ヒデオ自身がこれ以上大きくならないところまで膨らんだときアキコの耳を包むようにヒデオは手を添えた。フッとアキコは気付き、唇を離した。ヒデオの手がアキコを導き、アキコはヒデオの膝に手をつき、身体を起こした。ヒデオはアキコの背中に手を回し、ゆっくりとアキコを寝かせた。ヒデオがアキコの腰をまたぐようにしてアキコと重なった。胸の前で組むようにしているアキコの両手の掌に掌を合わせた。胸を開くように床につけた。ヒデオの重みが感じないようにアキコの肌にヒデオの肌が重なって行った。掌からお互いの体温が伝わり、触れ合うすべての部分から、体温が交流を始めた。ヒデオの顔がアキコの横にあった。アキコの胸の上にヒデオの胸が合った。アキコの腹の上にヒデオの腹があった。アキコは脚を開いた。その中にヒデオが両足をそろえて入れた。アキコ自身を押さえるようにヒデオ自身が重なった。体温と鼓動、呼吸が同調し始めた。二人はそのままの形でしばらく動かなかった。
ヒデオが身体を後ろにずらした。掌を離した。アキコの開かれた腕を真直ぐにして、ヒデオは上半身を起こした。そしてもう一度、掌を重ねた。唇を近付け、首筋にキッスした。顎にキッスした。唇にキッスした。舌先で顎から喉元、胸の谷間をなぞり、胸の脹らみにあわせて円を描いた。ゆっくりと、ゆっくりとそれは進んだ。それから、下から上に胸の柔らかさを引き上げるように舌先が動いた。乳首の手前で止まり、唇を開いて乳房を含んだ。含みながらヒデオの舌先が乳首を転がした。アキコの身体に優しい刺激が伝わった。それは微量の電気のようにヒデオの舌先から発信し、アキコの肌からフワッと全身に拡がり、脳に集まり、腕を通って、掌からヒデオに戻っていった。柔らかい興奮の還流が二人を包んでいった。
ヒデオの唇は乳首を離れるとへその周りへ、脇腹へ、下腹部へと移っていった。モシャモシャの間を掻き分け、アキコ自身のチョンと膨らんだ突起にツンと唇を当てるとピクンと軽くアキコの身体が揺れた。ヒデオは手を離した。アキコは膝を曲げ、脚を開いた。ヒデオは身体をさらに後ろに下げ、アキコ自身の前に顔を置いた。アキコの腿の下を通して手を伸ばした。アキコの手に触れた。再び掌を重ねた。ヒデオの舌がアキコ自身の周りをゆっくりと回転した。舌先はアキコ自身とお尻の穴の間で一度止まり、アキコ自身をなぞりながら、膨らんだ突起に戻った。同じ動きがタイミングを変え、強度を変え、波のようにアキコを包んだ。やはりゆっくりと、ゆっくりとアキコを刺激していった。アキコは痛さに耐えるだけだったセックスとも、「ベース」で感じた空気感とも違う柔らかくて激しい快感が身体全体に拡がるのを感じた。
アキコが掌に軽く力を入れ、ヒデオの掌を押した。感じたヒデオは動きを止めた。ヒデオはアキコから身体を離した。アキコは両手で自分の身体を支えるようにして起き上がった。ヒデオは足を組み、背筋を伸ばして座った。アキコは儀式の時のヒトミのようにヒデオの腰をまたぐように立ち、肩に手をのせ、ゆっくりと腰を落とした。ヒデオの目の前にあったアキコ自身がヒデオの肌に触れながらヒデオ自身に、向かった。ふらつくアキコをヒデオの手が支えた。アキコは、ヒデオの首に手を絡めた。ヒデオ自身にアキコ自身が触れると一瞬、動きが止まった。そして、確かめるようにゆっくりと、さらにゆっくりとヒデオ自身を受け止めた。二人の動きはそこで止まった。
形が決まり、安定するとヒデオはアキコの背中を優しく撫でた。指の先が触れ、指が拡がり、掌全体がアキコの肌に触れた。静かな円運動がアキコの背中に電流を流し込んだ。指先が、掌が、背中からアキコの身体の中にまで浸透していくような感覚にアキコは興奮していく自分を止めることができなかった。
触れているすべての部分から快感が拡がった。アキコの腰が時計回りの円運動をはじめた。ヒデオの腰もアキコと反対方向に円を描いた。アキコ自身の一番感じるところを、ヒデオ自身の一番感じるところを、円運動はさらに刺激した。アキコ自身が不規則な収縮を始めた。収縮は円運動と徐々に同化し、速度を早めた。それと同時にヒデオの円運動が突き上げるような動きと変わって行った。アキコの声ともなんとも言えない吐息が漏れた。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ。」
それは「ベース」で発せられた仁の呼吸と似ていた。ヒデオの鼻からも息がもれた。二人の呼吸は同じテンポ、同じ勢いになり、身体のすべての部分が一つになっていくような感覚に二人は捕らわれた。激しさはさらに、加速した。
やがて大きな津波が二人を襲った。
「ハーーーーー。」
二人は同時に長く息を発した。と同時にヒデオ自身からヒデオの分身がアキコ自身の中に拡がった。
二人はそのままでいたかった。
その瞬間、激しく抱きしめた腕の力は肌が触れる程度に弱まった。ヒデオ自身も緊張から徐々に弛緩していった。アキコ自身には長く強い収縮の後、小刻みに痙攣するような収縮が不規則に訪れた。そのたびにヒデオ自身も反応したが、その間隔も徐々に長くなっていった。ヒデオ自身がアキコ自身からはなれた。それでも、二人はそのままでいた。
アキコが首に絡めた腕を緩め、ヒデオの頭の後ろを軽く叩いた。ヒデオが顔を上げると唇に軽くキッスした。
「ゴメンね。」
そういうと立ち上がり、ワンピースを被った。二部屋でひとつのトイレに行くためにアキコは部屋を出た。ヒデオはそのままで待った。アキコは戻ると明りのついていたことに気づいた。そんな意識はどこにもなかったのだが。アキコは明りを消すとワンピースを脱いだ。
ヒデオが身体を後ろにずらした。掌を離した。アキコの開かれた腕を真直ぐにして、ヒデオは上半身を起こした。そしてもう一度、掌を重ねた。唇を近付け、首筋にキッスした。顎にキッスした。唇にキッスした。舌先で顎から喉元、胸の谷間をなぞり、胸の脹らみにあわせて円を描いた。ゆっくりと、ゆっくりとそれは進んだ。それから、下から上に胸の柔らかさを引き上げるように舌先が動いた。乳首の手前で止まり、唇を開いて乳房を含んだ。含みながらヒデオの舌先が乳首を転がした。アキコの身体に優しい刺激が伝わった。それは微量の電気のようにヒデオの舌先から発信し、アキコの肌からフワッと全身に拡がり、脳に集まり、腕を通って、掌からヒデオに戻っていった。柔らかい興奮の還流が二人を包んでいった。
ヒデオの唇は乳首を離れるとへその周りへ、脇腹へ、下腹部へと移っていった。モシャモシャの間を掻き分け、アキコ自身のチョンと膨らんだ突起にツンと唇を当てるとピクンと軽くアキコの身体が揺れた。ヒデオは手を離した。アキコは膝を曲げ、脚を開いた。ヒデオは身体をさらに後ろに下げ、アキコ自身の前に顔を置いた。アキコの腿の下を通して手を伸ばした。アキコの手に触れた。再び掌を重ねた。ヒデオの舌がアキコ自身の周りをゆっくりと回転した。舌先はアキコ自身とお尻の穴の間で一度止まり、アキコ自身をなぞりながら、膨らんだ突起に戻った。同じ動きがタイミングを変え、強度を変え、波のようにアキコを包んだ。やはりゆっくりと、ゆっくりとアキコを刺激していった。アキコは痛さに耐えるだけだったセックスとも、「ベース」で感じた空気感とも違う柔らかくて激しい快感が身体全体に拡がるのを感じた。
アキコが掌に軽く力を入れ、ヒデオの掌を押した。感じたヒデオは動きを止めた。ヒデオはアキコから身体を離した。アキコは両手で自分の身体を支えるようにして起き上がった。ヒデオは足を組み、背筋を伸ばして座った。アキコは儀式の時のヒトミのようにヒデオの腰をまたぐように立ち、肩に手をのせ、ゆっくりと腰を落とした。ヒデオの目の前にあったアキコ自身がヒデオの肌に触れながらヒデオ自身に、向かった。ふらつくアキコをヒデオの手が支えた。アキコは、ヒデオの首に手を絡めた。ヒデオ自身にアキコ自身が触れると一瞬、動きが止まった。そして、確かめるようにゆっくりと、さらにゆっくりとヒデオ自身を受け止めた。二人の動きはそこで止まった。
形が決まり、安定するとヒデオはアキコの背中を優しく撫でた。指の先が触れ、指が拡がり、掌全体がアキコの肌に触れた。静かな円運動がアキコの背中に電流を流し込んだ。指先が、掌が、背中からアキコの身体の中にまで浸透していくような感覚にアキコは興奮していく自分を止めることができなかった。
触れているすべての部分から快感が拡がった。アキコの腰が時計回りの円運動をはじめた。ヒデオの腰もアキコと反対方向に円を描いた。アキコ自身の一番感じるところを、ヒデオ自身の一番感じるところを、円運動はさらに刺激した。アキコ自身が不規則な収縮を始めた。収縮は円運動と徐々に同化し、速度を早めた。それと同時にヒデオの円運動が突き上げるような動きと変わって行った。アキコの声ともなんとも言えない吐息が漏れた。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ。」
それは「ベース」で発せられた仁の呼吸と似ていた。ヒデオの鼻からも息がもれた。二人の呼吸は同じテンポ、同じ勢いになり、身体のすべての部分が一つになっていくような感覚に二人は捕らわれた。激しさはさらに、加速した。
やがて大きな津波が二人を襲った。
「ハーーーーー。」
二人は同時に長く息を発した。と同時にヒデオ自身からヒデオの分身がアキコ自身の中に拡がった。
二人はそのままでいたかった。
その瞬間、激しく抱きしめた腕の力は肌が触れる程度に弱まった。ヒデオ自身も緊張から徐々に弛緩していった。アキコ自身には長く強い収縮の後、小刻みに痙攣するような収縮が不規則に訪れた。そのたびにヒデオ自身も反応したが、その間隔も徐々に長くなっていった。ヒデオ自身がアキコ自身からはなれた。それでも、二人はそのままでいた。
アキコが首に絡めた腕を緩め、ヒデオの頭の後ろを軽く叩いた。ヒデオが顔を上げると唇に軽くキッスした。
「ゴメンね。」
そういうと立ち上がり、ワンピースを被った。二部屋でひとつのトイレに行くためにアキコは部屋を出た。ヒデオはそのままで待った。アキコは戻ると明りのついていたことに気づいた。そんな意識はどこにもなかったのだが。アキコは明りを消すとワンピースを脱いだ。