「石を枕にして眠り、小川の流れで口を漱ぐ(すすぐ)」 と言うべきところを、
「流れを枕にして眠り、石で口を漱ぐ」 と言い間違え、それを人から指摘されたら。。
さしずめ私なら、照れたり、相手と顔を見合わせて笑ったりすることでしょうが、
「いや、耳を洗うために流れを枕にし、歯を磨くために石で口を漱ぐのだ」
と言い張る人がいれば、負け惜しみの強い頑固者という印象を持つことでしょう。
「漱石枕流」(そうせきちんりゅう)
夏目漱石(本名は夏目金之助)の雅号となった中国の故事です。
ちなみにこの名前、もともとは正岡子規の数多いペンネームのひとつだったそうで、
実際に漱石が変わり者だったかどうかはさておき、二人の友情が垣間見える名前です。
今年は漱石の没後100年、来年は生誕150年という記念の年。
各地でイベントが催される中、横浜と東京に漱石を訪ねて参りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b8/863530577e8c823bd7adc54e500868e4.jpg)
横浜「港の見える丘公園」の一角にある 「神奈川近代文学館」 では、
直筆の原稿や日記、愛用品や当時の新聞記事が展示されています。
所変わって、こちらは東京。
明治の面影を今に残す「文豪の街」 根津。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d7/a918a157e948dd23845b110e72439119.jpg)
日本武尊(やまとたけるのみこと)が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/90/0d406d4ca407fc516fc5d1bea765a99d.jpg)
かつて漱石や鴎外が腰を下ろし、想を練ったと伝わる「文豪憩いの石」
境内の目立つ場所にありながら、立て札がないと人は気に留めないようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/61/cb3299bcad79c0d5c1e241f8aa42a0c0.jpg)
石の近くにある水飲み場にも説明がないため、参拝客が通り過ぎてしまうのですが、
こちらは森鴎外が奉納したもので、もとは日露戦争の戦利砲弾を飾るための台座。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/f3/b60e9ebeb4dbd0b95b3f42a9f5411027.jpg)
すぐ後ろの溝には水が流れているため、にゃんこ片手に撮影するのは至難の業![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
「陸軍々醫監 森林太郎」(鴎外の本名)という字がお読みになれますでしょうか。
さて、話を漱石に戻しましょう。
根津神社の裏手にある門を出て閑静な住宅街を歩けば、そこは漱石が3年の月日を過ごした町。
イギリス留学から帰国した漱石が初めて筆を執り、名作を次々と発表した漱石文学発祥の地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/56/1f415d84e5c37e93717f1d4b4cb191d4.jpg)
「夏目漱石旧居跡」の題字は川端康成の書
旧居は愛知県 犬山市の明治村に移築保存
塀の上を歩くネコちゃんは、「吾輩は猫である」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/94/2d1b2dab97719da953e7a69a5bcdd526.jpg)
三毛子ちゃんに恋する「吾輩」は、秘書にゃんこには目もくれず![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0159.gif)
この年齢だからこそ味わえる読み方で、再び漱石に出会ってみたいものです。
お読みくださいまして、ありがとうございます。
![](http://qualification.blogmura.com/secretary_shiken/img/secretary_shiken125_41_z_cat.gif)
「流れを枕にして眠り、石で口を漱ぐ」 と言い間違え、それを人から指摘されたら。。
さしずめ私なら、照れたり、相手と顔を見合わせて笑ったりすることでしょうが、
「いや、耳を洗うために流れを枕にし、歯を磨くために石で口を漱ぐのだ」
と言い張る人がいれば、負け惜しみの強い頑固者という印象を持つことでしょう。
「漱石枕流」(そうせきちんりゅう)
夏目漱石(本名は夏目金之助)の雅号となった中国の故事です。
ちなみにこの名前、もともとは正岡子規の数多いペンネームのひとつだったそうで、
実際に漱石が変わり者だったかどうかはさておき、二人の友情が垣間見える名前です。
今年は漱石の没後100年、来年は生誕150年という記念の年。
各地でイベントが催される中、横浜と東京に漱石を訪ねて参りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b8/863530577e8c823bd7adc54e500868e4.jpg)
横浜「港の見える丘公園」の一角にある 「神奈川近代文学館」 では、
直筆の原稿や日記、愛用品や当時の新聞記事が展示されています。
所変わって、こちらは東京。
明治の面影を今に残す「文豪の街」 根津。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d7/a918a157e948dd23845b110e72439119.jpg)
日本武尊(やまとたけるのみこと)が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/90/0d406d4ca407fc516fc5d1bea765a99d.jpg)
かつて漱石や鴎外が腰を下ろし、想を練ったと伝わる「文豪憩いの石」
境内の目立つ場所にありながら、立て札がないと人は気に留めないようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/61/cb3299bcad79c0d5c1e241f8aa42a0c0.jpg)
石の近くにある水飲み場にも説明がないため、参拝客が通り過ぎてしまうのですが、
こちらは森鴎外が奉納したもので、もとは日露戦争の戦利砲弾を飾るための台座。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/f3/b60e9ebeb4dbd0b95b3f42a9f5411027.jpg)
すぐ後ろの溝には水が流れているため、にゃんこ片手に撮影するのは至難の業
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
「陸軍々醫監 森林太郎」(鴎外の本名)という字がお読みになれますでしょうか。
さて、話を漱石に戻しましょう。
根津神社の裏手にある門を出て閑静な住宅街を歩けば、そこは漱石が3年の月日を過ごした町。
イギリス留学から帰国した漱石が初めて筆を執り、名作を次々と発表した漱石文学発祥の地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/56/1f415d84e5c37e93717f1d4b4cb191d4.jpg)
「夏目漱石旧居跡」の題字は川端康成の書
旧居は愛知県 犬山市の明治村に移築保存
塀の上を歩くネコちゃんは、「吾輩は猫である」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/94/2d1b2dab97719da953e7a69a5bcdd526.jpg)
三毛子ちゃんに恋する「吾輩」は、秘書にゃんこには目もくれず
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0159.gif)
この年齢だからこそ味わえる読み方で、再び漱石に出会ってみたいものです。
お読みくださいまして、ありがとうございます。
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