”レジに2時間、駐車場3時間待ち!なぜ中国人はコストコ信者になったのか?”
というJcastの記事の見出しに、少し意外性を感じた。
(2019年と少し古い記事ですが)以下、一部抜粋です。
コストコが、中国初の店舗を上海にオープンした。開店早々、あまりにも多くの客が押し寄せて、”もう店に来ないで”とまさかの閉店。まるで、米中両政府の貿易戦争をあざ笑う様な順調な滑り出しに、早くも2号店の計画を発表した程だ。
店周辺の道路は警官が出動し、交通整理をする程の混雑。更に、遠方から詰めかける客で高速道路まで渋滞し、まさに”カルト”(狂信)という表現がぴったりのコストコフィーバーだった。
因みに、カルトとは元々”儀礼”や”祭祀”という意味だったが、信仰を利用して犯罪行為を助長する反社会的集団や組織を指す様になった。コラムでは”信仰”と訳されてるが、敢えて”狂信”としてます。
確かに動画で見る限り、買い物フィーバーというより狂人に近い行為が目立ちますね。
米中貿易戦争が激しくなる中、コストコの中国進出はなぜ?これほどまでに順調な滑り出しを見せてるのでしょうか。
海外の小売業にとって、中国市場は難攻不落のマーケットでした。コストコ進出の数か月前には、フランスの大手スーパー・カルフールが中国市場から撤退し、英国のテスコも撤退の噂が耐えない。あのアマゾンですら中国でのネット通販から手を引いた。
海外メディアは、コストコ独自の会員戦略が中国人の”バーゲン狂”に火を付けたと分析する。
コストコは、オープニング特別企画として会員料金を約3割安の大幅値下げし、中国人のハートを掴んだようだ。
また、牛乳や牛肉といった食料品のバーゲン価格が中国人消費者を”狂わせた”と分析。大量の商品を破格購入というコストコ戦略が、元々”バーゲン大好き”の中国人にはまったと。
更に、”会員制という仕組みが中産階級の優越感をくすぐった”とか、(貿易戦争の影響で米国製品が値上げされる中)”コストコ価格が魅力的に映った”事も、コストコ狂の背景にあるようだ。
コストコ狂者
日本で起きてる現象が、そのまま中国で起きてる事に意外性を感じた。
ここまでエスカレートすると、コストコ信者というよりコストコ狂者って感じがする。彼女ら彼らの脳みそには、コストコの文字しか詰まっていないのだろうか。
そういう私も(所詮は一庶民であり田舎者だから)こうした外国の大手スーパーには憧れを感じてしまう。故に、一時はメディアや(コストコ信者の)ジャーナルで紹介される度に興味を持って眺めてたもんだ。
しかし、よくよく見ると近所のスーパーの方が安いし、”業務用サイズの食品をより安く”というコストコの派手な戦略も化けの皮が剥がれてきた様にも思えてくる。
確かに、コストコ信者を誹謗する記事もかなり目立つ様になり、更に円高の影響もあり、コストコのお買い得感も薄れてきた様に思える。
しかし、これはコストコだけの問題じゃなく、国内のスーパーにも言える事である。
私がよく行く隣町の老舗スーパーでは、一昔は9円/100gだった鳥レバが、今では39円/100gと4倍以上にも値上がったし、ムネ肉も19円から59円と3倍に。
それでも(食品全体としてみても)コストコよりかは安い(多分)。
私が知る限り、この田舎店は日本一安いと思う(多分)。しかし、(野菜に限ってだが)もっと安い店があったのだ。それは私の自宅から30mも離れてないM商店である。そういう私も、サンクスやトライアルなどの(地方発の)全国チェーン系スーパーが登場して以来、”ディスカウント信者”に陥り、地元の店に寄り付く事は全くなくなっていた。
今から思うと(悲しいかな、恥ずかしいかな)”コストコ狂”の昭和バージョンであったのだ。
安いに群がる私達
確かに、円安で物価高の今、安いと言ってもたかが知れてるが、それでも消費者は少しでも安い方に群がる。
安ければそれでいいのか?
いや、安ければそれだけでいい。
大衆とは(私も含め)そんなレヴェルの無能な生き物だ。
コストコ信者を(専門家らが)”大量買いの銭失い”と揶揄しても、そういう風に大衆のシステムは出来ている。
そんな私だって、近くにコストコができれば(多分、無理)、毎日テーマパークを散歩するかの様に(買うか買わないかは別にして)足しげに通うだろう。そうやって、年会費4840円をチャラにしようとするだろう。
やがて、コストコ信者は”コストコ教”の亡者になり、韓国の旧統一教会の様に、アメリカに莫大な利益をもたらすだろうか。
でもよく考えると、コストコの製品はアメリカ製と表記されてるが、”別物の中国製”との噂もある。つまり、アメリカで作ってるが元々は中国製。だったら、中華版コストコを作ってくれないかなとも思う。
そっちの方がより安く、流通もスムーズじゃないのかな。勿論、安全性は保証できないが、アメリカだって大きな事は言えない筈だ。
因みに、我が家の近くにも業務用スーパーはあるが、はっきり言って”ない方がマシ”のレヴェルである。
中国よ、アメリカに対抗してコストコに負けない(会員費なしの)業務用ディスカウントを私の田舎に作ってくれ。今の中国の力を持ってすれば、できるだけ筈だ。
ブランドはコストコの逆を捩って、”コトスコ”と行こうじゃないか。
最後に〜まとめ買いという名の損失
世の中には、私と同じ考え方をするジャーナリストも珍しく存在する。
つまり、まとめ買いも(結果としてみれば)損失に繋がると。
「9割の買い物は不要である」の著者橋本之克さんは、コストコの罠について次の様に指摘する。
まとめ買いは、買い手が支払いを安くできるビジネスモデルとして成立している。が、安いという理由でまとめ買いしすぎてしまう。これこそが”コストコマジック”です。
行動経済学では、安く買える機会を逃す事は”損失”と捉える。人は、同じ額の損と得であっても、損した時の悲しみや不満は得した時の喜びや満足を遥かに上回る。故に、損失を必要以上に避けようとする。
この心理が働くと、必要以上に買い過ぎてしまう。”安く買えるチャンス”を逃す事を大衆は”損失”と捉えるが、実は”まとめ買い”こそが損失なのである。
確かに言われてみれば、図星である。
そういう私も、まとめ買い物は殆ど皆無だが、無駄買いを防ぐ為に、購入した商品に対し、(A〜Eまでの)ランク付けをする癖がある。
9割とまでは言わないが、8割近くはCランク以下である。つまり、まとめ買いしないでもこれだから、狂気と衝動に任せた爆買いとなれば、ほぼ100%は無駄という事になる。
コストコの経営陣はそうした大衆心理を逆手に取り、まとめ買いを促す。さすがアメリカ的合理主義と言えばそれまでだが、日本はこれまで何度もアメリカに騙されてきた。
しかし、そういった”損失の心理”が判ってても、人は安いモンに群がる。ハロウインで馬鹿騒ぎする若者に更に群がる大人たちの様に、負の連鎖は大衆に何処までも付き纏うのである。
そう言えば、1袋19円の激安モヤシがここ数日売り切れてたので、仕方なく38円のを買ったら、舌が落ちるほど美味しかった。
今年買った中では最高の買い物であった。勿論、ランクをつければA++である。
ユニクロもウザい
同じ様な没個性の商品を山の様に積み重ねる
そんな布同然のガラクタに群がる日本人を見ると反吐が出る
日本人がアメリカ人と同じ様な
ライフスタイルである筈もないのに
真似をしてまとめ買いをしても
損をするのは当然だろう
明らかに地元の店が
安全なものを売ってるというのに
アメリカのブランドに狂ってしまう
ハロウインに狂った人種と同じって事か
ワタシなど年寄り夫婦でコストコなどには用がありません。大家族大消費・低所得層が群がるのでしょうか。
よくテレビで大安売りするスーパーの店長が、市場で安く出回っているもの、消費期限が迫った品をまとめて仕入れているから安く供給できると言っていました。
大量に販売される食料品が廃棄されない事、困窮者に安く提供されることを願ってやみません。
安く大量に買えるとなれば、誰だって群がります。
そうした物珍しさも当初はあったんでしょうが、私が疑問に思うのは、なぜ飽きないのか?
普通は数年もすれば、コストコの戦略パターンの本質が見えてくる筈なんですが・・・
買いモノに狂ってしまうとそういう事も目に入らないんでしょうね。
中高年層に”まとめ買い”が多い傾向にある気がします。
若いのは、その時に自分が食べたいものしか買わない。そういう感じがします。
私もその時に食べたい分しか買わないので、その度に足を運ぶ必要がありますが、結果としてみれば”まとめ買い”よりかはずっとハズレは少ないですかね。
大家族ならともかく、核家庭化が進む日本で大量購入・大量消費というのも限界があるような気もしますが。
安いものを大量に陳列できるのは、それなりの理由があるんでしょうね。
常に、iPhoneを手にしてないと落ち着かないし、iPadじゃないと仕事をした気がしない。
同じ様に、イベントや祭りには必ず参加しないと気が済まない連中や大舞台に立って目立った格好で騒がないと興奮が収まらない連中と同じ。
一種の強迫性障害とも言えるかもしれませんが、騒ぎや爆買いもこういう所から来てるのでしょうか。
ある種の日本人特有の強迫性障害なんですかね。
頭の中じゃ判ってるのに、ヤメめられないし止められない。
実は私もそういう所があって、完全主義者的な側面といい加減な側面が共存し、とても疲れる時があります。
アホ臭と判ってながら、身体が自然と向かっている。こういうのは自分の意志じゃ止められない。
爆買いもコストコ狂者もiPhone信者も、それにスキャンダルをまき散らす”勃起人”も同じ様な単細胞的な人種なんでしょうか(^^♪
その他にも、ひき肉を大量に買って、たくさんのハンバーグを作って冷凍をしておくとかいうこともします。
こうしたほうが、その都度作るよりもずつと安いし、手間も省けます。
もちろん、出来たものを買ってきて食べるということもしますが、それは作り置きのものを食べるのを飽きさせない目的のため利用するという感じです。
コストコは2件(神戸と尼崎)あるんですよ。近い店に行ったらどうでしょうか。
度が過ぎた”まとめ買い”を見物できるかもしれませんよ。それに、コストコ報告という記事も読んでみたいです。
ビコさんのまとめ買いは(たかが知れてると思うので)殆ど損はないでしょうが。本で紹介されてるのは爆買いのレベルです。
うちは娯楽も何もない田舎ですから、土日はまとめ買いのオンパレードで、レジが異常に混みます。
都会と比べ、大家族も多いのかその傾向にあるんでしょうが。仮にコストコができたとしても、ペイできる所得層がどれだけいるかですかね。
コメント有り難うです。