秘書にゃんこ*箸感謝祭

2023-08-07 | お箸の世界
 8月4日は「箸の日」

赤坂の日枝神社で4年ぶりに「箸感謝祭」が行われるという案内状を手に、朝から出かけて参りました。



早起きの特権はこちら、上野不忍池(しのばずのいけ)を一面に覆い尽くす蓮の花。


 1868年(慶応4年)、「鳥羽・伏見の戦い」に敗れたことで、最後の将軍 徳川慶喜は上野で謹慎の身となり、

西郷隆盛と勝海舟の会談によって江戸城の無血開城が決定し、新政府軍の江戸総攻撃は回避されました。

しかし、幕臣らによって結成された「彰義隊」と新政府軍との諍いは治まらず、やがて「上野戦争」へと。

この写真の左方向から、新政府軍により発射された最新式の大砲が、不忍池を飛び越えて右方向に着弾。

追い詰められた彰義隊は、一箇所だけ退路を確保されていた根岸方面(写真右奥)に敗走。

ここでドラマの話になりますが、『らんまん』に長屋の住人として登場する、大東駿介さん演じる倉木隼人は元彰義隊。

傷を負った彼を支える妻 えい を演じる成海璃子さんは、『青天を衝け』では彰義隊を結成した渋沢喜作の妻でした。

根岸といえば、先月お伝えした「入谷朝顔まつり」や、いつぞや訪ねた「子規邸」のある町です。


 さて、上野から銀座線に乗って溜池山王へ。


体温を超える暑さにも関わらず大勢の人が集い、外国からの参拝客も多く見受けられました。



お世話になったお箸を炎にくべる神事。
日傘も帽子も遠慮していましたがあまりにも暑く、木陰に避難しました。



「皇城之鎮(こうじょうのしずめ)」
江戸城が皇居となったことで、日枝神社は皇居の守り神「皇城の鎮」として崇められています。



「神楽坂茶寮」で「12種類のおばんざい」
これからの一年もお箸のお世話になります。


暦の上では立秋を迎えますが、猛暑は収まらず、台風も案じられます。

お疲れが出ませぬよう、お厭いくださいませ。


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この日もスタバで2杯目がお安くなるという one more coffee
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お箸*28 『美しい箸の使い方』

2021-10-12 | お箸の世界
 有りそうで無かった NHK Eテレ お箸の番組が、先日から放送されています。

『いまさら聞けない 美しい箸の使い方』

お箸づかいはルールではありませんので、「正しい」ではなく美しい

最初に目に留まる「持ち方」だけでなく使い方

表紙のの字に本来のがあるのも嬉しく、ツボにハマりっぱなしです

私には「、」が箸置きに見えますので、「竹(お箸)」と「者(人間)」の間に「、」は必須。

できることなら「、」を書いてから「竹」をのせ、それから「者」と書きたいくらいです。

あ~~っ 「箸」は漢検2級に登場する漢字でした

筆順は出題されませんし「、」が無くても「許容漢字」として得点されますが、

やはりここは「、」があってこその「箸」と書きたいものです。



5分間の番組で全8回
CM が入らない NHK とはいえ見逃してしまいますので、私は録画して保存しています。
ちなみに、画像の土鍋もしいたけも箸置きです。


 全国的に感染者数が減少し、このままゆけば暮れには少人数の食事会も

「食べる」という行為は、他人に見せる数少ない「本能」です。

同席する方々に不快な思いをさせることなく、「また一緒に食事がしたい」と思ってもらえるよう、

いま一度、おいしく美しく召し上がる所作を確認してみませんか?

  NHK Eテレ
【本放送】 10月4日~14日(月~木) 21:55~22:00
【再放送】 10月11日~21日 昼  11月15日~25日 夜  11月22日~12月2日 昼 


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お箸*27 お箸の長さ

2021-08-08 | お箸の世界
 残暑お見舞い申し上げます

立秋を迎えたとはいえ、蒸し暑い日がまだまだ続きそうです。


 さて、「咫」という漢字をご覧になったことはおありでしょうか?

「尺」に「只」をのせたような形で、画数は9画、部首は「口(くち)」

音読みは「し」、訓読みは「あた」「た」「ちか(い)」で、漢字検定の準1級に登場します。

この中の「あた」が、実はお箸の長さを導く目安となるんです。

親指と人差し指を L の字(直角)に開いたときの、もう一辺の長さが「一咫(ひとあた)」

その1.5倍が「一咫半(ひとあたはん)」で、手に合ったお箸の長さと言われています。

私の場合は一咫が14㎝ですので、一咫半は21㎝。

ちなみに女性の平均サイズは21.5㎝、男性は23.5㎝だそうで、

持ちやすく扱いやすい長さのお箸は、見た目にもバランスがよいと思います。

ただ、飲食店ではそれぞれのお客様に合わせて用意するわけにもゆかないでしょうから、

外食する際には、どうしても長めのお箸を使うことになります。

「マイ箸」を持ち歩けばよいのかも知れませんが、器もお箸も、お店の雰囲気やお料理に

合わせて選ばれたものと、それ自体を楽しんでいます。


     
     銀座にある「下鴨茶寮」
     緊急事態宣言は解除されていたものの、ほぼ貸し切り状態。

こちらのお店はビルの高層階にありますので見晴らしがよいのですが、

近くにあるエルメスのビルの屋上には、なんと両手で実物のスカーフを振る白馬の騎士


     
     スカーフのサイズは特注? 雨の日はどうしているのかしら?? 等々、あれこれ気を揉む庶民です   


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お箸*26 箸の日

2021-08-04 | お箸の世界
 今日8月4日は、語呂合わせで「箸の日」です。

毎年、赤坂の日枝神社(ひえじんじゃ)で「箸感謝祭」に参列するのが恒例でしたが、

お世話になったお箸をお焚き上げする伝統行事は今年も中止。

猛暑の中、燃え盛る炎に近づく修行のような時間が今はとても懐かしく思い出されます。


 せっかくですので、お箸の話題を。

過日、ANA クラウンプラザホテル京都に宿泊した際、日本料理のお店「二条」で食事をしました。

緊急事態宣言は解除されていたのですが、他にお客様の姿はなく贅沢にも貸し切り状態。

板長さんに、「二条」と書かれた箸帯を記念に持ち帰っても構いませんかとお尋ねしたところ、

香りのよい新しいお箸を三膳包んでくださったうちの一つが下の画像です。


     
     「わらび餅」を求めてデパ地下に行ったものの見つからず、代わりに買った「くずきり」
     竹の形をした容器の中身を専用の棒で氷の上に押し出し、黒蜜をかけていただきます。


 最近、お茶を点てることが増えました。

とはいえ、我が家にある茶道具は茶筅と茶杓のみ。

茶碗は邪道も甚だしいのですが、この日はイギリス バーレイ社のシュガーボウル。

この器に砂糖を入れるような機会はなく、ちょっと大きめのお茶碗にしています。

またある時は、同じくイギリス ローラアシュレイのボウル。

氷を入れるときには、たち吉のガラスのデザート皿と、その日の気分で選んでいます。


 日枝神社といえば、手水舎の柄杓が大きいんですよ。

ご存じのように、手と口を清める所作では掬った水を5回に分けて使いますが、

このくらい大きいと途中で水が足りなくなることがなく安心です。


     
     5年前の再掲
     きっと今は何かで覆うなどして使えないのでしょうね。     

 時が来れば、また詣でたい神社です。


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お箸*25 箸帯・箸紙・箸袋

2018-02-27 | お箸の世界
 外食をすると、どのようなお箸がお目見えするか、どのような箸置きが添えてあるか、

または、どのような箸袋を使っているお店か、私はいつもワクワクします

逆に私が経営者なら、季節に合わせた箸置きや箸袋でお客様をお迎えしたいところです。


 お箸を入れたときに、頭の部分を残して全体が収まる袋を 「箸袋」 と言いますが、

ハーフサイズの箸袋も見かけるようになり、こちらは 「ハカマ」 と呼ばれています。

そして、袋ではなく、お箸の真ん中あたりに巻いてある紙が 「箸帯」。

短いタイプが 「ハカマ」 で、巻紙が 「帯」 なら、長いタイプは 「着物」?

と言いたいところですが、こちらは元々の 「箸袋」。

でも、美しい色柄の紙でこしらえた箸袋は、本当に着物のようですよね


     
     可愛らしい和柄の箸袋を、楽しい旅の思い出と共に持ち帰りました


 ところで、箸帯はどうやってはずすのでしょう?

今までに私が見た例を挙げますと・・・

   貼り合わせてある部分を、頑張って剥がそうとする

   爪の先でスーッと切れ目を入れて、箸帯を破る

   大胆にもお箸をクロスさせて、無理矢理引きちぎる


いずれの方法でも箸帯ははずれますが、その所作はスマートとは言えないでしょう。

それならば、このようにはずしてはいかがでしょうか?


   「らんちゅう」 のように予め割れているお箸なら、
     まず1本を少しずらし、緩んだ箸帯をはずして2本揃える。              

     

     

  
   「利久」 や 「天削げ」 のように割れていないお箸なら、
     お箸の細い方へと箸帯をずらしてはずす。

     
     こちらは割れていなくて、お箸の両端で太さが異なるタイプです。
     



 「箸紙」 という名前に馴染みがなくても、紙に包まれているお箸はよく見かけます。

「祝い箸」 のように紙が二重になって、水引や飾りが施してあるものは華やかですね。

     
     「祝い箸」 は新年や祝い事にふさわしく白い木が用いられ、 
     「割る」 という言葉を忌み嫌うために、予め2本に分かれています。


 ご自宅にお客様を招いたときに、箸袋を手作りで用意なさるのも素敵ですね。

お客様のお顔を思い浮かべながら、おもてなしの心を紙にのせて折るひととき。

400年を超える昔、客人のために木を削ってお箸をこしらえた千利休の思いに、

時空を超えて、そっと触れる瞬間かも知れません。


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