前回 「通り」 と 「とおり」 のお話をした後、
「通り」 は 「とうり」 と書くと思い込んでいる方がいらっしゃると知りました。
当然 「とうり」 を変換しても 「通り」 とはならないため、平仮名のまま書くとか。
今日は 「オ列の長音」 についてお話しいたします。
カテゴリーの 「ビジネス文書検定」 とは関係ないのですが、
「通りつながり」 とでもお考えになって、お読みいただけると幸いです。
さて、「オ列の長音」 があるのですから、もちろん 「ア列・イ列・・・」 もありまして、
ア列の長音 : ア列の仮名に 「あ」 を添える 例)お母さん お かあ さん
イ列の長音 : イ列の仮名に 「い」 を添える 例)お兄さん お にい さん
ウ列の長音 : ウ列の仮名に 「う」 を添える 例)空気 くう き
エ列の長音 : エ列の仮名に 「え」 を添える 例)お姉さん お ねえ さん
そして・・・
オ列の長音 : オ列の仮名に 「う」 を添える 例)お父さん お とう さん
これならば、「通り」 は 「とうり」 で良いように思いますが、
「次のような語は、オ列の仮名に 「お」 を添えて書く」 という例外が 22語 あり、
子供の頃に記憶しておくと便利ということで、幼児教室や小学校では次のように教えているそうです。
「遠く の 大きな 氷 の上を、多く の 狼 ほおずき くわえて 十 ずつ 通る」
いずれも小さな子供達がイメージしやすい語ですが、8語 しかありませんので、
大人の皆様に、残る 14語 をご紹介いたします。
「仰せ(おおせ)」 「公(おおやけ)」 「頬(ほお)」 「炎(ほのお)」 「コオロギ」
「憤る(いきどおる)」 「覆う(おおう)」 「凍る(こおる)」 「しおおせる」 「滞る(とどこおる)」
「催す(もよおす)」 「愛おしい(いとおしい)」 「概ね(おおむね)」 「おおよそ」
尚、「氷」 は 「郡」、「頬」 は 「朴」 も、同様に 「お」 と書きます。(文部科学省 現代仮名遣いより)
さて、言葉(音) では 「お」 と発音するのに、なぜ文字では 「う」 と 「お」 があるのでしょう。
実は、この 22語 は 「歴史的仮名遣い」 で、もともとは 「ほ」 または 「を」 と続いていた語なのです。
そういえば、「頬」 は 「ほお」 と言うのが今では一般的ですが、
「ほほを染める」 とか 「ほほ紅」 という言い方も耳にしますものね。
言葉の向こう側に見え隠れする歴史に、ちょっと触れてみました。
おかげさまで秘書にゃんこは元気です 横浜 山下公園にて
お読みくださいまして、ありがとうございます。
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「通り」 は 「とうり」 と書くと思い込んでいる方がいらっしゃると知りました。
当然 「とうり」 を変換しても 「通り」 とはならないため、平仮名のまま書くとか。
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「通りつながり」 とでもお考えになって、お読みいただけると幸いです。
さて、「オ列の長音」 があるのですから、もちろん 「ア列・イ列・・・」 もありまして、
ア列の長音 : ア列の仮名に 「あ」 を添える 例)お母さん お かあ さん
イ列の長音 : イ列の仮名に 「い」 を添える 例)お兄さん お にい さん
ウ列の長音 : ウ列の仮名に 「う」 を添える 例)空気 くう き
エ列の長音 : エ列の仮名に 「え」 を添える 例)お姉さん お ねえ さん
そして・・・
オ列の長音 : オ列の仮名に 「う」 を添える 例)お父さん お とう さん
これならば、「通り」 は 「とうり」 で良いように思いますが、
「次のような語は、オ列の仮名に 「お」 を添えて書く」 という例外が 22語 あり、
子供の頃に記憶しておくと便利ということで、幼児教室や小学校では次のように教えているそうです。
「遠く の 大きな 氷 の上を、多く の 狼 ほおずき くわえて 十 ずつ 通る」
いずれも小さな子供達がイメージしやすい語ですが、8語 しかありませんので、
大人の皆様に、残る 14語 をご紹介いたします。
「仰せ(おおせ)」 「公(おおやけ)」 「頬(ほお)」 「炎(ほのお)」 「コオロギ」
「憤る(いきどおる)」 「覆う(おおう)」 「凍る(こおる)」 「しおおせる」 「滞る(とどこおる)」
「催す(もよおす)」 「愛おしい(いとおしい)」 「概ね(おおむね)」 「おおよそ」
尚、「氷」 は 「郡」、「頬」 は 「朴」 も、同様に 「お」 と書きます。(文部科学省 現代仮名遣いより)
さて、言葉(音) では 「お」 と発音するのに、なぜ文字では 「う」 と 「お」 があるのでしょう。
実は、この 22語 は 「歴史的仮名遣い」 で、もともとは 「ほ」 または 「を」 と続いていた語なのです。
そういえば、「頬」 は 「ほお」 と言うのが今では一般的ですが、
「ほほを染める」 とか 「ほほ紅」 という言い方も耳にしますものね。
言葉の向こう側に見え隠れする歴史に、ちょっと触れてみました。
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