大きな大きなネコさんたち * その2

2024-11-12 | 建築が好き

水道橋での用事まで時間がありましたので、後楽園で途中下車

駅に隣接する「礫川(れきせん)公園」に入ると出迎えてくれる2本の木。

 

 

左:ハンカチの木 作家 幸田文邸より移植

 「ハンカチの木というのだから、きっと白い花が咲くのだろう」

 楽しみにしていた初花が咲く前に逝去

右:はぜの木 童謡作家 サトウハチロー邸より移植

 「はぜの葉あかくて 入日色」になるのは、もう少し先

 

 

駅から10分ほど歩いた住宅街に出現する大きなネコさん。

 

 

「知の巨人」と呼ばれた 故 立花隆さん(1940~2021年)の元事務所 通称「猫ビル」

細長い形は正面からは煙突に見えそうですが、かつて地下にはワインセラーがあり、

3階建ての地上部分には、壁を埋め尽くすほどの蔵書がありました。

 

 

横から見ますと、六角坂の傾斜に建っているのがわかります。

 

 

TACHIBANA と書かれたプレートのある入口

 

膨大な数の蔵書は、ご本人の遺志により古書店に譲渡されたものも数多くあったようです。

かつて立花氏が足繁く通った古書店が建ち並ぶ神保町は、ここから都営三田線で二つ目。

先日のブログで「文房堂」に立ち寄ったと申しましたら、カフェがあると教えていただきました。

ちょうどお腹も空いてきましたので、私も神保町へ行ってひと休みしましょう。

 

 

まこさ~~ん、教えてくださいましてありがとうございます

 

 

遅めのランチは「文房ドッグ」に ちょっと贅沢をしてチーズをトロ~リ

コーヒーを味わいながら文庫本を開く昼下がり。。たまりません

 

次回「大きな大きなネコさんたち*その3」は何処に出没

 

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『ちいさい秋みつけた』の歌碑

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学士会館

2024-10-17 | 建築が好き

旧帝国大学(現在の国立七大学)出身者の親睦と知識交流を目的として発展してきた学士会館。

大正2年(1913年)に創建された木造2階建ての施設は大火により焼失。

復興に向けて再建の準備を進め、基礎工事に取り掛かるまさにその日、関東大震災が発生。

消失と再建を繰り返しながら、昭和3年(1928年)に現在の学士会館が建設。

長い歴史の中、2・26事件(昭和11年)の際には東京警備隊司令部が置かれ、

太平洋戦争が勃発すると屋上に高射機関銃陣地が設けられ、空襲の被害にも遭いました。

終戦後はGHQに接収されて、高級将校の宿舎や倶楽部として使用。

返還されたのは、昭和31年(1956年)のことでした。(以上、HPの「沿革」を要約)

宿泊、結婚式場、レストランなど、現在は七大学の関係者に限らず広く一般に開放されていますが、

竣工から百年近く経ち、老朽化に対応するため本格的な改修工事が行われることとなりました。

 

2024年12月で全館休業。

左:新館(昭和12年増築) 2025年1月から解体工事開始

右:旧館(昭和3年建造)  2026年4月から曳家工事開始(東側に約7m移動) 

工事期間は約5年で、その間、レストランなどを他の場所で営業する予定はないとのこと。

学士会館前の白山通りの拡張工事も行われるため、かなり大掛かりなものとなりそうです。

 

 

白山通りに面した玄関を入ると、ステンドグラスに出迎えられます

 

 

レストランへと続く廊下

 

 

廊下の途中にある  の入口までステンドグラス

 

 

こちらも長い廊下の途中

 

 

自習室

広い部屋に机と椅子が並び、思い思いに読書や調べものができる、さすが大学の関連施設。

こちらも廊下の途中にあり、立ち止まってばかりで、なかなかカフェに辿り着けません。

 

 

THE SEVEN’S HOUSE(Cafe,Beer,Wine)に ようやく到着

以前、御茶ノ水の「山の上ホテル」の閉館が決まった頃、大勢の方でにぎわったため、

学士会館で「ちょっとお茶を飲む」のも待ち時間を覚悟していたのですが、

タイミングがよかったのか、すぐに案内していただき、以前と同じ窓側の席に着きました。

ここからの眺め、そして美味しいケーキとお紅茶も、これで最後でしょうか。

(現在、 は1階の共有スペースのみで、こちらのレストランではお許しを頂いてパチリ)

 

 

重厚な造りと装飾を目に焼き付けておかなくては。

 

御茶ノ水で『虎に翼』の余韻に浸り、神田であんみつをいただき、神保町を通り抜けて学士会館へ。

これも時の流れでしょうが、見慣れた景色が変わってゆくのは、やはり寂しいものですね。

 

 

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英国展*新宿伊勢丹

2024-03-12 | 建築が好き
私、生まれは渋谷区ですが、京王線沿線のため、母曰く「買い物は新宿伊勢丹」。

さらに「デパートといえば、当時は伊勢丹しかなかったのよ」とも。(年がバレそう

明治時代、神田にあった前身の屋号が「伊勢屋丹治呉服店」だそうですから、いかにも年上。

現在の場所に新宿本店が開業したのは昭和8年(1933年)。

その伊勢丹で恒例の英国展が開催されると聞いて、いそいそと出かけました。

ちなみに私、日本橋三越と伊勢丹の英国展は、これといって買いもしないのに、ほぼ皆勤です

「イギリス」ではない「英国」という言葉の持つ雰囲気に憧れているんです



入場制限が敷かれる中、「1081組目」の順番が来てようやく入場。
英国は好きですが混雑が大の苦手ゆえ、ショートブレッドを買い求めて早々に退散
待ち時間の方が長いって、何しに来たんでしょ・・・。


一方こちらは、駅の反対側の西口。



京王百貨店(昭和39年)と 都営バスのりば
同じく「私より年下」の小田急百貨店(昭和37年)は既に営業を終了。
再開発に伴い、この辺り一帯の景色も大きく変わりそうです。




建築家 坂倉準三(明治34年~昭和44年)による晩年の作品「新宿駅西口広場」




高層ビルなど無かった昭和40年代前半、この地下広場に大勢の若者が集いました。
ギターを弾いて歌うフォーク集会が、やがて反戦を訴えシュプレヒコールが飛び交う場に。
そんな時代の喧騒に思いを馳せながら広場から眺める空も、見納めです。




英国展の特設カフェの混雑を尻目に、麻布十番に移動。


目指すは、かつて日本橋三越に店舗があった JURI'S TEAROOM の移転先。
都内にスコーンをいただけるお店は数あれど、私の中で TOP に入るジュリスティールーム。




以前と変わらぬ美味しさにホッとひと息。
ただ、日本橋と違って、このためだけに足を運ぶには不便で、
お店の広さやインテリアなどは三越の頃に及ばず、少し残念に思いました。
でも、やっぱり美味しかった~


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新橋駅前ビル と 2月に読んだ本

2024-03-02 | 建築が好き
明日は桃の節句

この日ばかりは、いくつになっても女の子



帝国ホテル(館内3か所に、3月4日まで展示)


 さて、前回は新橋駅の東側にある「ニュー新橋ビル」(昭和46年)をご紹介しましたが、

今日は駅を挟んで西側正面に建つ、その名も「新橋駅前ビル」に参りましょう。



新橋駅前ビル1号館  竣工:昭和41年(1966年)



2号館(右)
ゆりかもめ(1995年 開業)の方が目立ちますね。

でも、ニュー新橋ビル同様、内部はオジサマ方の憩いの場として絶賛営業中ですよ。



昔の映画のセットみたいでしょ



今にもお店の扉が開いて、ギターを抱えた流しのおにいさんが現れそう
こういう路地のような通路が何本かあって、方向音痴の私は同じ所をグルグル。



「古い建物の階段」に萌える私も、さすがにこれは別世界への入口のようで・・・



パーラー キムラヤ(ビルの開業と同時に開店 看板のロゴも創業当時のまま)



幾何学模様の壁に飾られた写真は、煉瓦造りだった頃の「新橋驛」



もちろんメニューも THE 昭和


「ニュー新橋ビル」「新橋駅前ビル」共に、当初の計画では既に解体されているはずでしたが、

多くの人が行き交う様子に、閉館や取り壊しという気配は全く感じられませんでした。

とはいえ、どちらも半世紀を超えていますので、この先ずっと、、というわけにはゆかないでしょう。

「作り物ではない昭和」に浸りたいお方は、ぜひ一度。





『明治人の作法』幕末から明治、そして戦時中から戦後。日本の作法は転換期を迎えました。
『かかわると面倒くさい人』他人の目に自分がどのように映っているかを想像する習慣のない人。
『キャンティ物語』80歳前後の著名人が、川端康成や三島由紀夫の前で若造だった時代のお話。



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ニュー新橋ビル と 1月に読んだ本

2024-02-28 | 建築が好き
 ほろ酔い気分のサラリーマンが、インタビューに答えて本音を語る場所。

夜のニュース番組でおなじみの 新橋駅前 SL 広場に参りました。



汽笛一声新橋を~  一日に3回 12時 15時 18時に汽笛が鳴りますよ




振り向けば、明治44年(1911年)竣工当時の煉瓦アーチ式高架橋。


都心の駅前にこれだけのスペース。

今からおよそ10年前、この地に30階建てのビルを2棟建設する再開発計画が報じられました。

理由は、広場の前に建つ「ニュー新橋ビル」の老朽化。

ところが、新しいビルの完成を目指していた令和5年を過ぎても、解体どころか閉館する気配なし。



ニュー新橋ビル(竣工:昭和46年)




昭和にタイムスリップしそうなエスカレーター




純喫茶 フジ(1971年にビルの開業と共に開店)
店内左奥に、富士山の大きな写真がご覧になれますか




秘書にゃんこもレトロな装い


次回は、駅を挟んで向こう側のビルを訪ねます。





『和菓子のアン』読むと和菓子が食べたくなること間違いなし
『おひとりさま日和』この先きっと増えるであろう、女性の一人暮らし
『きょうの日はさようなら』同居することになった従姉は「17歳のまま30年間」



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