11月7日、秋晴れの土曜日、埼玉県本庄市まで家族でドライブ。本庄って何があるのだろう?何が名物なのかさえわからない。かなりの田舎なのだろうか?自宅のあるさいたま市から関越自動車道を走ること1時間。約80キロを北上する。高速を降りてすぐに、上越新幹線の早稲田本庄駅ガ見えてくる。この駅が開業したのが2004年。早稲田大学本庄高等学院のために、駅までできてしまうとは・・・駅の周りで工事をしているのでわかりずらかったが、駅の目の前の丘陵がかの早稲田大学本庄高等学院。
この学校には門がない。これは、早稲田大学のみんなに門戸を開くという意味がこめられているらしい。この日は、2回説明会が行われ、1回目の説明会の参加者の車で駐車場はいっぱい。あふれた車は路上脇に整然ととめられ、車から降りると、あたりはうっそうとした木に囲まれている。「軽井沢の別荘地のようだ!」と主人が言う。建物が丘に囲まれて見えない。「まむしに注意!」というような看板まである。どのくらいの広さなのかは想像もつかないが、広大な敷地である。
こんなアメリカの郊外の大学のキャンパスのような高校を訪れるのは、初めて。ここまで自然と一体化している高校は、日本ではめずらしいであろう。説明会に来ている受験生は、ほとんどが詰襟の学生服を着ている。ということは、埼玉周辺の生徒たちが多いのだろうか?以前参加した東京の都心の私立高校の説明会では、詰襟は、息子と1人ぐらいで、みんなラフな私服だった。
1時からの説明会は、ぎっしりだったが、私たちがでた3時過ぎから始まった説明会は、さほど込んでいなかった。この日は、埼玉県の最難関校慶應志木の説明会もあった。こちらは、たった1日しか説明会の日を設けてなくて、なんとなく、「来るなら来い」という感じだが、早稲田本庄は、3回ほど説明会があり、私たちは、遅まきながら、最近になってパンフレットを熟読し、俄然興味がでてきて、あわてて予約を要れ、最後の回の説明会にくることができた。
1982年に創立した同校は、男女共学に2007年に踏み切り、今年度全学年で共学がそろったという。第一学年の募集人員は、男子240名、女子80名なので、共学とはいえ女子の数は少ない。早慶で男女共学校は、この早稲田本庄、早稲田実業、そして慶應湘南藤沢の3校。早稲田大学の2つの附属校の1つで、原則として全員が早稲田大学に進学する。
教頭先生の話では、この学校の特徴は、「多様性とともにのびやかさがある」という。この美しく豊かな自然環境に囲まれて、勉学や運動に励み、みんなで汗を流し、心が開放されるからこそ、本当の意味での学問が身につくという。古墳群に囲まれた大久保山という場所にあり、まむし、たぬき、野うさぎなどがでるという。早稲田本庄駅周辺には、一見したら何もなかった。勿論大自然に囲まれた学校周辺にも何もないだろう。だからこそ、学生生活に集中できるというわけか。
大学受験に追われることなく、早稲田大学に向けて自分の興味のある学問を追求できるのだ。2年生から早稲田大学が高校生に開放している講座を受講することができ、3年次には、週の約半分に当たる授業を自由に選択できる。パンフレットに書かれている受講できる講座は、私たちも取りたくなるようなものばかり。
そして、最大の特色は、2万字以上の卒業論文を書くことが課せられている。上の息子が一番興味を持った所がここだ。作文を書くのが大好きな息子にとって、自分の研究していることを論文に書くということが一番やりたいらしい。彼の一番興味のある科目は日本史だが、その中で本を精読している分野は、太平洋戦争。太平洋戦争をさまざまな角度から研究していて、これをじっくり検証したいらしい。この学校に卒論があることを知って、目を輝かせて、「いいなあ、今からでも書きてぇ!」と叫んだほどである。
そして、いままで学校説明会には一度も参加しなかった主人が、この学校に興味を持ったのは、委託ホームと呼ばれる制度があることだ。いつなんどきまた海外赴任になるかもしれないうちにとって、こういう施設がある学校は貴重だ。だから、この学校は、海外から、あるいは日本国中から生徒が集まるようだ。帰国枠は、I選抜と呼ばれる自己推薦の入学試験の定員が20名、帰国生入学試験の定員が25名。倍率はかなり高い人気の難関校。説明会に出かけた時間が遅かったので、ゆっくり施設を見学できなかったのだが、遠く離れた学校でもこれだけの生徒を集めるという理由がよくわかった。そりゃあ、誰だって入れたいですよ、こういう学校に。学力とお金があれば!キャンパスを歩いている生徒たちが輝いてみえました!
追伸
時間がなくて、全体の写真も撮れず残念。たった1枚しか撮れませんでした。あんなに遠くまで行ったのに・・・また、この投稿に追加情報を入れるので、チェック願います!
この学校には門がない。これは、早稲田大学のみんなに門戸を開くという意味がこめられているらしい。この日は、2回説明会が行われ、1回目の説明会の参加者の車で駐車場はいっぱい。あふれた車は路上脇に整然ととめられ、車から降りると、あたりはうっそうとした木に囲まれている。「軽井沢の別荘地のようだ!」と主人が言う。建物が丘に囲まれて見えない。「まむしに注意!」というような看板まである。どのくらいの広さなのかは想像もつかないが、広大な敷地である。
こんなアメリカの郊外の大学のキャンパスのような高校を訪れるのは、初めて。ここまで自然と一体化している高校は、日本ではめずらしいであろう。説明会に来ている受験生は、ほとんどが詰襟の学生服を着ている。ということは、埼玉周辺の生徒たちが多いのだろうか?以前参加した東京の都心の私立高校の説明会では、詰襟は、息子と1人ぐらいで、みんなラフな私服だった。
1時からの説明会は、ぎっしりだったが、私たちがでた3時過ぎから始まった説明会は、さほど込んでいなかった。この日は、埼玉県の最難関校慶應志木の説明会もあった。こちらは、たった1日しか説明会の日を設けてなくて、なんとなく、「来るなら来い」という感じだが、早稲田本庄は、3回ほど説明会があり、私たちは、遅まきながら、最近になってパンフレットを熟読し、俄然興味がでてきて、あわてて予約を要れ、最後の回の説明会にくることができた。
1982年に創立した同校は、男女共学に2007年に踏み切り、今年度全学年で共学がそろったという。第一学年の募集人員は、男子240名、女子80名なので、共学とはいえ女子の数は少ない。早慶で男女共学校は、この早稲田本庄、早稲田実業、そして慶應湘南藤沢の3校。早稲田大学の2つの附属校の1つで、原則として全員が早稲田大学に進学する。
教頭先生の話では、この学校の特徴は、「多様性とともにのびやかさがある」という。この美しく豊かな自然環境に囲まれて、勉学や運動に励み、みんなで汗を流し、心が開放されるからこそ、本当の意味での学問が身につくという。古墳群に囲まれた大久保山という場所にあり、まむし、たぬき、野うさぎなどがでるという。早稲田本庄駅周辺には、一見したら何もなかった。勿論大自然に囲まれた学校周辺にも何もないだろう。だからこそ、学生生活に集中できるというわけか。
大学受験に追われることなく、早稲田大学に向けて自分の興味のある学問を追求できるのだ。2年生から早稲田大学が高校生に開放している講座を受講することができ、3年次には、週の約半分に当たる授業を自由に選択できる。パンフレットに書かれている受講できる講座は、私たちも取りたくなるようなものばかり。
そして、最大の特色は、2万字以上の卒業論文を書くことが課せられている。上の息子が一番興味を持った所がここだ。作文を書くのが大好きな息子にとって、自分の研究していることを論文に書くということが一番やりたいらしい。彼の一番興味のある科目は日本史だが、その中で本を精読している分野は、太平洋戦争。太平洋戦争をさまざまな角度から研究していて、これをじっくり検証したいらしい。この学校に卒論があることを知って、目を輝かせて、「いいなあ、今からでも書きてぇ!」と叫んだほどである。
そして、いままで学校説明会には一度も参加しなかった主人が、この学校に興味を持ったのは、委託ホームと呼ばれる制度があることだ。いつなんどきまた海外赴任になるかもしれないうちにとって、こういう施設がある学校は貴重だ。だから、この学校は、海外から、あるいは日本国中から生徒が集まるようだ。帰国枠は、I選抜と呼ばれる自己推薦の入学試験の定員が20名、帰国生入学試験の定員が25名。倍率はかなり高い人気の難関校。説明会に出かけた時間が遅かったので、ゆっくり施設を見学できなかったのだが、遠く離れた学校でもこれだけの生徒を集めるという理由がよくわかった。そりゃあ、誰だって入れたいですよ、こういう学校に。学力とお金があれば!キャンパスを歩いている生徒たちが輝いてみえました!
追伸
時間がなくて、全体の写真も撮れず残念。たった1枚しか撮れませんでした。あんなに遠くまで行ったのに・・・また、この投稿に追加情報を入れるので、チェック願います!
本庄、いいなぁ。うちに近いといいのに、と思います。kuniさんが書かれているのを読んで、余計にそう思ってしまった。
卒論は学院や慶応義塾でもあるようですが、いいですよねー。
受験のない付属ならではですよね。
太平洋戦争ですか。今から書きたいことがあるなんてすごい。そんな中学生なかなかいませんよ。素晴らしいですね!
本庄のこと書いてくださってありがとうございました。(写真もいい感じ!)
つくづく遠くて残念…
感激だわあ、ついに、waiukitakoさんからのコメントなんて。
待ってました!
本庄いいですか?
やはりそう思われますか?
早慶の学校を回られている方からの感想が聞きたかったので・・・ありがたい。
太平洋戦争の論文ですが、息子が言うには、息子のシカゴでの盟友T君も息子以上に太平洋戦争にはまっているそうです。
T君は天皇陛下の玉音放送や東条ひできの学徒出陣の演説まですべて暗記しているそうです。
息子より現地校にいたT君のほうがマニアックやわ。
なんか不思議な中学生たちです。