尺八の更なるパワーアップを目指して、10月から月一で、プロの尺八演奏家の鯨岡徹先生のレッスンを受けています。
そもそも、今年の夏頃に箏の知り合いのお姉さんから、鯨岡徹先生作曲の「月の雫」という曲の譜面をいただいたことがこのミッションのきっかけでした。
さっそくYou Tubeで検索して、「薫風之音」の「月の雫」を聞いて大変感激して、いろいろとネットで調べてみたのです。
で、調べている内に、この曲の作曲者の鯨岡先生は新潟市在住の尺八演奏家で、出身地の富山県で月に一度尺八の富山教室を開講されていると言うことを知り、さっそく先生にメールをしてレッスン志願をした訳です。
鯨岡先生HP
月の雫You Tube
いままでずっと民謡の尺八を吹いていて、唄心や節回しという民謡独特なものはある程度習得したつもりですが、音の迫力という事についてはずっと不満があって、もっと太い張りのある音が出ないものかと常々思い悩んでいました。
都山流の先生の門を叩こうかと思ったこともありましたが、知人から都山流の教室は閉鎖的なところが多いから、かえって活動しにくくなるかも・・・、と言われてどうしようかと悩んでいたところでした。
で意を決して、10月から滑川市の鯨岡先生の実家へ通うことにしました。
最初のレッスンでは、尺八の音の出し方の基本からしっかりと教授していただき、本当に目からウロコの連続で、素晴らしい先生に巡り会えたという感動で一杯でした。
どうしても民謡の尺八は、音程の正確さや節回しなんかを優先してしまうようで、今まで音の質はあまり言われなかったのが事実です。
先生の教えを無謀にも実戦であれやこれやと試しながら、演奏会や昇級試験までこなして、少しずつではありますが、自分でも音が大きくなって張りのある音が出るようになってきた気がします。
実際に「いい音がでるようになってきたね」と複数の人から言われたりしましたので、とにかく当分の間この方向で頑張ってみようと思い、約3ヶ月が過ぎました。
2回目、3回目のレッスンでは、プロの裏技とも言うべき細かいテクニックなどもいろいろと教えていただき、確実に実戦に役立っています。
勇気を出して先生の門を叩いたのは大正解でした。
来年には青少年伝統芸能祭で、昨年までは某大先生がつとめておられた尺八の伴奏を仰せつかって、新年早々責任重大です。
更なるパワーアップを目標に頑張りたいと思います。
三味線が三味、笛が三味、尺八が三味ですから合計すると、さざんが九味ですね。
今年はお疲れさまでした。
来年も、ご活躍を楽しみにしています。
師匠は選ばないといけないとは言いますが、今回のことであまりにも目からウロコのことが多かったので、あらためてそう思いました。
三味線もワンポイントレッスンでいいから、他の先生のレッスンを受けてみたくなりました。
今年はここに書けない悔しいこともあったりで、ボロボロの1年でしたが、来年は良い年にしたいと思っています。
daxさんも良いお年をお迎え下さい。