インドが英領となって29年目の1887年、
ヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)の即位50周年記念式典で
記念金貨“モハール”を献上する役目に任命された
アグラに住む若者アブドゥル・カリム(アリ・ファザール)は、
もう一人の献上役モハメド(アディール・アクタル)と共にイギリスへ渡る。
18歳で即位してから長年女王の座に君臨してきたヴィクトリアは、
最愛の夫と従僕を亡くし心を閉ざしていた。
細かく決められたスケジュールをこなし、
思惑が飛び交う宮廷生活に心休まらない日々を送るなか、
金貨を献上しに現れたアブドゥルの、物怖じせず本音で語りかけてくる態度に心を奪われる。
彼を気に入ったヴィクトリアは、式典の期間中、彼を従僕にする。
ヴィクトリアはインド皇帝でもありながら現地に行ったことがないため、
アブドゥルから言葉や文化を教えてもらい、魅了されていく。
次第に二人の間には身分も年齢も越えて強い絆が生まれるが、
周囲の猛反対に遭い、やがて英国王室を揺るがす大騒動を巻き起こす……。
(MovieWalkerより)
ジュディ・デンチが演じる2度目のヴィクトリア女王。
現在84歳、たいしたものです。
前回は夫亡きあとの従僕とのお話。
今回はその従僕にも先立たれ、宮廷内で老い先短いと言われていた女王。
思いがけず現れたインド人との恋?とはちょっと違いますね。
息子のようであり、友人のようであり、
とにかく宮廷にはびこってる取り巻き連中とは違う空気で
女王のお気に入りになってしまったアブドゥル。
少女のようにときめいてしまう女王。
人間、いくつになっても新しい風を運んでくれる人は魅力的ですよ。
哀れだったのは代理で同行したモハメド。
英国暮らしを楽しむアブドゥルと違い、
国に帰りたくてしょうがないのに帰らせてもらえず、
体を壊して死んでしまったんですから。
先週観てきたんですが、2週続けて名女優主演の映画でした。
アメリカ・コネチカット州。
現代文学の巨匠ジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)と
妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、スウェーデンからノーベル文学賞受賞の吉報が届く。
友人や教え子らを自宅に招いたジョゼフは、スピーチで最愛の妻に感謝の言葉を告げる。
満面の笑みを浮かべて寄り添うふたりは、誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えた……。
授賞式に出席するため、ふたりはストックホルムを訪れる。
旅に同行した息子デビッド(マックス・アイアンズ)は駆け出しの作家で、
父に対し劣等感を抱いている。
そんななか、ひとりホテルのロビーに出たジョーンは、
記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から声をかけられる。
ジョゼフの伝記本を書こうとしている彼は、夫妻の過去を事細かに調べていた。
ふたりが大学で教授と学生という関係で出会い情熱的な恋に落ちたこと。
既に妻子があったジョゼフをジョーンが奪い取る形で結ばれたこと。
作家としては二流だったジョゼフがジョーンとの結婚後に
次々と傑作を送り出してきたこと……。
そしてナサニエルは、自信ありげに核心に迫る質問を投げかける。
「“影”として彼の伝説作りをすることに、うんざりしているのでは?」
実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、
出版界に根づいた女性蔑視の風潮に失望し作家になる夢を諦めた過去があった。
そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、自らの才能を捧げ、
世界的な作家の成功を支え続けてきたのだ。
そして授賞式当日。
複雑な感情をひた隠し、華やかに正装した夫妻は、
人生最高の晴れ舞台が待ち受けるノーベル賞授賞式の会場へと向かう……。
(MovieWalkerより)
またまた先週観た映画です。
何かもっと暴露騒動に展開するのかと思ってだけど違った。
大きな事件は起きないのですが、
グレン・クローズの静かな演技がジワジワくる映画でした。
さすがの名女優です。
夫を愛してはいるけれど…ってところを表情だけで複雑に表現してました。
二人揃ってこそのノーベル文学賞で、
どちらが欠けても取れなかっただろうから、
あれはあれで有りなんだろうけど、でもねぇw
今の時代なら女流作家を諦めなくてよかったんだろうから、
それを思うとやりきれないですよね。
夫婦の秘密は決して表ざたになる事はないだろうけど、
これからジョーンがどう生きていくかで、分からないよなぁ。
若い頃のジョーンを演じたアニー・スタークって
グレン・クローズの娘さんだったんですね。
道理で似ているわけだ。
19世紀、イギリス。小説家を夢見るメアリー(エル・ファニング)は、
折り合いの悪い継母と離れ、父の友人のもとで暮らし始める。
ある日、屋敷で読書会が開かれ、メアリーは“異端の天才”と噂される
妻子ある詩人パーシー・シェリー(ダグラス・ブース)と出会う。
互いの才能に強く惹かれあった二人は、情熱に身を任せて駆け落ち。
やがてメアリーは女の子を出産するが、借金の取り立てから逃げる途中で
娘は呆気なく命を落としてしまう。
そんななか、失意のメアリーは夫と共に、
悪名高い詩人・バイロン卿(トム・スターリッジ)の別荘に滞在。
そこで「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。
深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた……。
(MovieWalkerより)
小説「フランケンシュタイン」を書いたのが
女性だというのは知っていましたが、
やっぱりなぁ、幸せな生活を送ってたら書けない話だよなー。
自分の周りに"死"がたくさんないと、こんな話は書かないだろな。
メアリーが無政府主義を唱える思想家ウィリアム・ゴドウィンを父に、
「フェミニズム」の先駆者であるメアリー・ウルストンクラフトを母にもつ
出自だというから、普通のお嬢さんとは違ったんだろう。
それでも父の庇護下の生活はまだ夢みる乙女。
そこから駆け落ちし、生活苦、夫への不信感、子供の死、
怒涛の2年余りを過ごし、すっかり大人になったメアリーが書き上げた小説。
ダグラス・ブースは、あ~またこんな役ww
自由恋愛主義者って名のダメ男。
エル・ファニングはなかなかの熱演でした。
エンディングの曲が素敵でした。
ウィキに
"アイザックアシモフが後世に
シェリーの名声が詩人愛好家や知識人階級に留まっているのに対して、
アマチュア作家の妻メアリーの作品が古典のひとつとなってしまったことを、
「作家の悪夢」と評している。"と書いてあったのが興味深いです。
クララ(マッケンジー・フォイ)は愛する母を亡くして以来、心を閉ざしていた。
クリスマス・イヴ、クララは鍵のかかった卵型の入れ物をもらう。
母の遺した「あなたに必要なものはすべてこの中にある」
という言葉の意味を知るために、クララは鍵を探し始める。
その晩、名付け親であるドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)の
クリスマス・パーティーに行ったクララは、
彼からのプレゼントを受け取る糸をたどるゲームに参加すると、
いつの間にか不思議な世界へ足を踏み入れてしまう。
鍵を探すクララは、息を呑むほど美しくて幻想的な世界へ迷い込む。
それは、色とりどりの花と緑で覆われた“花の国”、
キャンディやマシュマロでできた“お菓子の国”、
雪と氷がクリスタルのように輝く“雪の国”、
そして謎の多い“第4の国”からなる秘密の王国だった。
そこでプリンセスと呼ばれて戸惑うクララだったが、
この世界を創り上げたのが亡き母であったことを知る。
しかし、第4の国を支配するマザー・ジンジャー(ヘレン・ミレン)が反乱を起こし、
王国は存亡の危機に瀕していた。
母が愛した王国を救うため、
クララは心優しいくるみ割り人形のフィリップとともに、第4の国に旅立つ。
それは、この美しい世界に隠された真実を探す旅の始まりでもあった……。
(MovieWalkerより)
E・T・A・ホフマン原作の『くるみ割り人形とねずみの王様』の実写化ですが、
バレエ作品として知っている「くるみ割り人形」。
ディテールやアイテムは同じでも、ストーリーは別物ですね。
これはこれで楽しいディズニー映画でした。
1816年に世に出た「くるみ割り人形」は女性のクララは当然戦わない。
ナイト役のくるみ割り人形がオモチャの兵隊を率いてネズミの王さまを倒します。
小説の方ではクララが剣を人形に与える事になってるし、
バレエの方では人形がネズミにやられそうになった時、
クララがネズミに向けてスリッパを投げつけます。
(スリッパが出てこない舞台もあります)
どちらにしろ、くるみ割り人形はクララのおかげでネズミに勝利し、
呪いが解けた人形は王子様に変身。
王子はお礼にクララを夢の国へ招待します。
この映画に王子さまは出てこなかったーw
クララに付き従うキャプテン・フィリップがくるみ割り人形です。
映像は極彩色キラキラで良かったけど、
もう少しチャイコフスキー推しにして欲しかったかも~。
よく知られている曲は使っているものの、まあこんなもんかって感じww
バレエの第1幕、クリスマスツリーが大きくなるシーンというか、
クララが人形サイズに変わるところで使用してる曲が頻繁に登場。
花のワルツも多かったかな。
エンドロールは“世界最高峰のテノール歌手”と呼ばれる
アンドレア・ボチェッリの新曲なんだそうで、
"息子マッテオ・ボチェッリとのコラボレーションで描く
親子の普遍的な関係を歌った美しい楽曲"だったらしい。
自分はチャイコじゃないんだ、と思っただけでしたww
クララ役のマッケンジー・フォイはかわいかったです!!
ドレス姿もいいけど、軍隊長の恰好もかっこいいわ。
クララのお母さんが4つの国を見つけたお話として
キーラ・ナイトレイ扮するシュガー・プラムとクララが
一緒に観賞するシーンにバレエが登場します。
ここで踊ってるのがアメリカン・バレエ・シアターのプリンシパル
ミスティ・コープランド。
アフリカ系黒人女性では初のプリンシパル。
このシーンにはセルゲイ・ポルーニンも出てるんですが、
ほんのちょっとでした。
(ってか、殆ど気付かなかった。もったいない使い方だww)
元々ドイツのお話なのに、妙に黒人推し。
バレエダンサーもそうだし、
ドロッセルマイヤーはモーガン・フリーマンだし、
キャプテン・フィリップもジェイデン・フォーラ=ナイトっていう
新人俳優さんが黒人。人種差別はないよアピール?
ま、そんな事は気にせずにおとぎの国を楽しめればOKな映画でした。
ホグワーツ魔法魔術学校の卒業生ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、
シャイでおっちょこちょいな魔法動物学者。
世界中を旅しては魔法動物を集め、不思議なトランクに詰め込んでいる。
そんななか、イギリスにもどって来たニュートは、
捕らえられていた“黒い魔法使い”グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が逃げ出したことを知る。
魔法界と人間界の支配を企むグリンデルバルドを追って、
ニュートは恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)やニュートの仲間、
魔法動物たちと共にパリへと向かう……。
(MovieWalkerより)
ファンタビ2ですね。2D字幕版で観賞。
冒頭シーンはジョニデ扮するグリンデルバルドが護送中に脱走する迫力シーン。
ジョニデ、ハマってましたね~。キャラの濃い役がお似合いですw
要はグリンデルバルドが万物の頂点に立って、
人間は家畜扱いにしたい。
そのために強大な力を秘めたクリーデンスを利用しようとしてる。
そんな争いごとに関わりたくないニュートだったんですが、
ダンブルドアにグリンデルバルド討伐を頼まれどんどん巻き込まれていく。
口の上手いグリンデルバルドに丸め込まれ、
暖かい愛を求めるクリーデンスはもちろん、
ニュートの仲間たちも次々術中に落ちていく。
ここでニュートは決心を固める。ってとこまででした。
しかし、長く感じたw
2時間14分、途中ちょっと飽きてきた。
出だしの脱走シーンもそうだし、魔法動物がメインの場面も
2Dでも迫力あったので、3Dだと飽きずに観られたかな?
サブキャラエピソードを丹念に追っていくので、
メインストーリーがたいして進まない。
その小ネタがメインストーリーに絡んでくるのは分かるんだけど、ちとダルいw
魔法モノ好きだし、
エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、エズラ・ミラー大好きなので
次も観ます。
1800年代末のロシア・サンクトペテルブルク。
皇位継承者であるニコライ2世(ラース・アイディンガー)は、
世界的に有名なバレリーナのマチルダ(ハリナ・オルシャンスカ)をひと目見た瞬間に恋に落ちる。
燃え上がる二人の恋は、ロシア国内で賛否両論を巻きおこし、
国を揺るがすほどの一大ロマンスとなる。
父の死、王位継承、政略結婚、外国勢力の隆盛……。
やがて、滅びゆくロシア帝国と共に、二人の情熱的な恋は引き裂かれようとしていた。
(MovieWalkerより)
本国ロシアではセンセーショナルな映画として
たいへんな事になってしまったようで。
正教会の聖人のスキャンダラスな部分を映画にするのは、けしからんらしい。
しかしニコライ2世も玉座を捨てていれば、一家虐殺には遭わなかっただろうに。
帝王学を学び、皇帝になるものと育った身には
一介のバレリーナとトンズラするのは無理だろうなぁw
アリックスと結婚して皇帝になっちゃったから、
皇女アナスタシア伝説も生まれちゃったんだもんね。
そこそこ優柔不断ぽい感じのニコライ皇太子も
皇帝になると自覚が芽生えたのか、変化して見えました。
マチルダ役のハリナ・オルシャンスカ、
どんな男性も魅了するバレリーナとして熱演。
舞台上でポロリされたら、そりゃイチコロだわw。
彼女がいたのがマリインスキー・バレエ団。
映画のバレエシーンはロシアのペルミバレエ団が担当してるそうで、
マチルダのダンスシーンもペルミのダンサーがスタントしてるそうです。
音楽監督はマリインスキー劇場芸術監督兼総裁ゲルギエフ。
華やかなマリインスキー劇場やボリジョイ劇場。
そしてなんとも絢爛豪華なエカテリーナ宮殿、黄金に輝いてました。
その中で繰り広げられる皇太子の恋。
映画の最後にマチルダは99歳まで生きたとクレジットされてました。
ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマス(ティム・カルクオフ)は、
イスラエルから出張でやって来るなじみ客の
オーレン(ロイ・ミラー)と恋人関係になっていく。
オーレンには妻子がいたが、仕事でベルリンに滞在する間はふたりで愛し合っていた。
ある日、「また一カ月後に」と言って
エルサレムへ帰っていったオーレンから連絡が途絶える。
オーレンは交通事故で亡くなったのだ。
エルサレムで夫の死亡手続きをした妻のアナト(サラ・アドラー)は、
休業したカフェを再開し、
女手ひとつで息子を育てる多忙な日々を過ごしていた。
そんななか、トーマスが客としてやって来て、
職を探しているという彼を雇うことに。
やがて、ふたりは距離を縮めていく……。
(MovieWalkerより)
恋人を喪った男と夫を亡くした妻の喪失感が根底に
ずーっと流れている映画でした。
ある意味恋愛映画なんだけど、国、宗教、文化、セクシャリティが絡む
今まであまり観たことがない感じです。
オーレンが存在しなくなった世界で
トーマスもアナトも生きていかなければならない。
どちらも切ないです。
それぞれがそれぞれの思いで、寄り添おうとしている。
でも、事実を知ったアナトは…。
はっきりとした結末は出していないと思うんだけど、どうかな?
この先一歩踏み出すのか、そこまでは出来ないのか。
トーマス役のティム・カルクオフはまだ無名の俳優さんだとか。
彼のふっくりした体型と小麦粉をこねる手つきがなんともいいです。
日露戦争が勃発した1904年の満州。
軍医として戦地に赴いたセルゲイ・カレーニン(キリール・グレベンシチコフ)は、
患者として運ばれてきたアレクセイ・ヴロンスキー(マクシム・マトヴェーエフ)と出会う。
この男こそ、幼い自分と父から母を奪い、さらには母が自ら命を絶つ原因となった人物だった。
一時は殺意を抱くほど憎んだ相手だが、年齢を重ねた今、母の真実を知りたいと願うセルゲイ。
その問いに答え、ヴロンスキーは彼にとっての真実を語り始める。
1872年の冬。母親を迎えるためにモスクワ駅を訪れたヴロンスキーは、
政府高官アレクセイ・カレーニンの妻
アンナ・カレーニナ(エリザヴェータ・ボヤルスカヤ)と出会う。
後日、舞踏会で再会したアンナとヴロンスキーは、急速に親密になってゆく。
2人の関係はたちまち世間の噂となり、アンナの夫カレーニン伯爵の耳にも届く。
やがて、夫からヴロンスキーとの関係を問い詰められたアンナは、彼に対する愛を告白。
さらに、アンナはヴロンスキーとの子を身籠っていた。
だが、世間体を気にするカレーニン伯爵は離婚を認めなかった。
そんなアンナの周りからは次々と友人たちが去り、
ヴロンスキーと暮らすことのできないアンナには、嫉妬や猜疑心が芽生え始める。
紆余曲折を経てヴロンスキーの子を出産したアンナは、ついにカレーニン伯爵と離婚。
だが、夫が手放さなかった息子セルゲイ(マカール・ミハルキン)とは別れることに。
娘のアーニャが生まれながらも、セルゲイと会えないことに苛立つアンナは、
密かにセルゲイの誕生日にカレーニン伯爵の屋敷を訪問。
再会した息子に、善良で立派な父を愛するよう泣きながら訴える。
その一方で、罪悪感に苛まれたアンナは、
ヴロンスキーとの間に生まれたアーニャを愛することができずにいた。
ヴロンスキーは、そんなアンナを持て余しながらも、
社交界から距離を置き、家族で田舎へ移る計画を立てるが……。
(MovieWalkerより)
先週観に行った映画です。
タイトルやあらすじにもあるように、ヴロンスキーが過去を振り返る形で、
アンナの息子であるセルゲイにアンナとの出来事を語る体裁をとった作品。
なので、ストーリーはあくまでトルストイの「アンナ・カレーニナ」なんですが、
人物のキャラ設定がヴロンスキーから見た人たちってことです。
ヴロンスキーにとっては過去の恋話なんかじゃなく、
生涯唯一の恋人って口ぶりだったけど、
アンナの描写はそんなぁな感じ。
あれじゃあ、罪悪感を抱えながら、ひとり猜疑心にむしばまれ、
平常心を保てなくなり自殺って事ですかね。
まあ、そうなんだけど、そうなってしまったのには
ヴロンスキーにも責任があるわけで。
アンナが社交界からも締め出され、不安でたまらない日々を過ごしている時、
ヴロンスキーだけは社交界への道を閉ざされる事もなく、
領地の経営に夢中になっていたという部分は無かったな。
夫があると知りながら夫人を追いかけまわした上、離婚が成立する前に子供までできて、
社会的に不品行とそしられたのは女性だけ。
ヴロンスキーだって十分罪だろう。
最初にヴロンスキーに対して「あなたの真実を話して」と言ったセルゲイ。
あれがヴロンスキーの真実なのかぁ。
時代の雰囲気と重厚感はしっかり味わえました。
アンナ役のエリザヴェータ・ボヤルスカヤ、
予告の時からフィギュアスケートのメドヴェージェワに似てるなぁと思って観てましたw
1970年のロンドン。
ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、
ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)と
ロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。
類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、
さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。
やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、
フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。
(シネマトゥデイより)
ガチファンではないけど、とりあえず観ておこうと思ってww
世代的にマイケル・ジャクソンよりはフレディ・マーキュリーかな。
歌詞の意味なんかぜんぜん知らないまま、
ロックなくせに綺麗なメロディラインに魅了されて聴いてたけ。
映画は評判いいだけあって、最後のライヴ・エイドに向かって
盛り上がる作りになってて良かったです。
まあ、あちこちで事実と違うって話は出てますが、
映画は娯楽だから、脚色されててもしょうがないかな。
観て面白い方がいいもんね。
難を言うなら曲がフルで流れないので消化不良になるw
これはCD買えよってことかな?
それとラミ・マレックだとちょっと線が細いかな。
フレディ・マーキュリーってもっとゴツイイメージだったもんでww
マジシャンの恋人が失踪し、ルイーズ(エリナ・レーヴェンソン)は心を病んで施設に入る。
そこで生んだ息子のエンジェルは不思議な特異体質を持っていて、
誰の目にもその姿が見えなかった。
ルイーズは世間との接触を一切経ち、懸命に息子を育てた。
エンジェルは、ママが小さい頃に両親に連れられて行ったという
湖のほとりにある小屋の話が大好きな、優しい男の子に育った。
ある日、ふと施設の窓から近所の屋敷を覗き見たエンジェルは、
そこにいた女の子のことが気になって仕方がない。
間もなく、エンジェルは施設を抜け出し、屋敷に向かう。
庭でブランコに乗っていた盲目のマドレーヌは、エンジェルに話しかける。
驚いたエンジェルが「ぼくのことが見えるの?」と尋ねると、
「見えないけど、声と匂いがするから」と答える。
マドレーヌはエンジェルの秘密に気づかない。
彼らは次第に心惹かれ合っていき、二人きりの幸福な時間を過ごす。
一方、ルイーズの容態は悪くなるばかりだった。
そんな折、マドレーヌが視力を回復させる手術を受けることになる。
「あなたの姿を見られる」というマドレーヌに対し、
エンジェルは自分の秘密を伝えられなかった。
それから数年が経ち、その間にルイーズは亡くなってしまう。
ある日、マドレーヌ(フルール・ジフリエ)が屋敷に戻ってくる。
美しい女性に成長し、視力も完全ではないが回復した彼女はエンジェルの姿を探す。
しかし彼を見つけられないマドレーヌは、
姿を見せてほしいと書いた手紙をルイーズのお墓に置く。
実はすぐそばにいたエンジェルは、昔みたいに会いたいので目を閉じてほしいと返事を書く。
再会した二人は、再び夢心地の時間を過ごすようになる。
しかし、エンジェルの姿を見たいというマドレーヌの想いは消えない。
エンジェルは、ついに自分の秘密を打ち明けることになる。
(MovieWalkerより)
雰囲気映画っぽいなぁと思って行ったら、ホントそれだけだったようなw
映画は、ほぼエンジェル視点。
彼が生まれた時までは、まだカメラは
母とタオルに包まれた透明な赤ちゃんを映してましたが、
エンジェルが成長し始めると彼の視点がカメラそのもの。
彼が見る母親、世界、マドレーヌを観客はそのまま観てる感じ。
マドレーヌ役の3人、
幼少期ハンナ・ブードロー、10代マヤ・ドリー、そして成長したフルール・ジフリエ。
どの子もナチュラルな感じでとてもカワイイ。
エンジェル視点だから当然なんだろうけど、彼女たちの可愛さを満喫する映画かも~。
最後はハッピーエンドだから観賞後の気分は悪くないけど、
「はあ、そうですか。」って感じだったw
そしてよく考えるとツッコミどころに溢れているww
シーツを掛けたり、化粧をしたりすると実態が見えるって事は
エンジェルくんはずーっとすっぽんぽんのまま!?
ママと病室の中にいる時はいいけど、外歩いたり、電車に乗ってる時も!?
いや、そこは彼が透明人間だという始まりなんだから、
ツッコんではいけないところなんだろうww