Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

ハーパーカレッジ、「デッサン2」のクラスの作品発表会

2008-05-18 | ハーパー・カレッジ
今週木曜日で、今学期私がとっていたハーパーカレッジの「デッサン2」のクラスが終了。最終日は、最後のコラージュのプロジェクトの提出とともに、全員が自分の今までの作品をみんなに紹介し、何を学んだか感想をのべ、みんなから感想をもらいあった。

みんな今学期の各プロジェクトの作品4つを壁に張り、自分の気に入った作品や逆に苦労して嫌いになった作品などを口々に言い合った。中には、度肝を抜くような強烈な作品もあって、学生の個性に驚いた。芸術性のかなり高い作品もあり、そのままアーティストとして、ギャラリーに飾っておきたいような作品もあった。

さて、自分自身の作品はというと、日本に帰国して、プロジェクトの時間がとれず、1日でいっきに仕上げて、まったく不本意な作品となったものが1つある。色をよく考えずにただ置いていっただけなので、ジャシカからは、「ああ、あのレインボウ・ガイの作品」と言われるぐらいカラフルで、けばい。しかし、人間好みがあるもので、男性のアメリカ人の学生の1人は、この作品を気に入ってくれた。教授のペリーからの評価はごまかせず、ひどい点数をくらったが。

ただ、最後の私のコラージュ作品は成功。コーヒーフィルターの粉をとった後のしみ模様と古いフォールダーを引きちぎったのを張り合わせた作品。発表の時も、ペリーから評価され、やれやれだったし、女の人たちから、この作品は気に入られた。ペリーが、前学期の「デッサン1」のクラスで、作品のフロー(流れ)が重要だと説いていたので、それをとくに気をつけて張り合わせていった。作品全体の構想とやってみて生まれる偶然性の兼ね合い。それがうまくお互いはまるか、アートなるものむつかしい。

私が好きな学生の作品は、日本人のヒロミさんのペンギンを大きく引きのばし、さまざまな色にグラジュエーションをつけてダイナミックに仕上げた作品。完成度がかなり高く、みんなの中で、群を抜いてよかった。

ジェシカのコラージュは、雑誌から体のあらゆる部分を切り取り、面白く張り合わせていたのが、シュールな作品に仕上がっていた。色合いもよく、若い感性がにじみでていて、大成功。

また、男性のコラージュ作品で、シカゴのダウンタウンの夜景を細かく切り取り、きちんとしたフォームをつくり、立体的な空間をだしている完成度の高い作品にも驚いた。この人は、最初のプロジェクトなどで、色の出し方などに苦労していて、こつこつやりながら、作品ではあまり目立たなかったのに、最後にこのコラージュで、私たちをあっと言わせた。

というわけで、とりあえず、今回のクラスは、自分の点数は気にせず、みんなの作品過程を楽しんだというか。ということにしておこう。私の大学生活、山あり谷あり。また、ハーパーカレッジのアートのクラスをとれるといいが。これが、なかなか自分のスケジュールにぴたっと合わないもので。いつ帰国になるかわからない身なので、取れる科目を取っていくという感じだ。皆さんも大学のクラスも楽しんでみたらいかがでしょうか。


写真は、日本人ヒロミさんの発表風景。右の作品が、私の気に入ったペンギンの大作。これからのシカゴでのアーティストとしてのヒロミさんの活躍を期待してまーす。ジャーナリスト、kuniの最初のお勧めアーティストです。

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