お箸*15 天削げ箸

2017-03-30 | お箸の世界
 「割り箸」 には種類があり、それぞれに名前がついていますが、

今日はその中でも高級と言われる 「天削げ箸(てんそげばし)」をご紹介します。

お箸の上部(天)を斜めに削いでいることから、「天削げ」 という名前があり、

削ぎ落として木の断面を見せることで、木目を強調する役目があるようです。

したがって、材質も杉や檜(ひのき)のように木目の美しいものが用いられ、

さらに、なめらかな木肌や香りの良さからも、高級な印象を与える割り箸です。


     
     京つけもの処 「近為(きんため)」
     木目が見えるように、削いだ部分を表(上)に向けて置きます。  

     
     
     うどんすき 「美々卯(みみう)」
     お箸の置き方(裏表)


     
     お箸の置き方(裏表)  
      と言っては申し訳ない気もするのですが、木目を見せる以外にも、
     削いだ部分に絵を描いたり色を塗っている天削げ箸もありますので、
     やはり、削いだ部分を表(上)に向けた方が見栄えが良いようです。


お料理屋さんだけでなく、家にお客様をお招きする際にも使いたい 「天削げ箸」。

手料理の仕上げに、食卓を飾ってみませんか?


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