私の住んでいる市の隣の市に「日本車輌リサイクル」という、鉄道車両やバス等を解体・リサイクルする会社ができまして、全国各地からいろんな塗装のバスや電車がこちらに集められて来ています。
よくこの会社の前を車で通るのですが、現役を引退した車両が並べられて解体されるのを待っている姿はなぜか哀愁が漂っています。
先日こちらの会社の引き込み線に、食パン電車と言われて親しまれていた419系が留置されていました。
鉄っちゃんなら当然ご存じの事と思いますが、1960年代に581系寝台電車として登場して大活躍をして、その後1980年代になって近郊電車に改造されてこの形になった電車です。
思えば半世紀近くの長きにわたり九州へ、東北へ、北陸へと活躍してきたことになりますね。
昨年のダイヤ改正で廃止され、こちらの会社に回送されてきたようです。
まだまだくたびれていないよ、とでも言いたそうな顔つきです。
このシリーズは、581系として寝台電車や昼間の特急で使用されていたときにも何度か乗っていますし、改造されて北陸線の普通電車として走っていたときにも何度も乗っていますので、何だか気になって車を停めて写真を撮ってきました。今度通るときにはまだあるかな?
昔、鉄道大好き少年だった私なので、ちょっと感傷的になってしまいました。
半世紀の長きにわたりお疲れ様でした。