仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

ひとりでいるよりいいかな。Ⅶ

2008年10月14日 16時55分17秒 | Weblog
 唇を吸い、舌を絡めた。キスをしながら、マサルの手が動いた。背中から腰、お尻、太腿の裏側からスカートの中に。明菜はオーバーニーのソックスをはいていた。マサルの指はその淵を這うようにしながら、明菜自身に近づいた。端をすこし浮かせ、指を入れた。モシャモシャの中はすでに潤っていた。
 マサル自身に変化があった。充実しようとしていたマサル自身から力が抜けていった。マサルは明菜自身から手をゆっくりと抜いた。明菜の腰に手を当て、身体を離した。もう一度、唇にキスをして、額に、頬に、首筋から耳たぶにキスをした。
「服を脱いで。」
優しく囁いた。ダンスのターンのように身体を入れ替えた。明菜のほうを向きながら、身体を離して、ソファーに腰掛けた。明菜の目は潤んでいた。マサルは足を組み、明菜を見た。小さなベストが床に落ちた。明菜はマサルの目を覗き込むように見つめた。視線には性的欲求がそのまま、のっていた。薄いブラウスの胸元のリボンをほどいた。ボタンを一つ見つめ、外し、マサルを見つめ、次を外した。
 マサル自身は反応しなった。けれど、明菜の視線に答える表情はやはり、性的欲求を露わにしていた。ブラウスが床に落ちた。シルクのキャミソールに手を掛けた。マサルは視線で、それを止めた。スカートを指差した。明菜はデニムのスカートの脇に指を入れると、ゆっくり反転させ、ホックを外し、ファスナーを下げた。ヒップの脹らみを過ぎるとスカートは床に落ちた。視線はマサルを見たまま、上体を折るようにして、パンプスを脱ぎ、スカートを蹴った。キャミソールとパンティ、オーバーニーのソックス。その姿は異常なほど卑猥だった。
 マサル自身は反応しなった。
クスリとお酒の効果が出るには早いような気がした。まだ、すべての肌が露出しているをわけでもないのに明菜は胸と自身を手で覆い、マサルに近づいた。マサルの膝の上にのるとジージャンを脱がし、ティーシャツを剥いだ。マサルは明菜の手を取り、立ち上がった。自身の状態を知られたくなかった。腰に手を回し、胸に顔を埋め、抱きかかえ、部屋の隅にセットされたベッドに向かった。明菜の軽さと体型がマサルの想像を引き出した。胸に押し当てた頭の中でミサキの顔が浮かんだ。
 マサル自身が反応した。
ベッドに倒れこむと、後は早かった。キャミソールをズリ上げ、ブラを外し、パンティーを下げた。明菜の合図で反転すると、マサルのベルトを外し、ジッパーを下げ、トランクスを下ろした。もう一度、反転し、マサルの指が明菜自身を攻めた。潤いすぎた明菜はその手を止め、マサル自身を握ると誘導を始めた。マサルは明菜の顔を見なかった。胸を、首筋をキスしながら、自身が明菜の中に入ったことを感じた。