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『東京・銀座 私の資生堂パーラー物語』
十代半ばに入社し、やがて資生堂パーラーの社長となった 菊川 武幸さんの著書。
当時は女性のウェイトレスではなく、給仕は「ボーイ」と呼ばれる男性のみ。
特に新人は全員イガグリ頭の少年だったため女性客に可愛がられたとか。
さて、今から150年前の明治5年に、町の調剤薬局として創業した資生堂。
視察で洋行した創業者は、アメリカのドラッグストアに飲み物や軽食が置いてあることに着目します。
日本ではまだまだ「怪しい薬」が多かった時代に、これは薬局への信頼に繋がると確信し、
帰国後、店内に「ソーダファウンテン」なるものを設置します。
明治35年、今から120年前のお話です。
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3年前の資生堂展で披露されたソーダファウンテンの複製
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ファミレスのドリンクバーのように、飲み物の原液を水や炭酸水で薄めますが、
製造機はもちろん、コップやストローまですべてアメリカ製で揃えるという徹底ぶり。
当時は珍しかったアイスクリームまで提供したのですから、人々はワクワク
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更に、ソーダ水を飲むとオイデルミンがお土産に付くと聞けば、新橋の芸者衆もウキウキ
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資生堂パーラーの伝統的メニュー「ミートクロケット」
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菊川氏の著書にレシピが載っているものの、想像を絶する手間暇。
お店でいただいた方が早そう。。ふたつで3000円ほどしますが
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資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ でいただく クリスマスデザート
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かつて、外出するのは男性ばかりで、女性は家に居るのが当たり前だった時代があります。
やがて、良家の夫人や令嬢が集い、モガが闊歩し、一般家庭のご婦人方も気軽に買い物に出かける時代に。
そうした意識や行動の変化には、女性が魅力を感じる化粧品や美味しいものが、きっと後押ししていたはず。
そうそう、銀座通りの街灯は、女性が美しく見えるように照度を調整してあるそうですよ。
過ごしやすい季節を迎え、ちょっと銀ブラを愉しみたくなりました。
お読みくださいましてありがとうございます。
オイデルミンの空き瓶に挿した花椿 に、
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