6年間の長きにわたって津軽三味線を教えていた生徒1号が退会しました。
自分にとっては最初の生徒さんだったので、今までお付き合いのあった先生方の良いところや悪いところを参考にしながら、自分なりに工夫して一生懸命教えてきたつもりでした。
いろんなイベントにも積極的に連れ出して場数を踏ませて、貴重な経験も沢山してもらったのですが・・・
どうでも良い生徒なら、何てことは無いのですが、一生懸命に指導してきた1号だけに、悔しいです。
先日のバーベキューで、酒に酔った彼に結構罵声を浴びせられました。
さんざん「こいつ」呼ばわりをされたり、「バカ」呼ばわりされたり・・・
まがいなりにも私は指導者で、彼よりも2回り年上です。いくら酒の席とは言ってもこれは絶対に許されることではありません。
恩を仇で返された気分です。
どうも今まで私が優しすぎたのが裏目に出てしまったのか、酒のせいできっと友達感覚と勘違いしてしまったのでしょう。
その場では酒の場でもあるし他の人の目もあるので、あまり何も言わなかったのですが、後日お稽古の時に「人間としての一般常識に欠けている」と説教しました。
今回はイエローカードで済ませるけど、次回同じようなことがあったら即刻レッドカードで退場だと伝えました。
普段滅多なことでは怒らない私の口から突然このような言葉が出たのが意外だったのか、結局レッドカードを突きつけられる前に彼は自分で退場していきました。
「生徒は師匠を選ばないといけない」という話は良く聞きますが、「師匠も生徒を選ばないといけない」と、私の津軽三味線の師匠は良く言います。誰でも来る人拒まずでは、いけないのだそうです。
加えて、三味線の技術だけではなく、邦楽、伝統芸能に携わるものとしての人間的一般常識もしっかり教えないといけないと何度も言われていました。
ま、確かにそれはありますが、同じようなパターンで春先に1人離脱しているので、ちょっと今回のショックは大きいです。
合奏曲のアレンジもしたりして、少しずつ教室を充実させていこうかという矢先だったので・・・
これで生徒2号さん以下が、ひとつずつ繰り上がって、それぞれ1~3号になりました。
キーボードに向かってこれだけ書いたら少し気持ちがおさまってきました。
今日からまた初心に戻って、しっかり指導しなければ・・・