beatitude

好きなことだらけさ…

英国ロイヤル・オペラ・ハウス版『兵士の物語』

2015年07月30日 | 舞台(演劇・音楽)

2015年7月29日(水) 開演14:00 東京芸術劇場プレイハウス
 
6年ぶりの『兵士』です。
取りあえず、前日に2009年の時の映像(WOWOWから録画したもの)を見直して
そうそう、こんな救いようのない話だったと思いだしてから行きました。



〈ストーリー〉
休暇をもらい、故郷の母に会いに行こうとするひとりの兵士(アダム・クーバー)が、

ふとしたことで悪魔に魂を奪われてしまいます。
彼は心(ヴァイオリン)を悪魔に渡し、そのかわりにお金や物、
なんでも手に入れることが出来るという、奇妙な本をもらいます。

兵士はこの本によって、この世でくらべるもののないくらい大金持ちになります。
しかも、ある国の王女を嫁にする、というような幸せな日々が続きます。
しかし、兵士の心のなかでは、癒されないものを感じ始めます。
いまの幸せだけでなく、貧しかった時代の、
あの幸福も忘れられない。
母と一緒に暮らせば、過去と現在のふたつの幸せを手にすることが出来るに違いない。
彼はお姫様とふたりで自分の生まれ故郷の村を目指します。
故郷の土を踏もうと、まさに国境を越えんとした途端、悪魔が現れ・・・・。
(PARCO STAGEサイトより)


サム・アーチャーが登場し舞台上をウロウロし始め、口上が始まります。
えっ、ぜんぜん聞きやすいじゃないですか、セリフ回し完璧!!
これは期待できそうだと思っててクーパー登場。
喋り始めておおっ前回と違う!!
喋りの場数を踏んだクーパーくんは目に見えて上達してました。
『SHINGIN’ IN THE RAEN』だって観てるんですから出来るのは承知だけど、
改めて6年前と同じ舞台を見せられると違いが歴然とわかりますね~。
主役として舞台を誘引する力がしっかりついてました。
ダンスも衰えてませんでした。
『SHINGIN’ IN THE RAEN』の時と体型が違います。
確実に痩せてますねw

舞台セットは前回と同じ。
曲とセリフのテンポや間の取り方はスタスタ進む感じで
こちらの方が観やすいですね。
クーパーくんの誘引力アップのおかげもあって、ストーリーが分かりやすく感じました。

ラウラ・モレーラの婚約者と王女はゼナイダと遜色ないものの、
キャラ立ちの部分はやはりゼナイダ。あれは強烈だったからなぁ。
アリスのトランプの女王を観たのはその後でしたからね。
キャンベルの悪魔も魅せてくれましたが、
ねっとり感はマシュー・ハートの方が上かな?
いや、最後に登場する悪魔の造形が分かっているから、そう思っただけか。

けして観て心が楽しくなる舞台ではありませんが、
どこかの芝居小屋で上演しているような舞台スタイルから
出演者の芝居だけともダンスだけとも違う多様な演技、
ストラヴィンスキーの音楽を楽しむ舞台。
千秋楽にもう1回行って来ます。

〈キャスト〉
 兵士:アダム・クーパー
婚約者/王女:ラウラ・モレーラ
ストーリーテラー:サム・アーチャー
悪魔:アレクサンダー・キャンベル

演出・振付:ウィル・タケット
脚本:ラミューズ
原作:アファナシェフ

音楽:イゴール・ストラヴィンスキー




やっとこさワンピ完成w

2015年07月27日 | ハンドメイド

ずいぶんと長々やってました。
放置してる時間が長すぎ~。チャコで付けた印も薄くなって見にくい、縫いにくいww

2mの生地でやっとです。
右袖、ちゃんと直しました。

生地が残っててよかった~。
裏地を付けなかったので、コットン生地でキャミソールを作るかなと。
(いつになるんだろうww)
共地でヘアゴムも作りました。

これは失敗した右袖から取りました。


リバティプリントワンピを着たオバハンw



『ボヴァリー夫人とパン屋』

2015年07月25日 | 映画 洋画

フランス西部にあるノルマンディー地方。
マルタン(ファブリス・ルキーニ)はパリで12年間出版社に勤めた後、
穏やかな生活を求めて田園風景の広がる故郷の村に戻り、家業のパン屋を継いだ。
単調な日々を過ごす中、文学が唯一の彼の心の拠り所だった。
ある日、向かいにイギリス人の夫婦が引っ越してきた。
二人の名前は、ジェマ(ジェマ・アータートン)と
チャーリー・ボヴァリー(ジェイソン・フレミング)。
愛読しているフローベールの名作『ボヴァリー夫人』の舞台となった地に
登場人物と同じ名前の夫婦が現れたことにマルタンの胸は騒ぎ、
とりわけ小説同様に奔放なジェマから目が離せなくなる。
ジェマもまたマルタンの作るパンの芳醇な香りの虜になり、
ボヴァリー夫妻とマルタンは親交を深めていく。
次第にマルタンの脳裏では小説の世界と現実とが入り混じった妄想が広がっていった。
やがてジェマが夫に隠れ若い青年と密会するようになり、
ジェマが『ボヴァリー夫人』同様に
破滅の道をたどらないか案じたマルタンは、ある行動に出る……。
(Movie Walkerより)


元になってる「ボヴァリー夫人」は若い頃に前半ちょっとだけ読んで挫折。
(本はまだ持ってますが黄ばんでますw)
原作の映画化はいくつかあるみたいですが、
自分が見たのは1990年のBBCドラマの「Madame Bovary」。
 字幕がないビデオですが、あ~不倫の果てに自殺ね、くらいは分かる。
これにはボヴァリー夫人が初舞踏会で踊る子爵が出て来ます。
彼に扮したのが現役バレエダンサーだったアダム・クーパー。
その3分くらいの映像が見たくて字幕の無いビデオを昔買ったわけですw

それはさておき、映画は原作の映画化ではなく、
歯止めがきかない妄想全開のパン屋のオヤジの話。
冒頭、パン屋のマルタンが
自分は稼業の店を継ぐために都会からこの田舎の村の越してきたと
いろいろ説明しますが、そんな事はぜんぜん重要じゃない。
大事なのはパン屋だって事w
そのオヤジが隣に越してきた夫婦が愛読書の登場人物と同じ名前ってだけで、妄想爆走。
これだけでかなり可笑しい。
オヤジの妄想と現実が若干シンクロしてくるから余計可笑しい。
妄想対象のジェマは無自覚のエロス振りまきまくり~。
だけどこれ、マルタンの眼を通してるから2倍増しになってるようなww
そんなこんなをメッチャおフランス風味で魅せてくれます。

話の中にジェマがマルタンの厨房でパン作りを教わるシーンがあります。
ここは前に観た『とらわれて夏』に出てくるピーチパイを作るシーンと同様のエロさがw

本のボヴァリー夫人同様、ジェマも死んじゃうんですが、
苦悩して自殺じゃなく、そんな理由か!?って死に様。
(ジェマがすでに故人になってるのは最初に分かります)
劇場内には静かな笑いがwww

お隣さんが入れ替わり、新い人になってもオヤジの妄想は驀進中でFin.
面白かったです。



『バケモノの子』

2015年07月23日 | 映画 アニメ

 

この世界には人間の世界とは別にもうひとつ、バケモノの世界がある。
人間界“渋谷”とバケモノ界“渋天街”という交わるはずのないふたつの世界で、
ひとりぼっちの少年(声:宮崎あおい)と
暴れん坊のバケモノ・熊徹(声:役所広司)はそれぞれ暮らしていた。
だがある日、少年はひょんなことからバケモノの世界に迷い込み、
熊徹の弟子となって九太という名を授けられる。
熊徹は、渋天街で一二を争う最強のバケモノで粗暴な性格、品格のカケラも無い。
一方の九太は、9歳のときある事をきっかけに両親と離ればなれになってしまい、
どこにも行き場がないため嫌々ながら熊徹の弟子となったのだった。
しかしその偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりであった……。
(Movie Walkerより)


かなり良いんじゃないですか~!?
前作『おおかみこどもの雨と雪』より良かった。
もう1回観に行ってもいいかもぉ~。

予告だけ観て前作は母と子の話、今回は父と子の話ってのだけ頭に入れて、
声優陣もチェックせず観て来ました。
もっとウエット感のある親子の絆的な話かと思い、あんまり期待してなかったんですが、
いい方向に裏切られました。
どっちかっていうと『サマーウォーズ』寄りの見せ場もちゃんと作ってある
アクションシーンも楽しめる作品でした。

バケモノ世界に迷い込んだ少年が…ってのは、
まあそういう展開になるわなと予想と違わない感じでストーリーは進んでいきますが、
後半になると雰囲気が違ってきて、
青年九太の葛藤と成長に比重が傾きます。
細田作品ですから、アニメにありがちな
異世界でテッペンとって、己の存在意味を確かめるとか、
師匠入魂のソードを手にするとか、そんな事にはならない。
もっとずっと感情移入できる方向に進んでいきます。
そして決着の付け方が秀逸です。
そこに来たか!!上手い!!と思っちゃいました。

深読みすれば現代の子どもを取り巻く環境やら
家族問題とかいろいろ解釈付けられますが、そんな事考えずに楽しめました。
小さいお子さんにはバトルシーン以外はちょっと難しくて飽きちゃうかもですが、
 
 九太と同じ年以上であれば、見応えあると思います。

声優陣は随分とまた達者な役者さんを揃えたなぁという感想。
当然顔は浮かんできちゃいますが、上手いから大丈夫。
声優さんもベテラン揃い。微妙な感情表現もOKな方ばかり。
自分は十分楽しめました。



失敗した。。。

2015年07月22日 | ハンドメイド

調子のとれないロックミシンを騙し々使って
ワンピース作ってました。

リバティプリントのこの生地、
テーブルクロスにどうかと思い2m買ってたんですが、
タナローンは生地が薄いんですよね~。
なんだかもったいない気がして、ワンピースに変更したのはいいけれど、
気に入ったデザインにしようとすると、上下があるのでどう頑張っても生地が足りない。
 これならイケるだろうとしたのが写真の形。
下はストンと真直ぐです。

袖ぐりの始末と裾上げで完成というところまで来てたのに、
失敗しましたよ。。。
中学の家庭科でやるような失敗。。。

袖ぐり縫い代にロックミシンをかけてるとき本体の袖を巻き込んで
結果切れてしまいました。
これ、よくやる失敗で、左袖はかなり気を使ってうまくいき、
できるできると調子に乗ってたらこの始末。。。トホホ
右袖は作り直しです。
なんか1か月もダラダラやってたから気乗りがしなくて再び放置になりそうな予感。



リブロ池袋本店閉店の日

2015年07月20日 | 瑣末な日々

よく利用してたリブロ池袋本店。
今日が閉店だったので覗いて来ました。

夕方の7時半くらいでしたが、なかなかの人混み。
みんな、柱のサイン写メってました。(自分もそのひとり)





なんでも閉店理由は経営不振ではなく、西武池袋店からの契約打ち切り。
つまりトーハン出身の鈴木敏文会長の意向で日販の子会社であるリブロ潰しらしいですね。
あ~そんな事でリブロ無くなっちゃったんですね~

本を探そうと思ったらジュンク堂行っちゃったり、Amazonぽちっとか
いっぱい浮気してますが、リブロが無くなっちゃうのは寂しい。。。
子等が小さい時は児童書コーナーに随分お世話になったし、
マンガ売り場の充実のBLコーナーは、出来た時は驚いたけど、
アニメイトまでわざわざ出向かなくても買えたし、
さすが池袋だなぁと妙に感心したりしてたのに。

7/29からは三省堂書店になりますが、どんな書店を展開していくのか。
オープンしたら早いうちに行ってみようと思ってます。



『かがみのかなたはたなかのなかに』

2015年07月18日 | 舞台(演劇・音楽)

2015年7月17日(金) 19:00開演 新国立劇場 小劇場

ダンス、バレエ、演劇をセットにした「夏のこどもスペシャル劇場」の1つ、演劇の作品。
“ちょっぴりこわいファンタジー”とチラシにある通り、
結構シュールな展開でした。

〈ストーリー〉
夏。兵隊さんのタナカと、鏡のむこうのカナタは、
おたがいの孤独に同情し、さみしさをなぐさめあう。

ある日タナカは、鏡の向こうのケイコにひとめぼれ。つられてカナタもケイコに恋をする。
向こうでカナタがケイコに近づくと、タナカはこちらでコイケに近づいてしまう。
コイケは鏡にうつったケイコ。コイケはケイコとは比べものにならない。
ケイコを取りあうふたり。それがだんだんうれしくなるケイコ。
鏡をはさんで、タナカとカナタ、ケイコとコイケは行ったり来たり・・・・・・。
はたして4人はどうなってしまうのでしょう?
(新国立劇場サイトより)

“未来のおとなと、かつての子どもたちへ”というキャッチコピーの本作品。
子供向けとは言えない、十分大人の鑑賞に耐えうる作品でした。

ロビーに展示してた舞台模型


鏡を境に実像であるタナカと鏡像のナカタ。
動きがピタリと合った時スゴイと思い、そこから違う動きが入った時の面白さ。
ドリフターズの鏡のコントを思い出しました。
あれは昔からギャグの王道。子供が見ても分かりやすいものです。
そしてそれが不思議の世界に難なく入り込むきっかけになります。

ちょっとググったら鏡コントの元ネタはマルクス兄弟の
「我輩はカモである」って映画らしいんですが、
それにも元ネタがあって大元はチャップリンの
「The FloorWalker」ってサイレント映画みたいです。

話は鏡像のナカタもひとりの人格を持った人間として動き始めますが、そこは鏡像。
すっかり自由ってわけではないんですよね。
タナカとカナタは互いに影響し合います。
そこにケイコという女性が加わり、当然鏡像のコイケも参入。
ここで鏡のこちらと向こうが入り組んできます。
実像タナカ、鏡像カナタ、
向こう側のケイコ、ケイコの鏡像がコイケ!?
色恋沙汰ですったもんだw最後にタナカが決断したのは…!!

ストーリーも十分面白かったんですが、
自分の目当ては首藤さん!!白軍服姿も凛々しく、素敵でした~。
カナタの近藤さんは同じ格好なんですが、
いつもの黒ランから白ランに変わったぐらいの認識ww
舞台の始まりは役者さん4人が白軍服姿で客席後方から登場し、
無表情で暫く客席をグルグル歩き回ります。 
首藤さん役者さんになってますね~。
前回の「音のいない世界で」は観てないので、今回のセリフ回しに感心、感心。
動きはもちろん綺麗~。
首藤×近藤の鏡の動きはさすがでございました。
(ここが決まらないと面白さが半減しますからね)
作・演出の長塚圭史さんはヒゲ面ドレスのコイケで完全にギャグ担当。
(かなりキモイが笑える~!!)
舞台をしめるのは松たか子さん。
彼女の演技は子供向け舞台じゃないですよ!!
とにかく観ておいて良かったです!!!


階段もポスターの画でカワイク!

〈キャスト〉
カナタ:近藤良平
タナカ:首藤康之
コイケ:長塚圭史
ケイコ:松たか子

作・演出:長塚圭史
振付:近藤良平



『映画ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』

2015年07月17日 | 映画 アニメ

ひつじのショーンとその仲間たちは牧場主から解放されようと、
眠らせた牧場主を車の中に移し、まるで夜になったように見せるいたずらを仕掛けた。
しかし眠った牧場主を乗せたまま車が動き出し、
牧羊犬ビッツァーもまた暴走する車を追って都会へ行ってしまう。
慌てたショーンたちは牧場主とビッツァーを追って都会へ向かうが……。
(Movie Walkerより)


これは文句なく楽しい作品でした。
短編アニメが長編になったとき、無理矢理感動巨編にしようとして失敗したりするんですが、
さすがアードマン。そんな心配はありませんでした。
いつものショーンが、仲間と一緒に飄々とピンチを切り抜けていきます。
ホントに一切セリフが無かったですね~。
ポスターとかメモとかでちょっと状態が分かる単語が出るだけ。
都会の風景とかクレイアニメとは思えない程の出来ばえとショーン達のカワイさ。
ターミネーター観たあとだったので、寝ちゃうかもと思ったけど、
最後までしっかり楽しみました。
初登場から20年なんですね~。

セリフの無いアニメといえば「カリーノ・コニ」もそうですね。
(たま~に意味の取れる単語が出ますが。)
今年の春まで放送してたアンコーラでハマりましたw
日本の作品も負けてないので、劇場版やってくれないかなぁ。



『ターミネーター:新起動/ジェニシス』

2015年07月16日 | 映画 洋画

2029年、ロサンゼルス。人類抵抗軍は敵である機械軍の中枢にとどめを刺そうとしていた。
1997年の“審判の日”に機械軍が放った核ミサイルで30億人もの命が失われて以来、
長く苦しかった反撃が遂に終わる。
すべては“預言者”と呼ばれる抵抗軍のリーダー、
ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の指導の成果だった。
ところがその直前、ジョンを出産する前の母サラ・コナーを抹殺するため、
機械軍はターミネーターを1984年に時間転送装置で送り込んでいた。
サラ抹殺を阻止するため、
ジョンの右腕カイル・リース(ジェイ・コートニー)が過去への旅を志願する。
1984年に到着した途端、T-1000ターミネーター(イ・ビョンホン)の襲撃を受けるカイル。
その窮地を救ったのは、ただのウェイトレスに過ぎないはずの
サラ・コナー(エミリア・クラーク)だった。
歴史は書き換えられ、
“2029年から送り込まれたターミネーターは私たちが倒した”と告げるサラ。
彼女が“オジサン”と呼ぶ相棒は、外見は中年男ながら、
“スカイネット”が殺人マシンとして量産した
T-800ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)だった。
何者かに“サラを守れ”とプログラムされたT-800は、両親を殺された9歳のサラを救って以来、
彼女を守りながら女戦士に育て上げたのだ。
T-800の使命は、サラ・コナーを守り抜き、“審判の日”を阻止する事。
そのためには、自我に目覚めて暴走する人工知能“ジェニシス”の起動を
何としても止めなければならない。
人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、
2人の前に立ちはだかる人間でも機械でもない第3の存在。
最新最強のT-3000ターミネーターの正体は……?
そして、人類の救世主は一体誰なのか……?
(Movie Walkerより)

さあて、ターミネーター:ジェニシス…
やはり“続編は一作目を超えられない”ってのまんまでした~。
シリーズ5作目にあたる本作、自分は2までしか観てないので久々です。
(キャメロン監督版しか観てないって事だなw)
基本、パラレルワールド展開しちゃってる作品なので、なんでもアリですよね。
分岐点がどこか、きっかけは何か、枝分かれの先は何種類?って話があると深くなるんですが、
そんなものはない。
(サラッとあるけど、そこ掘り下げると別の映画になっちゃいますもんねww)
か弱い女の子が女戦士になるってまどろっこしい部分がサクッとクリアされてるのはいいです。
監督が押してる「予想外のどんでん返し!」はふ~んって感じだし、
とにかく、派手にドンパチやってるなぁという印象。
勢いよくボーン!バーン!って破壊していく割には、
話自体が小っさく感じられてしまったのは自分だけじゃなかったみたいで、
ED♪ダダン ダン ダダンという例の曲が流れてる途中で
たくさんの人が席を立ちました。が、
そのあとで次回に繋がる1シーンありましたよ。
それから本当のEDロール。

シュワルツェネッガーのいまだ体を張った演技とイ・ビョンホンの冷徹な強さっぷり、
そして今回のカイル・リース役のジェイ・コートニーが
マイケル・ビーンよりちょっとステキに見えたかな。
(エミリア・クラークが可愛かったから相乗効果かなw)
 
それにしても1作目観た時(1985年)は2029年なんて遠い感じがしたけど、
今じゃ目の前ですよね~。
取りあえず、ネットそのものが自我を持つ時間軸には暮らしてなさそうなので、
“審判の日”は来ないだろなw




『チャイルド44 森に消えた子供たち』

2015年07月15日 | 映画 洋画

1953年、スターリン独裁政権下にあったソビエト連邦で、
9歳から14歳の子供たちの変死体が次々に見つかった。
死体は一様に全裸で胃が摘出されており、
さらに山間部であるのに溺死していると不審な点が多かったものの、
理想国家を掲げる体制のもと犯罪は存在しないとされていたため、事故として扱われた。
親友の息子が死に、秘密警察MGBの捜査官レオ(トム・ハーディ)は真相を追いはじめるが、
国家の妨害に遭い妻(ノオミ・ラパス)には不当にスパイの嫌疑がかけられる……。
(Movie Walkerより)
 
出だしは1933年のホロドモール大飢饉から始まるし、
時代背景と主人公の生い立ちや敵対関係になる人物とのいきさつ、
スターリン政権下における「ソビエト連邦には犯罪は存在しない」という理想理念に縛られた
人々の生活が順を追って描かれるため
なかなか殺人鬼を追い詰める映画にならないw
 中盤以降主人公レオが組織の意向に反し、独自に犯人を割り出そうとする所から、
タイトルの内容になって行きます。

前半のソビエト社会主義共和国連邦の恐怖政治、
中盤以降殺人鬼を追うサスペンス、
その中で、意に添わず恐怖のために結婚したレオの妻ライーサの心境の変化、
その流れで、最後は罪滅ぼしも兼ねた家族愛の話で決着。
メチャメチャテンコ盛り内容でした~。

面白くないわけじゃないんだけど、いったい何の映画だ?って感じはあるw
小説で読んだ方が心に響いてくるタイプの話のような気が…。
先日観た『マッドマックス』のトム・ハーディが
前半と後半で別人格のように変わっていきました。