マーベルアベンジャーズ（PS4） ～とりあえずまとめ～

ソーの育成もある程度進んだので、ここらでマーベルアベンジャーズのもとめでも

ストーリー

話は結構しっかりとしており内容的には映画一本分くらいはある。演出面にかなり力を入れており、ステージの進行部分に於いても演出面が際立って出ており、キャンペーン導入部分とラストのアベンジャーズ総動員の共闘感はかなり良かった

ただゲームとしてみたボリュームとしてはちょっと難有りで、レベリングとかせずそのままストーリーを追っていくと10時間程度でクリア出来てしまうのはボリューム不足

まぁハクスラ系のゲームとしてなら最適な短さだけども、アベンジャーズのキャラゲーとして購入した層だとこのボリュームでは納得出来ないと思えるんじゃないかなと思う

あと、キャンペーン部分の戦闘とかアクションのレベルスケーリングは正直言ってあまり宜しく無い

というのも、演出面をあまりにも意識したせいか1キャラ特化で進めていくということが出来ず、ストーリーの進行によって操作キャラを強制で変更させられるんだけども、地味に戦闘難易度が高いのに全く育成をしていないキャラで丸々1本分のミッションをやらされるケースがあるので、アクションゲームに不慣れな人がやると割と詰むケースが所々になったりする

それと戦闘などのアクション以外にパルクールのような移動系のミッションが時々存在するんだが、その導線（進行ルート）の表示がほぼ無くどこを通ったら正解かが分からないケースがあり、地味にストレスが掛かるのも難点だったりする（ちなみキャンペーンで体験することになるこのパルクール要素だけども、クリア後に生かされることは全くないです）

まぁこのように短いキャンペーン、強制で変わる操作キャラのせいでクリア時にレベルが2桁になっているキャラは居ないとかいうとんでもない事態になったりするのも困りものかな（うちのウィドウはクリア時のレベルが3、最高でもアイアンマンの8だったわ）

アクション

キャラごとのモーションは割としっかりとしており、もっさり感もあまりなく個人的には動かしていてかなり楽しかった

ただ戦闘バランスはあまり宜しくなく、よろけまくる自キャラ、無駄に高い敵の攻撃力、それでいて回復手段に限りがあるといった要素なせいで、変なストレスを常時抱えなければいけないというのはかなり難点

てかね、雑魚敵のちょっとした攻撃でもこちらの攻撃モーションがキャンセルされるのに、こちらの攻撃ではなかなかキャンセルさせることが出来ないので、同時に殴ると一方的に打ち負けることが多く、さらにこちらのよろけをキャンセルする手段が無いせいで、場合によってはそのまま殴り殺されることがあるというのはちょっと頂けない（ヒーローアビリティですらよろけキャンセル出来ないのでピンチの時の立て直しが全く出来ない）

それに、そのちょっとしたダメージでよろける仕様な癖して出現してくる敵の射撃持ち率が異常に多く、さらにその射撃が神エイムな上にこちらを執拗に狙ってきて、おまけに超低弾速超誘導高威力なミサイルなどもあり、常時敵の射撃攻撃の脅威に晒されながら戦闘しなくてはいけないというのもほんとにきつい

そしてそんな射撃が強いゲームでありながら、敵の位置を表示するレーダー的なものが存在しないので、どの位置に敵がいてどこから狙っているのか分からない状況というのもストレスフルだったりする（いちをこの手の洋ゲーによくある「狙われてますよ」マーカーは存在する）

それとガードやパリィといったシステムが存在し、且つそれらをスキルやパークで強化するような要素があるんだけども、雑兵的レベルの敵以外はそれらを貫通する赤攻撃（赤マーカーで表示される攻撃で回避のみ有効）ばかり使ってくるので、その存在価値がほぼなく、さらに対ガード用の裏回りシステム（相手方向に向かって回避することで相手を飛び越え裏を取れる）がそのガードを多用してくる相手に対してほぼ無効な仕様になっており、なんかわざわざ作ったシステムを「簡単に倒されたら悔しいじゃないですか」的感覚で潰されてるというのが、ほんと意味わからん

育成＆トレハン

キャラ毎にスキルツリー的ものはあるけども、育成幅があるといったレベルにはなっておらず、さらにアクティブスキルは3種固定で追加もないので、キャラの個性を個々のプレイヤー毎に出すというのはちょっと無理（アクティブスキルは増えないけども、通常の攻撃モーションなどは増えてはいく、ただ全部とれるので特徴を出すために存在しているわけではない）

トレハン要素のギアシステムは能力値の特化により近距離、遠距離で特徴を出せるので、ここでちょっとしたビルド要素は味わえるものの、パークの強弱がちょっと微妙な感じで固有パーク以外はどれ取っても同じみたいな感じになってしまうので、ビルド要素としてみるにはちと弱い

それに汎用ギアと固有ギアによるパーク差が割とあり、最終的には固有ギア中心となってしまい、さらにこれがドロップでほぼ出ず、ミッション報酬でしか狙えないのでトレハン要素が薄いというのも難点だったりする（結局ミッションをスピードランでクリアしていくだけになる）

総評

アクション自体は良いもの持っているんだけども、それらを潰すような要素が所々に存在し、最終的にはマイナス要素のほうが多くなってしまうというのはかなり難点

というか、キャラゲー、アクションゲー、トレハン、ハクスラ、育成といくつもの要素が絡んでいるんだけども、なんかどれも伸ばし方中途半端な上にそれぞれのレベルデザインがちぐはぐで、きっちりとまとめることが出来なかった印象が強いんだよねぇ

どれか一方向に伸ばして、それを特化していくような作りであればその部分で楽しめたとは思うんだけども、それすら無いからやればやるほど微妙な感じがしてしまうのはちょっと残念

個人的にはこの手のゲームでは珍しいトレハン要素があるので、この部分を伸ばしていけばもうちょい面白くなるような感じがするし、戦闘部分もよろけの緩和や敵の射撃頻度の低下、アクティブスキルのキャンセル範囲、パリィの有効攻撃の拡張などをすればよりアクティブに動けるようになり面白味も増すので、アプデでこの辺が変わってくれば化ける可能性は十分にあると思う（なんか妙にやりたくなるスルメ要素は十分にある）

全部が全部駄目ということはなく、修正次第で全然変わってくるものが多いので、とりあえず今後のアプデに期待することにしようかな