仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

さて、その家のドアを開けるのはⅣ

2009年06月01日 15時31分51秒 | Weblog
 マサル自身を握った手を支点にするようにしてハルの頭が近づいた。ハルは音のタイミングをはかるようにしてマサル自身をくわえた。すでにパンパンのマサル自身がハルの口に捕らえられた。それでも音を止めなかった。快感に引き込まれそうになった。そのままの感覚でギターを弾いた。快感が音に変化していくようだった。音に反応してハルが動いた。
 音がマサルからはなれ、快感と同化していった。
 ハルは音に反応してマサルと同化していいった。
不思議なループができた。性的興奮の高まりと同調するようにマサルのフレーズは高音部のトリルを繰り返した。
 そのときが来た。脈打つマサル自身。ほとばしる分身。もうフレーズはなく、握り締めたフレットからその波に合わせてノイズが続いた。
「ズ、ズ、ズズ」
「ピーパホー。ズズ。」
 ボリュームを絞ってギターを置いた。マサルはハルの頭を両手で優しくつつんだ。ハルが起き上がり、マサルに口づけた。分身をマサルと共有した。同時に喉を鳴らして飲み込んだ。しばらく二人は抱き合った。ハルはマサルの身体から伝わる快感の振動が心地良かった。
 ノーブラでタンクトップだけのハル。サウナパンツのような半ズボンの中の緩めのパンティーの中にマサルは手を忍び込ませた。ハル自身も染み出すほど潤っていた。
「しようか。」
ハルは首を振った。
「いいの。」
「どうして。」
「マサル、気持ちよかった。」
「うん。」
「今日はいいの。マサルが気持ちよければいいの。」
そういってマサルに抱きついた。マサルの感じている不安をハルは共有していると感じた。マサルも言葉にならない不安がその快感の中で和らいだような気がした。二人、見つめ合い、もう一度長いキッスをした。