ミサキは楽しかった。ヒカルと暮らしの中で改善はされていたが、洗脳の後遺症からは簡単には抜け出せなかった。自分は堕落したのだと思わなければ自分を許せなかった。「ベース」の移転はそんなミサキを変えていった。耐え忍ぶこと。従うこと。教えの通りに生きること。自分が一番汚いということ。全ての不幸の原因が自分にあると思い込まされていた。その人に、その人のことばに従わなければ救われないと信じていた
仁との出会いはミサキを変えた。ミサキは仁に力を感じた。はじめて「ベース」に入る前の仁の与えてくれたイメージがミサキを動かした。強制的なものは何一つもなかった。仁は今、いなかった。ミサキは自分の意思で畑を作ることを決めた。仁の与えてくれたイメージの中で「ベース」の前に広がる畑の姿をミサキは見ていた。自分で決めて自分で行動することがこんなに楽しいことなのだとミサキは感じていた。子供のように感覚のままで行動するハルとマー、二人の存在もミサキには新鮮だった。楽しいと思うと二人は夢中になった。そんな姿が自分の中にもあることをミサキは気付かされた。
仁との出会いはミサキを変えた。ミサキは仁に力を感じた。はじめて「ベース」に入る前の仁の与えてくれたイメージがミサキを動かした。強制的なものは何一つもなかった。仁は今、いなかった。ミサキは自分の意思で畑を作ることを決めた。仁の与えてくれたイメージの中で「ベース」の前に広がる畑の姿をミサキは見ていた。自分で決めて自分で行動することがこんなに楽しいことなのだとミサキは感じていた。子供のように感覚のままで行動するハルとマー、二人の存在もミサキには新鮮だった。楽しいと思うと二人は夢中になった。そんな姿が自分の中にもあることをミサキは気付かされた。