平成30年度第一回潜在助産師再スタート事業研修会を、多胎支援チームとの共催で実施しました。
えんどうまめ通信、教室など長年多胎児支援活動を行ってきた多胎支援チームが、昨年より、NICU 卒業生など、支援活動を広げることになり
学びを深めるため、昨年に引き続き今回の研修を企画しました。
テーマは、赤ちゃんサポートシンポジウム「地域での育ちを支えるために~スペシャルニーズを持つ赤ちゃん ご家族への援助」
場所は京都看護大学。申し込みは67名、御参加は60名でした。
助産師、保健師、看護師、子育て支援NPOの方、保護者の方、助産学生さんなどいろいろな立場の方、
丹後、舞鶴、京田辺など遠方からもご参加いただきました。
講師は3人
お一人目、は大阪府立母子医療センターNICU臨床心理士、川野由子氏
NICU(病院)における親支援ー周産期からの親子支援から考えるー
というテーマでお話しいただきました。
NICUという場で、母・家族に寄り添いながら、親子がきずなを深めていく関わりをされている活動を
事例を交えながらご紹介いただきました。ご家族がどのような想いを持っておられるか、
その気持ちは、時間とともにどのように変化していくのか。支援者として必要な視点。
退院はゴールではなく、スタートである。退院前から地域と連携し、家庭、地域での生活が
不安が少ない状態でおくれることが、母子の良い関係性にもつながっていく。
私たちも包み込まれるような温かい語り口でお話しいただけました。
2人目のお話は、NICU卒業生のママ、久保様
現在3歳になる双子の子供さんの誕生からの、保護者としてのお気持ちをお話しいただきました。
誕生すぐからの、NICUへの面会、手術や処置のこと、退院後のことなど、つらかったこと、うれしかったこと
大変だったことなど、当事者ならではの、貴重なお話を聞くことができました。
3人目は、当会会員、つぐみ助産院院長、IBCLC、越山茂代氏
口唇口蓋裂(唇顎口蓋裂)を持つ児と家族への母乳育児支援についてのお話です
唇顎裂・口蓋裂のタイプ、持つ児に起こりやすいこと、
母乳育児のメリット、実際にどのように支援していくか、母親へのメッセージなど
口唇口蓋裂を持つ児を母乳で育てることは膨大な時間と忍耐を要するが、
それだけの価値があり、母親の自信につながる。1滴でも母乳を与えられることで
健康に生まれた児以上に恩恵を受ける。という、多くの多くの支援をしてきたものならではの
メッセージを聞くことができました。
会場からは、NICU家族の会の方からの活動紹介などお話頂けました。
今回、会場後方に、子供コーナーを設けました
潜在助産師再スタート促進事業で、小さな子供さんがいる方にも、ご参加いただきたい
という思いから設置し、ご利用いただくことができました。
以下、アンケートより
・3部建てで、いろいろな角度からの視点を教えていただけて勉強になりました。
・時間が短く、それぞれの講師のお話をもっとじっくり聞きたかった。
・実際のご家族のお話を聞けるのは何よりの学びです。
・口蓋裂のお話、学びたかったテーマだったので良かった。
・地域で母子支援を行っていくうえで良い刺激になりました。
・地域連携が必要とされている今、これからもこういう交流の場に足を運んで学びたい。
・子供コーナーがあったので参加できて良かった。
ありがとうございます。他にもいただいた意見、ご希望なども、検討していきたいと思います。
11月、2月に 今後の研修を予定しています、HP,チラシなどで広報していきますので、今後ともよろしくお願いします
(多胎支援グループよりのお知らせ)
☆えんどうまめ通信は、4月より「ママと助産師のほっこり通信」の中で継続されています。
季節のお役立ちテーマなど、充実した中身になっていて、多胎児ご家族向けの記事も、必ず入っています。当会HPより、配信申し込んでみませんか?
☆えんどうまめ教室は、第4火曜日午後1時、えんどうまめちゃんの集い、と、形を変えて行われています
多胎妊婦様、育児中の方、ぜひお越しください。詳細は当会HP 火曜講座のご案内をご覧ください
☆一緒に活動してくださる会員さんを募集しています
11月11日 えんどうまめフェスタを企画中です。訪問活動なども。次回ミーティング7月26日予定。ご興味ある方は、お越しいただくか、
代表大藤まで 090-5167-9974 sakaerisire@docomo.ne.jp
ご連絡ください。
潜在担当理事 ふじわら