
さらに、劇中やエンドロールで流れる歌が、誰もが知っている「蛍の光」です。
日本では“卒業式の歌”、“別れの歌”として知られていますが、スコットランドで生まれたこの曲は、本来、古い友との変わらぬ友情を歌った曲だったのですね!
原曲の歌詞が心に響きました。
我が親友よ 僕の手を取れ
そして 君の手を出せ
友情の杯を 酌み交わそう
過ぎ去りし 日々を思い
古き友は 忘れられ
思い出されぬ ものなのか
古き友も 古き良き時代も
忘れ去られて しまうのか
友よ 古き日々のため
あの遠き 日々のため
友情の杯を 酌み交わそう
過ぎ去りし 日々を思い
北や南 東や西
君がどこへ 行こうとも
新しき精神は 世界に広がる
だから聞け 機は熟す
友よ 古き日々のため
あの遠き 日々のため
友情の杯を 酌み交わそう
過ぎ去りし 日々を思い
とてもいい映画でした。