beatitude

好きなことだらけさ…

劇団☆新感線『髑髏城の七人 鳥』

2017年08月27日 | 舞台(演劇・音楽)

2017年8月25日(金) 開演14:00 IHIステージアラウンド東京

ウワサの回転する円形劇場行って来ましたー!

当日券取って行こうよと誘われて、メッチャ暑かったけどいそいそと。
席は3列目の一番端っこ。
でも円形になってる端っこなのでほぼ1列目と変わらない。
調度役者が走ってはける時に目の前を通るって感じ。
客席は真ん中、360度舞台。
聞いた時はどんなふうになってるのか想像つかなかったけど、
行ってみてなるほどね~。
客席は1方向を向いて階段状になってる普通の状態。
それが円盤の上に乗ってて場面に合わせてゆっくり回転するんですね。
舞台はドーナツ状に360度ぐるりとあらかじめセットされてて、
壁で閉じられていてシーンに合わせてその場面の壁が左右に開く。
観客は常に正面を向いている状態。
舞台セットをシーンに合わせて入れ替えなくてもいいという具合。
閉じられた壁にも開いた左右の壁にも
新感線お得意の映像がぐあ~っと映し出される。
この説明だと分かりにくいと思うけど、これで精一杯(スイヤセンwww)。
映像も含め舞台全体を楽しむなら、たぶん真ん中辺りの席の方がいいかも~。


で、『髑髏城』です。前に観たのはワカドクロ。
森山未來の天魔王と早乙女太一の蘭兵衛は同じ。
2011年に観てるからあれから6年。早乙女太一の成長っぷりがハンパない。
色里「無界」の主人《無界屋蘭兵衛》!!!と言っても6年前はちょっと頼りなかった。
やはり若かったんだね~。
今回は違った。色気プンプンの色里の主人である。
城内での天魔王と蘭兵衛のラカミのお耽美臭倍増し!!
二人の衣裳、微妙に色合いの違う白髪、口から血~ワワワッwww
これだけでも暑い中、行った甲斐があったよー。
阿部サダヲの捨之介が霞むくらい。

その捨之介、決め台詞飛んだー!!
髑髏党の背中を踏んづけてー出ないw
もう1度踏み直してー出ないww
なんか笑ってごまかし、周りの役者も笑ってるー。
会場も笑ってるー。
サダヲちゃん、いいよいいよ先進もうって感じで進んでしまったー。

新感線の主力メンバーが入っていない今回、
おふざけ&お笑いを一手に引き受けてたのが贋鉄斎の池田成志。
真面目な役の池田成志しか見た事なかったから、最初誰だか分からなかったw
いや、自由過ぎるでしょ!!ってくらい自由にやってた。
今日の東京は36度とか言ってたしwww

とにかく楽しかったです。
途中でお腹が空いたので、買って食べたのが

会場で売ってた木村屋のあんぱん。
ステージアラウンドの360マーク入り。
あんこの中にお餅も入ってましたw

〈主要キャスト〉
捨之介・・・・・・・・阿部サダヲ
天魔王・・・・・・・・・森山未來
無界屋蘭兵衛・・・・・早乙女太一
極楽太夫・・・・・・・・松雪泰子

渡京・・・・・・・・・粟根まこと
兵庫・・・・・・・・・・福田転球
少吉・・・・・・・・・・少路勇介
沙霧・・・・・・・・・・清水葉月
狸穴二郎衛門・・・・・・・梶原善
贋鉄斎・・・・・・・・・池田成志



『ルグリ・ガラ ~運命のバレエダンサー~』Bプロ

2017年08月26日 | バレエ

2017年8月24日(木) 開演18:30 東京文化会館大ホール

センスの光る素晴らしい公演でした。
ガラ公演というと、演目を並べて超絶技巧を披露するっていうのが
だいたいなんですが、
ルグリ・ガラは構成がしっかりしていて
クラシックとコンテンポラリーのバランスも良く、
全体の統一感があり、公演自体が一つの作品になってました。
最小の舞台美術で映画の一場面を観ているような演目、
アート作品のような雰囲気の演目。
照明も音の選曲もドキドキするような見せ方になっていました。
各演目の前にタイトル、音楽、振付、ダンサーの名前がスクリーンに映し出されるのも
次なんだっけ?と思わずに済むし、
スクリーンが上がった瞬間、前演目とはまるで違う空間が現れる演出が素晴らしい。

ウィーン国立バレエ団のメンバーは馴染のない方々でしたが、
みなさんなかなか個性的で素敵でした。
日本初演の『I have been kissed by you…』は
フラメンコのエレナ・マルティンのドレスの中から
ド・バナがにょりにょり登場するビックリな作品でしたが、
緊張感のある空気が漂い、アート感バリバリでした。
続くジェロー・ウィリックの『…Inside the Labyrinth of solitude』は熱演。
休憩後の『Factum』とストーリーが続いているような演出でした。
ボリショイのオルガ・スミルノワとセミョーン・チュージンはさすがの二人。
余裕綽々で文句のつけようがない。
英国ロイヤルのマリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフは
馴染のあるロイヤルバレエをキッチリ披露してくれました。
何と言っても円熟のルグリ!!
いくつになっても、あのダンスール・ノーブルは健在。
動きのひとつひとつが美しい。
ゲランとのパフォーマンスはセリフが聞こえてきそう。
最後は生ピアノで踊る芸術性の高いルグリでした。

Aプロも観たかったかも~と思わせる舞台でした。

『エスメラルダ』
音楽:C.プーニ
振付:M.プティパより
ナターシャ・マイヤーヤコブ・フェイフェルリック

『I have been kissed by you…』
音楽:M.リヒター
振付:H.マルティン、P.d.バナ
エレナ・マルティンパトリック・ド・バナ
『…Inside the Labyrinth of solitude』
音楽:T.ヴィターリ
振付:P.d.バナ
ジェロー・ウィリック

『海賊』第2幕よりアダージョ
音楽:L.ドリーブ
振付:M.ルグリ
ニーナ・ポラコワデニス・チェリェヴィチコ

『Whirling』
音楽:P.グラス
振付:A.ルカーチ
ニーナ・トノリジェームズ・ステファン

『Movements of the Soul』
音楽:バルバトューキ、K.ディクソン、M.スタイン
振付:ニキーシャ・フォゴ
ニキーシャ・フォゴ

『ジゼル』
音楽:A.アダン
振付:J.ペロー/J.コラリ
マリアネラ・ヌニェスワディム・ムンタギロフ

『ファラオの娘』
音楽:C.プーニ
振付:P.ラコット
オルガ・スミルノワセミョーン・チュージン

『ランデヴー』
音楽:J.コスマ
振付:R.プティ
イザベル・ゲランマニェル・ルグリ

『タランテラ』
音楽:L.M.ゴットシャルク
振付:G.バランシン
ニキーシャ・フォゴジェロー・ウィリック

『Morzart à 2』より
音楽:W.A.モーツァルト
振付:T.マランダン
ナターシャ・マイヤーヤコブ・フェイフェルリック

『フェアウェル・ワルツ』
音楽:F.ショパン、V.マルティノフ
振付:P.d.バナ
イザベル・ゲランマニュエル・ルグリ

『白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:P.I.チャイコフスキー
振付:R.ヌレエフ(1964年ウィーン版)
ニーナ・ポラコワデニス・チェリェヴィチコ

『Factum』
音楽:K.コルホー
振付:H.マルティン、P.d.バナ
エレナ・マルティンパトリック・ド・バナ

『ジュエルズ』より“ダイヤモンド”
音楽:P.I.チャイコフスキー
振付:G.バランシン
オルガ・スミルノワセミョーン・チュージン

『ドン・キホーテ』
音楽:L.ミンクス
振付:M.プティパ
マリアネラ・ヌニェスワディム・ムンタギロフ

『Moment』
マニュエル・ルグリ ソロ
(世界初演)
音楽:J.S.バッハ/F.ブゾーニ
振付:N.ホレツナ
マニュエル・ルグリ
ピアノ:滝澤志野




『怪盗グルーのミニオン大脱走』

2017年08月24日 | 映画 アニメ

悪党バルザタール・ブラットを逃したことを咎められ、
グルーは妻のルーシーともども反悪党同盟をクビになってしまった。
家族になった三姉妹にも心配される中、見知らぬ男がグルーのもとを訪ねてきて、
グルーに双子の兄ドルーがいることを告げる。
驚いたグルーは一路ドルーの屋敷へ。
初めて対面したドルーは、金色の髪をなびかせる社交的なお金持ちで、
グルーとは真逆の人間だった。
一方、悪事から身を引きすっかり安定志向になったグルーに呆れたミニオンたちは、
新たなボスを探そうとする。
(MovieWalkerより)


薬のおかげで指の痛みは緩和され、まだ腫れてるけどだいぶ治まってきたので、
まだ観てなかったミニオン行って来ました。(病院もちゃんと行ったww)
地元の映画館は吹替版のみ。
夏休みも終盤だったけど、お子様で混んでました~。
ホントは観なくていいかなと思ってたんだけど、
ミニオンが『SING/シング』の設定で歌う予告を観ちゃって、
やっぱり観たいかなと。


ミニオンは可愛かった!可愛かったです!!
ストーリーはテンポよくゴチャゴチャ~w
ホロッとするところも感動するところも無しww
3作目にして登場人物も多くなり、話詰め込み過ぎ?
まあコメディだから硬い事言わずにおこう。
ドルーを捕まえようとするグルーのエンドロールが次回作か?

バルタザール・ブラットの声が松山ケンイチだったのが
エンドロール後のテロップで分かって、へえ上手いなぁと。




絶不調…(>~<)…

2017年08月22日 | 瑣末な日々

実は『ビリー・エリオット』観に行った日曜日、左手の親指が腫れていた。
土曜日から痛かったんだけど、
またいつもの手が痛い「へバーデン結節」ってヤツかなぁ、
酷使しなければそのうち治るだろうと高を括っていたら、
日曜日第1関節から上が腫れて激痛。
痛み止めテープを巻いて赤坂行ったけど、
親指に心臓きててドクドク痛い、指絶対曲げられない。
舞台観てても痛くて拍手できないwww

月曜の朝、起きたら親指全体がブンむくれていた。
うううっこれはヤバイかも~で、病院行った。
先生はレントゲン撮って骨に異常なし、
あきらかに腫れてるからバイ菌入ったのかな?
心当たりは?と聞かれたけど
バラのお世話で手が傷だらけ以外は無いんだよねー。
処方された抗生物質と痛み止め飲んだら多少緩和されてきたので、やはりバイ菌か…。

親指、手の内側に倒しただけで痛いので、何にもできない。
娘の枕カバーは完成させてたけど、
自分のワンピースは生地裁ったところで止まってる。
編んでくれと頼まれた夏バックも半分しかできてない。
今週は「ルグリガラ」のチケットも取ってある。
真面目に薬飲むから治まってくれ~。



ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』2回目

2017年08月21日 | 舞台(演劇・音楽)

2017年8月20日(日) 開演17:00 赤坂ACTシアター

2回目のビリーは山城力くん。
5人目のビリーとして最後に選ばれた子です。
前回観た時はトール・ボーイとして舞台に立ってた力くん。
この日がビリーデビューでした。

歌声が綺麗でしたね。演技もしっかりできてる。
この役を掴むまではダンスはほとんどやってなかったという事でしたが、
頑張りましたね~。こなしてましたよ。
木村くんよりいっぱいいっぱい感がなかったかな。
意外と余裕もって次々踊ってました。
この年齢での1歳差は大きいかも。
そしてやはり舞台全体がこなれてきてる。
炭鉱労働者の野太い歌声もイイ感じだったし、
吉田お父さんもけっこうアドリブ入れてたようなww
ウィルキンソン先生は島田歌穂の方が好きかも~。
ビリー以外のキャストも前回とは別バージョン。
おばあちゃんとトニーは同じ人。
マイケルはたぶん一番カワイイ古賀瑠くん。

主役ビリーが違うと舞台の印象が違うってとこまでは無いですが、
他の子はどう踊ってるのか気になるww
来月もう1回行くか迷ってるとこです。

〈主なキャスト〉

ビリー:山城力
お父さん:吉田綱太郎
ウィルキンソン先生:島田歌穂
ビリーのおばあちゃん:久野綾希子
トニー:藤岡正明
ジョージ:小林正寛
オールダービリー:栗山廉
マイケル:古賀瑠
デビー:夏川あさひ
バレエガールズ:小野梓久保井まい子近貞月乃並木月渚堀越友里愛
トールボーイ:笹川幹太
スモールボーイ:岡野凛音




『フェリシーと夢のトウシューズ』

2017年08月18日 | 映画 アニメ

19世紀末のフランス。ブルターニュ地方の施設では
バレリーナを夢見る少女フェリシーが軽やかに踊っていた。
いつかはパリ・オペラ座の舞台に立つという大きな夢があるものの、
施設で暮らす彼女にとってそれは遠い存在だった。
ある日、同じ孤児院の親友であり、偉大な発明家を志す
ヴィクターに誘われたフェリシーは、
エッフェル塔が建設中のパリを目指して施設を抜け出す。
やっとの思いでパリに辿り着いたフェリシーだったが、突然ヴィクターとはぐれてしまい、
右も左もわからず不安を抱えるフェリシーは、
奇跡的に見つけたオペラ座で美しく踊るエトワールの姿を目にする。
その美しさに魅了され、夢への期待をさらに膨らませている最中、
元バレリーナで今はオペラ座の掃除係オデットと出会う。
オデットは、冷酷な性格の持ち主であるル・オー夫人の家でも
住み込みで掃除係として働いていた。
その仕事を手伝うことになったフェリシーは、
ル・オー夫人の娘でバレエにストイックな情熱を捧げるカミーユと言い合いになり、
母親との思い出だった宝物のオルゴールを壊されてしまう。
やり場のない怒りとバレリーナへの憧れが募るなか、
ル・オー夫人宛てに届いた招待状を受け取ったフェリシーは、
カミーユになりすましオペラ座に入学することを思い付く。
フェリシーは世界的に有名なメラントゥ先生のクラスに入れたものの、
踊りが好きなだけでバレエは初心者同然。
しかもこのクラスには“一日一人、脱落させる”という厳しいルールがあった。
だがクラスでトップになれば、エトワールのロジータと共に
オペラ座の舞台に立つことができる。
しかしそう簡単に事が運ぶはずもなく、そこで手を差し伸べたのはオデットだった。
元バレリーナによる猛特訓の日々が始まった。
そんなある日、ル・オー夫人とカミーユが怒鳴り込んでくる。
身分を偽っていることがバレてしまったのだ。
オペラ座からの退団を突きつけられたフェリシーだったが、
彼女の努力を評価するメラントゥ先生の提案で、
カミーユとの対決に勝つことができれば最悪の事態を免れることになった。
この大きな試練を前に、フェリシーは夢を掴みとれるのか……。
(MovieWalkerより)


王道女の子映画、観てきました~ww
劇場は夏休み中の小学生女子&ママでいっぱい。
みんなお行儀いいですね~。

王道サクセスストーリーなので、ご都合主義満載だけど、
そこに一々目くじら立てるほど無粋ではないのだw
夢を諦めず、自分自身を見つめ、何のために踊るのかを考えるフェリシーに
チャンスと幸せは訪れるー。

字幕版は夜しかやってなかったので、吹替版で観賞。
太鳳ちゃんが主人公ってのは知ってたけど、あとは知らずに観ましたが、
キャラとのズレが無く、違和感を感じない仕上がり。
ル・オー夫人の夏木マリは、まんまキャラが夏木マリに見えてくるくらい!!
オデットの黒木瞳もかなり抑えたトーンの声で気付かなかったけど、
エンディングロールに熊川哲也の名前を見て驚いたwww
メラントゥ先生は彼だったのかぁ!!上手さにのけぞった!!
バレエシーンの振付はパリオペ芸監のオレーリー・デュポンと
夫のジェレミー・ベランガールだそうで。
アニメなので、テンポ良過ぎて笑っちまったw
ちょっと残念だったのは、くるみ割り人形の主役の座を競って、
最後オペラ座の舞台上で踊る時の曲がチャイコのくるみじゃないww
映画的に映えるポップな曲になってました。
ここはくるみで踊って欲しかったなぁ。



『きみの声をとどけたい』

2017年08月14日 | 映画 アニメ

海辺の町、日ノ坂町。この町に暮らす行合なぎさ(声:片平美那)は、
将来の夢が見つからず、少し焦っている16才の少女。
“言葉にはタマシイが宿っているんだよ、コトダマって言ってね……”。
ある出来事がきっかけで、小さい頃に祖母から聞いたコトダマの話を、なぎさは信じていた。
そんなある日、何年も使われていないミニFMステーションに迷い込んだなぎさは、
ちょっとした出来心からDJの真似事をする。
すると、偶然放送されたその言葉は、思いもかけない人に届いていた……。
(MovieWalkerより)

J:COMオンデマンドの「おうちで試写会」抽選にポチっとしたら当り!!
テレビで無料観賞です。劇場公開は今月の25日かな?
劇場予告を見た時点で「う~ん、これは足を運んでお金払って観るか?」と
思ってしまったので、ラッキーでした。

感想はやはり「う~ん、ひねくれ者にはダメかも~ww」でした。
みんないい子で町の人たちも暖かく、予定調和の奇跡も起きるって…。
はい、心温まる映画です。

まず、主人公なぎさがウザいww
コトダマを信じてるってのはいいんです。
誰でも他人には言わなくても、何かしら信じてたり、
願掛けらしい事したり、あるだろうから。
相手の気持ちに合わせ過ぎるって設定らしいけど、けっこう押しが強いんじゃね?
かえでと夕の仲たがいも、すずこのこじらせ方もありがちで
女子高生のゴチャゴチャが鬱陶しいだけで面白くない。
登場人物が魅力的に見えないってのは…。

画はきれいで建物や電車なんかの人工物はCG、
空や海など自然物は従来のセル画の雰囲気で上手く融合させ、
人物もほわっとした感じでカワイイ。
主要女子高生6人の声優は
この映画のためにオーディションして決まった新人。
みなさん上手いです。
この6人はNOW ON AIRというユニットを組んでいて、
映画の中でも最後のクライマックスに歌声を聴かせてくれる。

如何せん、話が面白くないw



『ブレンダンとケルズの秘密』

2017年08月12日 | 映画 アニメ

9世紀のアイルランド。ケルズ修道院ではバイキングの襲来に備え、
周囲の塀を作る大規模な工事が続いていた。
ここで暮らす12歳のブレンダン(声:エヴァン・マクガイア)は、
赤ん坊の時に親をバイキングに殺され、
おじであるケルアッハ修道院長(声:ブレンダン・グリーソン)に育てられてきた。
ブレンダンは修道院を出ることを院長に禁じられているが、
外の世界への好奇心を押さえることができないでいた。
そんなある日、バイキングに襲われたスコットランドのアイオナ島から
高名な修道士エイダン(声:ミック・ラリー)が、一冊の『聖なる書』を携え逃れて来る。
その本には隠された知恵と力が秘められていた。
本を完成させるためブレンダンは、インクの原料となるある植物の実を探しに
不思議な生き物が隠れ住む魔法の森へと向かう。
オオカミの妖精アシュリン(声:クリステン・ムーニー)の助けを得て、
ブレンダンは無事に実を持ち帰るが、バイキングの襲来がケルズにも迫っていた。
ブレンダンは本の力によって迫りくる闇を打ち砕き、
世界に光を取り戻すことができるのか……。
(MovieWalkerより)


去年観た『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』のトム・ムーア監督のデビュー作。
こちらの作品の方が先だったんですね。
ストーリーはかな~り宗教色を強く感じました。
それもそのはず、9世紀に作られた聖書の手写本、
三大ケルト装飾写本の一つでアイルランドの国宝
「ケルズの書」が出来上がるまでを描いた本作。

映画は奥行きを感じられないペタッとした2D。
これはワザと中世絵画のような感じにするためだとか。
クライマックス「ケルズの書」が出来上がりページを開くと
CG技術で美しい渦巻き模様が浮き上がる~。
光輝いてました!!
物語的にはふ~んって感じだけど、映像美は凄いw
綺麗なアニメーションが観たかったらいいですよ。

豪華複製本がたくさん出てる「ケルズの書」の本物はこちら
無料オンラインで見ることが出来ます。
当たり前だけど、これ全部手描き!!
開くのにちょいと時間かかりますが、拡大して見ることもできるので
なかなか興味深いです。




『山村浩二 右目と左目でみる夢』

2017年08月11日 | 映画 アニメ

渋谷Bunkamuraミュージアムで『ベルギー奇想の系譜』を見た後、
18:30から近くにあるユーロスペースでアニメ映画。
ご飯作りに帰らなくていい~

山村浩二のアニメーションは『頭山』と『カフカ 田舎医者』を観たことがある。
『頭山』は録画して持ってる。
絵本もたくさん出されてる方ですよねー。

今回は短編作品9本。
『怪物学抄』6分10秒 2016年
『Fig(無花果)』4分31秒 2006年
『鶴下絵和歌巻』1分56秒 2011年
『古事記 日向篇』12分06秒 2013年
『干支1/3』2分00秒 2016年
『five fire fish』1分28秒 2013年
『鐘声色彩幻想』3分38秒 2014年
『水の夢』4分15秒 2017年
『サティの「パラード」』14分12秒 2016年
上映時間1時間足らず。

『サティの「パラード」』は、1917年バレエ・リュスのパリ初演百年を記念して制作。
奇しくも今年2017年は日本のアニメーション誕生百年の年でもある。
(ユーロスペースサイトより)

プログラムによると
"百年前のバレエ舞台をサティのエッセイからのテキストと共に、
ウィレム ブロイカー楽団の演奏にあわせ、超現実的バレエ映像として
アニメーションでの再現を試みた。"とありました。
ちょっと眠くなったけど、アーティスティックな作品で面白かったです。
でもバレエ映像には見えなかったなぁwww
『怪物学抄』の絵本も売ってて欲しかったんですが、
踏みとどまりましたw
ベルギー展で図録も買っちゃったもんで。








『ベルギー奇想の系譜展』行って来ました~

2017年08月11日 | 絵画・展示

ご飯を作らなくていい日、
娘が旅行に出た夕方カレーを作って、これを食べ続けようとww
2日目に行って来ました。

なかなか面白かったです。
6月に「ブリューゲル展」行ったけど、物凄く混んでて観た気がしなかった。
こちらは午後3時過ぎてから会場に入ったからか、
ゆったり観れるくらいの入り。
ブリューゲルの作品は同じ物も何点かあり、絵の前でじっくり観ることができました。
今回は奇想の系譜ですから
15世紀のボスから始まりブリューゲル、
19世紀の象徴派、20世紀のシュルレアリスムから現代と
奇妙な絵の流れが見えるようになってました。

その中でルーベンスが原画を描いた版画に圧倒w
人体の筋肉が分かるようなあの絵で
「反逆天使と戦う大天使聖ミカエル」とかスゴイ質量!!
ライオンもカバもワニも凄いわ~ww
他と比べるとあきらかに毛色が違う。

ロップスの死神や悪魔も見入ってしまうし、
クノップからは音の無い世界が見える。
ジャン・デルヴィルの「ステュムパーリデスの鳥」は
最後まで観てからもう一度観にもどりました。

後半はブロンズ作品も並んで、妙な物いっぱいww
ウィム・デルヴォワの「プレッツェル」や
トマス・ルルイの「生き残るには脳が足らない」はぐるぐる回って堪能してきました。