一昨年の秋に、北日本民謡舞踊連合会の副理事長の坪内先生から一本のカセットテープを預かりました。
坪内先生の唄で「越中荷方節」という民謡が録音されていました。
ん十年前の録音だそうです。
先生からの指令は、この「越中荷方節」の三味線をコピーして弾いてもらいたいという宿題でした。
もともとは尺八唄だったそうなのですが、秋田荷方節のように軽快な三味線の手が入っていて実に素晴らしい演奏です。
とりあえずデジタル化して、コピーがしやすいようにして、暇を見て少しずつ作業を始めたのですが、唄に消されて三味線が聞こえないところがあったりでなかなか作業は進みません。
おまけに次から次から宿題の山に忙殺されて、ついつい忘れ去られようとしていました。
こんな事ではいけないと思い、昨年末から今年の正月にかけて忙しい合間を縫って、何とかやっとこさ三味線パートのコピーが完了。
せっかくなので、そのまま和楽器の楽譜エディター「和楽一筋」を使って、デジタル化を完了しました。
デジタル化しておけば、修正も楽なのでこれで一安心です。
何と楽譜は5枚になりました(^^ゞ
これが5ページまで続きます。
唄は6番目まであって、1~3番と4~6番がほぼ同じ節なのですが、三味線はほぼ即興で弾いておられるようで1番から6番まで全部違う手を弾いておられます。
これだけの三味線を即興で弾かれるなんて、コピー作業をしながら感心するばかりでした。
津軽三味線の手も入っているし、瞽女さんの三味線の手も入っているようです。
まだご健在らしいのですが、なぜか三味線はぱたっとやめてしまわれたようで、残念な事です。
これからの作業は、即興でバラバラに弾いておられる三味線の手をなるべく統一して、誰でも弾けるように手直しをすることと、私がしっかり伴奏できるように練習することです。
まだまだ先は長いのですが、もうひと頑張りしなくてはね。
せっかくの素晴らしい演奏を皆さんにも聞いていただきたいと思い、富山の風景をスライドショーにしてYouTubeに公開しました。
ぜひ皆さん聞いてみて下さい。
こちら
今年中にはぜひどこかで演奏出来ればいいなぁ、と考えています。
ご期待下さい。