仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

空の色が悲しくてⅢ

2009年06月12日 14時29分43秒 | Weblog
 清美さんはマサルの変化に気付くともう一度、身体を起こした。二度目も静かに進行した。再び乳房にマサルの手を誘うとマサルの指先が乳首を刺激した。押し殺すような吐息が清美さんから漏れた。マサルは腰に手を回した。清美さんは動きを止めた。マサルの手に力が入ると清美さんはマサルの気持ちを感じた。フッと腰を上げるとクルッと向きをかえた。マサルの顔の上でフレアスカートが拡がった。清美さんはマサル自身をくわえた。マサルは清美さんの感じる部分を知っていた。愛液の満ちた清美さん自身をマサルの舌と唇が愛した。二人は確かめるように、慈しむように愛し合った。マサルの腰の横に手を付き、マサル自身を愛していた清美さんの唇が離れた。
「フウウ、フー。」
長い吐息が漏れた。目を閉じた清美さんの下半身が腰を中心に小刻みに震えた。
「アー。アッアッアッ、アッ。」
清美さんはマサルの下半身を抱きしめた。フレアースカートの薄い生地から空が透けて見えた。花柄の赤い色と下地のクリーム色、プリント柄の裏側から見える空。空の青と重なり、三色が交じり合った複雑な色のコントラストはマサルの心そのものだった。余韻がとぎれる前に清美さんはフッと立ち上がり、また、クルッと回って、もう一度、マサル自身を受け止めた。微妙な震動と共にマサル自身は取り込まれ、一番深いところに達した時、分身がほとばしった。
 清美さんは足を伸ばし、身体の全てをマサルにあずけた。清美さんの重さが心地良かった。しばらく二人は動かなかった。清美さんがハッとして、言った。
「心配していないかしら。」
「えっ。」
マサルはまだ、動きたくなかった。
「探しているかも。」
清美さんはゆっくりとマサルから離れた。マサルのジーンズのポケットから、パンティーを取り出し、マサルに背を向けて足を入れた。マサルは立ち上がり、トランクスとジーンズを上げ、自身をしまいこんだ。振り向くと清美さんの笑顔があった。太陽の光に照らされ、とても綺麗だった。