私は女子プロレスをエロい視点で見る悪い癖がある。しかしその現状は、私達が思う以上にとても悲惨らしい。
女子プロレスも興行的には殆どが壊滅状態にあるせいか、リング上でただ闘うだけでは食ってはいけない状況にある。
アイドル路線やエロ路線をリング内外で描かいても、中々興行には結びつかない。いやプロレスそのものが、時代遅れの格闘技に成り下がりつつあるのかもしれない。
今日紹介するASUKA選手も日本のマット界では散々苦労した。女子プロレスだけでは食っていけず、男子のマットにも上がりフルボッコにされ、グラビアの表紙を飾り、ヘアーサロン経営やマルチタレントをも手掛ける苦労人だ。
しかし、そんな不遇な環境にある最近の女子レスラーは、美しくエロいのが多い様に思う。
そんな中でも私が一番注目する女子レスラーが、今やアメリカマット界で大活躍中のASUKA選手(38)だ。
2003年にデビューし、2010年に”華名”として独立。そして、2015年には念願のWWEデビューを果たし、翌年には無敗のままNXT世界王者となる。その後も快進撃は続き、デビュー以来の連勝記録が174勝に到達、ゴールドバーグの記録を抜き、WWE史上最長を達成した。
17年8月には、NXT王座連続保持日数が500日を超え、WWEでは男子選手も含め、ハルク•ホーガン、ボブ•バックランド、ブルーノ•サンマルチノまで遡る記録となる(以上、ウィキより)。
そんな凄い記録を打ち立てたASUKA選手だが、日本時代は”異端児”とみなされ、中々芽が出なかった所を、アメリカンプロレス(WWE)に救われ、大きく羽ばたいた。
とある小学校の体育館にて
そんなスーパーガール級の彼女だが、夢の中で出会った時は、ごく普通のチャーミングなお嬢さんだった。プロレスをやってなかったら、さぞ可愛い奥さんになってただろうと思わせる風貌だ。
夢の舞台は、ある小学校の狭い体育館だった。私はある雑誌社のリポーターで、ASUKA選手のインタビューをする事になっていた。
その体育館には既に、テーブルと椅子がセッティングされてあった。
私は事前に用意されてた、ありきたりな質問をした。彼女はテキパキとわかり易く答えてくれた。
ガランとした無機質な空間の中で、ASUKAさんは終始にこやかな対応で、私はすっかり彼女のファンになってしまった。
深夜の体育館には私達二人だけだった。一通りの質問が終わると、二人とも無口になった。エロい雰囲気でもなかったが、何だか微かな恋愛感情が湧いたような、少し気まずい雰囲気になりかけた。
彼女は気を利かせ、逆に私に質問した。
”随分とプロレスに詳しいようですが、好きなレスラーとかいました?”
レポーターの私は少し拍子抜けしたが、彼女は笑っていた。
”そうですね、ビル•ロビンソンとかハリー•レイスとか、後はデストロイヤー辺りかな”
”随分と古いレスラーですね。最近のレスラーはいませんか?”
”最近だと、これも少し古いですが、アンダーテイカーですか”
”お気に入りの技とかあります?”
”ビルロビンソンのバックブリーカーとか、デストロイヤーの四の字固め、それにアンダーテイカーのデッドリードライブかな”
”結構、危険な技ですね”
”そんなに危険な技ですか?私は大好きなんですが”
”投げ技系は落とし所を間違えると大怪我をしますし、関節系は締めすぎると抜けちゃう(笑)”
素顔のASUKA嬢
今度は私が質問する番だ。
”レスラーになってなかったら?何になってた?”
彼女は少し困惑した。
”短大出て、デザイン関係の仕事をしてたから、でもどうかな?普通の恋愛や結婚がしたかったな”
”今からでも遅くはない。貴方なら何だって出来るよ”
”30代中盤のおばさんよ、もう遅いよ(笑)”
”そんな事ないさ。全然若いし、チャーミングだ。肉体だって全然エロいじゃないか”
”からかってんですか?”
”いいえ、本心で言ってるんです(笑)”
事実、彼女はとても魅力的な女だった。何か大きい事を一人の力で成し遂げた、オーラに近いものが彼女を包んでいた。
私は調子に乗り、バルザックの「幻滅」に登場する主人公リュシアンの詩を詠んだ。
”かれらにして幸なしとせば
はたして地上に幸あらんや?・・・”
そう読みかけた時、彼女の目からは涙が溢れていた。
世界の栄光を手に入れた彼女にとって、”恋”とは今や単なる偶像なのかもしれない。そう思うと、こっちまで目頭が熱くなった。
彼女は”ここを出ましょ?”と小さい声で囁いた。
私達2人は体育館を出て、真っ暗な廊下を歩いた。まるで小学生のお似合いのカップルになった気分だった。
私は、偶然にも明かりが点いてる教室の中に入った。勿論、彼女も横にいる筈だった。
こんな夜に何故?明かりがと不思議に思ったが、夢だとは全く気づかなかった。
私は、小さな椅子に腰掛け、黒板を眺めた。時間が止まって欲しいと思った。しかし、横を見ると彼女はもういなかった。
そして夢が醒めた。
夢の中で、彼女が言いたかった事
私は昨日、”村田諒太の相手はなぜ弱いのか?〜世界のベルトを巻くだけで評価される時代は既に終わった”というタイトルでブログを書いた。
多分、ASUKAさんはこれに反して、異議を唱えたかったんだろうか?
どんなベルトでも腰に巻けば自信になるし、自分の物語にもなる。小さな事でも長く続ければ大きな成功に繋がる。
そういう事を、夢の中で彼女は言いたかったんだろうか?
しかしそれにしては、彼女は終始上機嫌だった。まるで子供みたいに笑い、はしゃいでいた。リュシアンの詩には涙し、まるで将来を約束した恋人同士の様な気分でもあった。
でも何故?ASUKA嬢が夢に出てきたんだろうか?
実を言うと、ASUKAさんについてのブログを書こうと前々から思っていた。
というのも、「世界が羨望する日本女子プロレスの異端児」という記事を読み、初めて彼女を知り、とても興味を覚えたからだ。
それに、東洋経済が一人の女子プロレスラーを取り上げるという事自体、とても凄い事だと思った。
このコラムを読んでみると、彼女がいかにクレバーで明瞭な頭脳を持ってるスーパーガールかが理解できる。
日本では殆ど認められなかった彼女がアメリカに居場所を求め、歴史上の偉大なるレスラーと肩を並べたのだ。
これこそが彼女が、たった一人の力で成し得た”アメリカンドリーム”という事になるのだが。
その彼女が夢に出たのは、”夢は見るものではなくて、掴み取るものよ”って教えてくれてる様にも感じた。
転象さんがエロい眼差しで見てしまうという、そのエロが女子プロレスの売りではないですか?エロが売りでないとすれば、それ以外いったい何が女子プロレスにあるというのでしょう?
夢に出てきたASUKAさんは、私を励ますもう一人の自分だったかもです。
いつもいつもコメント有難うです。
多分、ASUKAさんはリング上で自分という女を十全に表現したかったのだと思います。でも日本ではウケずアメリカでは大ウケした。
今、日本では偏差値の高い女性がAV女優になり、知能の高い女性が格闘技の道を進んだり、女性の職業の自由度が半端ない。ビコさんが理解に苦しむのも当然です。
まさにASUKAさんは令和の与謝野晶子か伊藤野枝といった感じですかね。
言い得て妙ですね。
でもいい詩ですよね。
お褒めいただいて恐縮です👋
エロとアイドルと格闘技の間を
言ったり来たりしてるんですよね
でも興行と見れば大半が成り立たない
これは海の向うのアメリカも同じで
男のプロレスの前座として何とか食いつないでる状態
私達が普段目にする
メジャーリーグやボクシングとは大きな違いですよ
ただ、アメリカの女子プロレスって
日本とは違い年齢層もずっと高く
オバサンが老体にムチを打って戦ってるというイメージしかないから
とても可哀相なショービジネスって気もするけど
昔の記事にコメント感謝です。
ただ、日本の女子プロレスというのはエロオタクの癒やしという点では大きく貢献してると思います。
時代と共に男性が女性化していくなか、可愛くて美人で強い女性というのは、オタクにとっては一種の神聖なる領域かもですね。
でも私にはマッハ文朱のイメージが強すぎて、それ以降はデビル雅美かダンプ松本かといったところですかね。
でもいくら台本があるとは言え、アメリカのマットで174連勝の世界記録のアスカは日本でももっと評価されるべきですね。