邦楽ジャーナル社の「バチバチ」が今月号を以て休刊になりました。
来月からは元の「邦楽ジャーナル」に吸収合併されるようです。
もともとは、純邦楽から民謡、津軽三味線、太鼓にいたるまで幅広いジャンルにわたっての情報誌だった「邦楽ジャーナル」の中から単に「撥つながり」と言うことだけで、津軽三味線と太鼓を分離して創刊された雑誌だったわけですが、最初から無理があるなぁと思っていました。大体何で「津軽三味線と太鼓」なのか、「民謡と津軽三味線」というのならわかりますが、その発想自体がちょっと「?」でした。
第3次津軽三味線ブームとは言われていて、津軽三味線人口はかなり多いのですが、ほとんどは10代~20代の学生で、経済的にも豊かでないこの人たちが、さほど情報量も多くないこの雑誌を定期購読するわけがありません。若者のことですから400円あればおそらく他のものを買うでしょう。まぁ、親が買い与えていれば別ですが・・・・。
実際私のまわりで津軽三味線を習っている人の中で、「バチバチ」を定期的に購読していた人は1人もいません。皆さん半ばミーハーな気持ちで津軽三味線やっている人が多いので、仕方ないとは思いますが、もう少しこのようなミーハーな若者の心をつかむような紙面であれば、しっかりと部数も増えたのではないかと思います。
私的には多少値段が高くなっても、少しずつ紙面が充実して立派な情報誌になれば、と期待していたのですが残念なことです。来月からは私も元通り「邦楽ジャーナル」を購読することになります。
「バチバチ」の休刊は、なんとなーく予想も出来たし、突然でもあったし・・・
おいらも「なぜに太鼓と津軽三味線?」というのはありましたが、津軽三味線の情報って少ない中、かなり依存していました。(もちろん、定期購読ですよー)
奏者のインタビューが面白かったんですけどね。本当に若い人からベテランまで・・・
ただこれが太鼓奏者だったら?読んでないと思います。
邦楽ジャーナルなどの民謡雑誌では若い人にはなかなか受け入れにくい部分があって独立したのだと思うんですが・・・
やはり太鼓と津軽三味線という限られた分野に特化するには市場は狭すぎるとも思うし。
まぁ、こんなところでも民謡界の低迷が影響しているのかなぁ?
休刊、と聞いても「ええーーっっ!!」ではなく「ああ・・やっぱり」といった気持ちです。
なんて言っても、かなり前に木乃下真市さんのコンサートのチケットがプレゼントで当たり、そのコンサートの感想をはがきで送ったところ、掲載していただいたことがありました・・・。
(遠い目)
それからバチバチ企画の木乃下さんのワークショップにも参加させていただいたことがありました。
(私の見間違いでなければ浅野翔くんもいたような・・・)
こうして振り返ってみると、バチバチさんにはかなり勉強させていただいてますね、私・・・。
バチバチは企画としては面白かったのかも知れませんが、やっぱり存続していくための努力が足らなかったですね。
民謡界の低迷は何とかしなければいけませんね。若い人が気楽に民謡を習って歌えるような環境作りが必要でしょうね。各流派の教室間の交流がないと言うことも原因のひとつでしょうか。
私みたいなフリーの人間があちこちに顔を出していけば良いのでしょうけど・・・。
木乃下さんのワークショップ、行かれたのですか?
私の相棒の津軽三味線弾きの看護師さんが行ってたはずです。上妻さんのワークショップも行ってるはずです。
と言ってもわからないですね。
はるばる2回もワークショップに行っているのになかなか進歩しない私の相棒です(^^ゞ
バチバチ創刊当時には何回か投稿をしたこともあったのですが、その後年間購読料を二重払いさせられそうになってから、急にしらけてしまって、今回のやっぱりか・・・・という結論になりました。