「家庭訪問に自信をつけよう~4月から始める方もベテランも初心忘るべからず~」
担当 藤原朋子助産師(南支部)
まだ少し風が冷たい快晴に恵まれた中、参加者は会員10名(うち潜在助産師1名)、大学院生11名の合計21名でした。
いずれ助産師として活動したいと希望に燃える大学院生、この春から訪問を始める・始めたばかりの助産師には、助産師が地域で行う家庭訪問とはどのような活動なのかが、目に見えるようにイメージできる具体的な内容でした。
訪問歴うん十年のベテランまでもが、助産師ならではの力が発揮できるような、藤原助産師の14年間の経験豊富な実践に基づくお話に胸打たれました。
プレママ訪問では、実際に妊婦さんがイメージできるように、手のひらサイズの骨盤、胎児人形、おっぱい模型を駆使する方法も紹介してくれました。出産、育児が、少しでも楽しみと思えるように・・・パートナーやご家族への配慮も忘れずに・・・
藤原さんのお人柄と日々の実践から溢れ出る、お母さんと赤ちゃんや上の子を含めた家族への実際の言葉かけや関わり方は、教科書では学べない貴重な体験でした。
以下、参加者の感想の一部です。
一旦助産師を辞めてブランクがある方にも、実際の子育て経験も生かされて、地域訪問はとても働きやすい場のように感じた。
実際に訪問している同期から、まず電話がつながらず大変だったり、産褥ブルーの方への対応などこれから始めようとする自分に不安がありましたが、訪問前の電話や留守番電話のメッセージ一つも大切な関わりのスタートなのだと知ることができましたし、楽しくお話されている藤原さんを見て、訪問は楽しそうに思えました。
家庭訪問というと産後の保健指導がメインだと思っていましたが、妊娠期からの継続した支援や隠れたリスクを把握する重要性などを改めて学べました。電話予約のポイントやコミュニケーションの図り方、母だけでなくその家族関係へと配慮した関わり方など、とても丁寧なお話で実際の活動に活かしたいです。
家庭、生活の中でのケアであること、助産師の仕事の幅が広いことがわかり、様々な視点を持って学んでいきたい。
実際に地域で活動されているお話はとても参考になりました。時間をかけ、対象に喜んでもらえる訪問は大切ですが、コストのことが気になりました(自分の携帯電話代1時間あたりに換算したときの報酬)。
自分の振り返りができて、とても勉強になった。ヒントやアドバイスをいただき、参加して良かった。もっと、訪問事業を頑張ろうと思えました。
藤原さんのお人柄、訪問の様子がよく分かるお話で、もう少し続けてやっていこうという勇気が湧きました。ありがとうございました!
私たち助産師が大切にしている点を具体的に話してくださって、とてもエンパワーされました。
交流会では、体重増加が少ない場合の対応についてや、母乳をたくさん飲んで体重が増えすぎる赤ちゃんについてなど、様々な場面での質疑応答がありました。
最後に、家庭訪問に従事している助産師は、自分の身を守るために、日本助産師会が団体契約している『保健指導員賠償保険』に加入することをお勧めしています。まだ加入されていない方は、当会にご相談ください。本日も、早速申込用紙を持って帰られました。(ミドワイフ道場担当 越山)