日々の暮らし*『木曜日にはココアを』(著者:青山 美智子)

2022-11-17 | 本が好き
 故郷の札幌から初雪の便りが届く頃となりました。

冬の訪れと共に恋しくなるココア

「ホットチョコレート」では身も蓋もなく、「ココア」という名前にこそ郷愁を覚えますが、

ココアって、コーヒーや紅茶のようにどこのカフェにでも必ずあるというわけではなく、

スーパーの棚でも種類や品数が少なく、どこか遠慮がち。

でも、冬が近づくと人々の身も心も温める役割を担って、気のせいか売り場が少しだけ広がります。


 今日お薦めする本は『木曜日にはココアを』(著者:青山 美智子 2017年)

以前ご紹介した『猫のお告げは樹の下で』『お探しものは図書室まで』と同じ作家の作品ですが、

それらより前に、私が初めて読んだのが『木曜日にはココアを』です。



マグは WEDGWOOD と ANA のコラボレーション
秘書にゃんこの弟分であるベア君は、ティーポット柄のシャツで初登場「どうぞよろしく


 川沿いの桜並木のはずれに佇む小さなカフェに、毎週木曜日に来店してココアを注文する女性。

雇われ店長の「僕」が心の中で「ココアさん」と名付けたその女性を始めとして、

カフェを訪れる12人のエピソードを綴った物語は、ココアで温まったときのように読後感がほっこり

実は、表紙に写っているお人形が、その12人なんです。

それぞれのエピソードに、本人も気づかないままさりげなく登場する他の人たち。

お互いに面識はなくても、人と人はどこかで繋がっているのだと感じる物語の構成です。


 
『月曜日の抹茶カフェ』(2021年)
『木曜にはココアを』のカフェの定休日に、京都の老舗の若旦那が一度だけ開いた抹茶カフェ。
ここにも、『木曜日~』の誰かが登場します。



『いつもの木曜日』(2022年)
『木曜日~』の登場人物たちが心の内を語るスピンオフ短編集。


「木曜日」の今日に因んだタイトルの本をご紹介しました。

温かいココアでも召し上がりながらお読みになってはいかがでしょうか


お読みくださいましてありがとうございます。
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