”やってられねーよ”
”でも、少なくとも半分は本当だろ?”
目の前にいる優男は何も喋ろうとはしなかった。
その男とは、なんと読売ジャイアンツの坂本本人だった。
もちろん、夢の中でのことである。
夢の中では、私は彼の旧友という事になっていた。
男は数々のスキャンダルから雲隠れするようにして、私が住む九州の田舎を訪れていた。
”久しぶりに、筑後川で釣りがしたいな”
男は大きく背伸びをし、私に懐かしそうな笑顔を見せている。
男は昔のままだった。
”俺がおごるから、久しぶりにお酒でも飲もうよ”
”どんな店に連れて行くんだ?まさか中洲の高級クラブとか・・・”
”いや、今の俺はそんな身分じゃない。どこへ行っても犯罪者のような目で見られてしまう”
”でも仕方がないよな。高く付きすぎた有名税みたいなもので、逃げ隠れもできない。そうだろ、図星だろ”
”ああ、それに報道されてない他のスキャンダルをもみ消すのにかなりの弁護士費用が掛かってるんだ。そういうのは親会社(読売)も知ったこっちゃないから・・・”
スキャンダル
彼は思った以上に雄弁だったし、快活でもあった。
私は彼が犯したスキャンダルの大まかな詳細を知ってはいたが、これ以上探ろうとは思わなかった。
彼は”高く付く所にはとても行けないし、いや今はそういう身分でもない。安く済む小さな居酒屋で勘弁してくれないか”と言い放ち、照れくさそうな表情を浮かべている。
私たちは個室付きだが草臥れかけた小さな居酒屋に潜り込んだ。
そこで私たちは昔のことを取りどめもなく話してたように思う。
そこで夢の舞台は、ある釣り場へと変わった。
昔のようにうまく釣れないので、男は少しづつ苛つき始めた。
”釣れないのはオレの腕が落ちたのかな?それとも海が悪いのかな?いや、魚にオレを見る目がないのか?”
突然、漁場の主が余計なことを口走る。
”魚だってまんざら馬鹿じゃねーよ。人を見る目くらいあるもんさね”
男は切れた。
”オレが誰だか知ってんのか?”
親父には余裕があった。
”ああ、TVではよく見る顔だね。でも、やってる事は魚以下さね”
私は思わず間に入る。
”ここは釣れそうにもないから、他を当たろう。親父には悪いが、俺たちはここで失敬する”
親父はくるりと背中を向け、事務所へと向かっていった。
私は興奮しつつある目の前の男をなだめながら、他の漁場を当たった。
結局、どの漁場へ行ってもまともな魚は釣れなかったように思う。
”田舎はこれだからな。全く、雑魚すらいない”
男の不満は最高潮に達したみたいだった。
”こんな日もあるさ。人生、いい事ばかりじゃないし、いい事も悪いこともいつかは終わりが来る。それでいいじゃないか”
”いや、このままで終わる訳には行かないんだ。オレは栄光の読売巨人軍のヒーローなままで終わりたいんだ”
”でもそれはどうかな?かの長嶋さんや王さんだって、晩年はとても苦労したし、監督になっても心痛や苦悩は絶えなかった。それはアンタだってよく知ってるだろう?”
”いや違うね。野球ではどんなに苦労しても構わない。しかし、スキャンダルに巻き込まれたまま現役を引退するのには耐えられない”
”スキャンダルに負けたと思われるのが嫌なのか?”
”ああ、野球や自分に負けるのには耐えられるけど、商売女に負けたみたいで・・・”
”でも、野球選手もプロと言ったって、商売女みたいなもんだろ?”
”お前みたいな半人前の教師に何が分かる?億というお金を稼ぐのがいかに大変か。お前には分かるのか?”
”いや、わからない。そういう世界にはいないからね。しかし、億を稼ぎ出すプロは世界中にはゴマンといる。スキャンダルで潰される選手も沢山いる。そのスキャンダルこそが選手の本質だとしたら、逃げようと思っても無駄だろう”
”じゃ、どうしたらいい?”
”すぐに謝るべきだった。スキャンダルが報じられた時に謝罪会見を開くべきだった。謝れば済むって話でもないけど、謝らない限りは全ては始まらない”
”でも、今から謝っても遅いだろう”
男の目は真剣だった。
私は何かを言おうとした時、夢から覚めた。
最後に〜内柴正人のケース
プロ(アマも含め)スポーツ選手のスキャンダルは今に始まった事じゃないが、今は昔と違い、ネットで全てが詳細に暴かれる時代。
不運と言えばそれまでだが、実際にやってる事はゲス以下である。
例えば、大学の女子柔道部員を合宿先のホテルで乱暴したとして、準強姦罪に問われたアテネ・北京両五輪の金メダリスト内柴正人(写真)は、更に2人の女子部員とも性行為をし、隠し子がいる事をも発覚した。
まるで柔道界の”勃起マシーン”の如くだが、当の本人に反省の色は全くない。
2014年に懲役5年の実刑判決を受けたが、18年には元教え子と再婚し、キルギスで新たな柔道人生を始める予定だったが、今は故郷の銭湯屋の主人に成り下がっている。
選手や指導者としてのスキルは誰もが認めるスーパースターでありながら、一度人生を踏み外すと、こうした(柔道以外何も知らない)純粋培養型の無知能な人種は歯止めが効かなくなる。
どんなクソ真面目な男でも(極端な同性愛者でない限りは)一度や二度の女遊びはするだろう。しかし彼の場合、まるで動物が交尾するかの如く(頭の中を空っぽにして)柔道部の後輩たちを犯していく。
44歳の彼が、今後どの様な人生を送るかは知る由もないが、オリンピックで2連覇する以上の過酷な戦いが待ってる事は確かである。
つまり、金メダリストが英雄で居続けるのは、金メダルを獲る事よりもずっとずっと難しいのかもしれない。
同じ様に、33歳の坂本勇人にどの様な戦いが待ち受けてるかは、火を見るよりも明らかな様に思える。
ただ、愛人に”堕ろせ”と言わなかっただけ、内柴の方が男らしい?のかもしれない。
ともあれ、オリンピックと同じ様に、スポーツバカとイベント好きのバカは今の時代、殆ど需要がないのかもしれない。
スキャンダルというのはスター選手にはつきものなんですが、坂本の場合はイメージが良すぎた為に、それが仇となった気もします。
坂本がやり玉に挙げられ、中田の暴力が許される筈も忘れ去られる筈もないんですが、読売という会社の腐った体質も問題視する必要があると思います。
でも、こういうのは謝罪が原則なんですが、2人ともなかなか謝らんですね。
坂本のスキャンダルで一番喜んでるのは
中田だよ。
暴力男か中絶強制男かで議論が交わされそうだけど、来シーズンの巨人の4番は中田で決まりだ。
自身のスキャンダルをもみ消すにはライバルのスキャンダル待ちしかないんだろうか。
転んだサン言うとおり
いいことも悪いことも全ては終りが来る。
そう思うと人生ってよ〜く出来てるんですよね。
いや、そうでもないか(^^♪
”勃起人”とは言い得て妙的な表現ですね。
確かにスポーツ選手は”下半身”が命ですから・・・
でもその狂人な下半身を素人女に向けたらアカンですよね。
女性関係や恋愛関係がもつれるのは理解できますが、セックスで全てを失うのも悲しすぎます。でも、こればかりはどうもならんでしょうね。
その殆どがセックスに関するものですよねぇ〜
ヤッてヤッてヤリまくって、後はすべて弁護士任せ
ただね
内柴を養護するわけでもないけど
商売女じゃなく大学の後輩という所が憎い
タダでやれるし師弟関係ということでいくらでも言い逃れが出来るのか
でもね
勃起人としてみれば同じ人種なのよねぇ(^^♪